キツネ 1973年 岩手県 1950年頃までは、大原の法華様という人に呪いや占いをしてもらっていた。法華様は小さくて目には見えない狐の力を借りて呪いをするので、見てもらいにいって狐にたかられて病気になったという人もいた。
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〔ニンギョウ,ヒトガタ〕 1999年 佐賀県 昔は呪いの人形を作って夜中にカミ山に五寸釘で打ち付ける、というようなこともあったらしい。
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(ツキモノ) 1989年 長野県 憑き物に憑かれると、人を化かしたり、人を殺したり不幸にしたりしたという。
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ヒトダマ 1999年 佐賀県 話者が12歳の頃、八房八幡に人魂が出ると噂になった。1945年前後の話。
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クチヨセ,シシャ 1937年 鳥取県 親近者の死後に口寄せにより死者の言葉を聴くといった迷信はなお存在する。
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ヤカタニクンダトウバ 1983年 福島県 昭和24、5年。山で塔婆を集めて家形に組んでいるのを見つけた。それは呪いで、それが原因で長患いをしたと信じている。
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イヌノタタリ,イタコ 1997年 青森県 1965年前後のこと、話者がリューマチでイタコに見てもらったら、犬の祟りだと言われた。板に犬を書いて川に流し、振り返らず帰るように指示された。その後リューマチは回復した。
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キツネ 1987年 山形県 1955年ごろのこと。話者が狐に化かされ、光や音を見せられたり、朝早く狐が相撲を取るのを見せられたりしたという。
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タタリ,(ゾクシン),(キトウシ) 1988年 長野県 祈とう師に頼んで、祟り・障りの時には願ってもらったという。
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ツキモノ 1991年 愛媛県 戦中まで憑き物があり、暗くて感じの悪い家を憑き物憑きだときめつけたりしていた。
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ヒトヲノロウノロイ 1933年 神奈川県 咒は、人を詛う。人の名前を言いながら青竹の割れるまで道祖神の頭を叩く。呪われた人はその年に病気になる。
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シシャ 1981年 和歌山県 人が死んで、遠くの親戚に知らせに行くときには、必ず2人1組で行く。1人で行くと死者にさらわれるという。
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クダギツネ 1984年 山梨県 年寄りのおばあさんと仲がよかった男衆がいたが、途中で縁切れになって、おばあさんは拝んで狐をたけた(憑かせた)ため、その男の人は不如意になってしまった。そしてまた次に目をつけられた人がいて、その人が病んで死ぬ時分に、どこそこの家へ行って驚かしてきたなどということがあった。実際その家の2階がガタガタしたというようなことが明治34・5年にあった。
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イヌガミ 1986年 愛媛県 犬神の話は終戦前まであった。妙なことやつまらないことを言う人は犬神が憑いたなどといい、あの家は犬神スジだ、あの人が犬神の系統だといって、敬遠したり嫁のとり手がなかったりする。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 子供の頃、夜中にごつい桧の木に釘を打っている音を聞いた。親は「嫁さんが人形に五寸釘を打って、妾を呪い殺しているのだ。うっかり途中で会うと追いかけられるぞ。何日も通うと、しまいに牛が見えてきて邪魔をする」といっていた。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 1945年の8月、話者の妻が茅を採りに行ったとき、ボールのような丸いものがピョコンピョンと飛んでいくのを見た。その後、叔父がその日沖縄で戦死していたと言う電報が来た。霊が戻ってきたのだろう。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 1945年の8月、話者の妻が茅を採りに行ったとき、ボールのような丸いものがピョコンピョンと飛んでいくのを見た。その後、叔父がその日沖縄で戦死していたと言う電報が来た。霊が戻ってきたのだろう。
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ミーサン 1993年 三重県 話者が子どものころ、話者宅には1~2mほどの大きな蛇がよく見かけられた。話者の母が「巳さんのたたりが怖い」と言って、1940年ごろに巳さんの祠を祀ったら、蛇は出てこなくなった。
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ヤクバライ、ワラニンギョウ 1956年 宮城県 正月15日に近隣親類の者の中に厄年の者がいれば、その人に丸め餅二つを贈る、旧暦の1月14日の「ちゃせご」(子供らが家々をまわり、銭や餅をもらって回る行事)に覆面をして餅をもらって歩く、などの呪法がある。人を呪うときは藁人形を神社に隠して四十九日の間、49本の釘を打つ。
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イヌガミ 1992年 宮崎県 病気にかかるとまずは修験者の祈祷に頼り、重病で手の付けられない場合には医者に運んだ。犬神がついた場合には犬神戻しの呪法を修しない限り治らなかった。昭和10年代の話。
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