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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウミアマ
1987年
ウミアマというものは大勢いる時には出ない。一人でクグっている時に、こっちが上ると向こうがクグル、こっちがクグルと向こうが上るという風である。後鉢巻の後姿ばかり見える魚の格好で、いたずらはしない。

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ウジヤ
2002年 山口県
ウジヤは海蛇で、盆に載せるとくるくると捲いて首と尾を持ち上げる。尾に紫色のホウショウの玉がある。出雲様に上がるということであるが、ウジヤが上がれば豊漁でマンがよいと喜ぶ。蛇を平気で掴む人のことをフジワラトウといい、その人の耳の後ろには小さな穴があいてる。
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ヤマ,(ヤマイヌ)
1972年 岐阜県
昔、鮎を市場に出すときに、後をヤマが臭いをかぎつけてついてきた。ヤマはどこまでもついてきて、人間の頭すれすれに飛びこすといわれている。その時に、人間が転んでしまうと、駄目だという。
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ケンムン
1987年 鹿児島県
ケンムンを連れて漁に出ると大漁になる。漁が終わってもついてくる場合は「ほら蛸だ」と言いながら後手似で投げる真似をして後ろを振り返らずに帰ると良い。
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(バカサレタヒト)
1956年 東京都
魚をかついだ人たちが帰り、たった一人になって気づかぬうちにミヤの沢に出ていた。
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ウブメ
1986年 大分県
ウブメは雨の夕暮れ時によく出る。子を抱いてやるときは向こうむきに抱いて通らないと,ウブメを見て恐がる子から噛み付かれる。
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ウシオニ
1974年 京都府
久美浜湾で夜釣りをしていると、向こう岸から呼ぶ声がするが、舟をつけても誰もいない。陸にあがって声の主を探している間に、鯛とその餌がなくなっていた。帰路も迷ってなかなかたどりつけなかった。うしおににつけられたからだという。
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キツネ
1935年 埼玉県
夜に鮎を捕りに行ったところ、魚を入れた笊がひとりでに動き出した。地面を離れ、一尺ばかり宙に浮いていた。人々は騒いだが、1人の男が言うには、狐が笊の中の魚を食べようと頭を入れたが、抜けなくなって首を振っている。狐の姿は見えないので、笊だけが動いて見えるのだと言った。
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ヒキミョージャ
1940年 三重県
深夜、漁船が海上に引ミョージャに出会う。漁夫が踏板を鳴らして、光が散れば魚群であるが、そのままであれば引ミョージャである。引ミョージャは船につきまとい、海に引き入れようとする。
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タヌキ
1992年 奈良県
夜に、投網を打ちに川へ行った。そして、大きなウグイを捕ることができた。そのとき、少し川下のほうに松明を持った人がいた。帰ってきたら、ウグイがいなかった。松明を持っていた人は狸で、騙してウグイを取っていったのではないかと、そのあと話し合った。
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ニンギョ,ギョニン
1976年
西国大洋の中によく現れる。頭は婦女のようで体は魚、色は浅黒く手のようなひれがある。急に風雨などが始まる時に出現する。漁師は網にかかっても捕らない。本草綱目の事例もあり。
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シェーマ
1989年 沖縄県
シェーマには、木にすむものと海にすむものと2とおりある。木にすむシェーマは蝸をたべるので、よくガジュマルの根元に殻がおちている。海にでるシェーマは松明をもっていて、漁がうまい。魚の目玉だけを食べる。シェーマは頭を殴ると背が小さくなり、横から殴ると大きくなる。
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オヤダマサマ
1943年 鹿児島県
オヤダマ様は11月28日の晩に来て、12月6日の月が出る頃に帰る。海に帰るので、6日の晩には磯へ行けない。オヤダマ様は人間の目には見えない。
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シェーマ
1989年 沖縄県
シェーマは寒がりなので冬は漁にいかない。昔は八重岳の炭焼き小屋にシェーマがよく現れた。顔は赤く、髪がぼさぼさで背が低い。何匹かでやってきて火にあたっている。少しでも人の気配に気づくといなくなる。冬は山にいて夏は川で漁をしながら木にすみつく。キジムナーは人を騙すが、シェーマはそんなことはしない。悪い奴ではない。
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オオオトコ
1991年 奈良県
川へ魚を捕りに行ったら、いつもは捕ったことがないような大きな鮎がかかった。そしてその鮎を魚籠に入れた。それから少し川上に行ったら、川の向かい側を大きな人が通った。その後、魚籠を見たら、大きな鮎はいなかった。
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ゴウラ
1981年 和歌山県
ゴウラは1尺(30㎝)くらいで甲羅を被った姿。普段は人目につかないが、晩方にはよく出るので、晩に水浴びをしてはいけない。
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ムジナ
1972年 千葉県
川の向こうにムジナの親子が今も出る。そこで釣りをするけれども、ムジナが出るから、夕方には怖くなって帰ってしまう。
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キツネノタベアト
1951年 青森県
狐が揚げ物につける食べ跡をウゲと呼び、これで漁を占う。魚の盆の窪を1口だけ食べる、小豆飯を1口だけ食べるなどは吉兆で豊漁、食い散らかしていると不漁とする。その他、魚のどこにウゲをつけるかで漁場の良し悪しなどを占う。
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ウンサーガナシー
1975年 沖縄県
夜漁師が海に出ると赤子くらいの大きさのウンサーガナシーが口から泡を出しながら現れる。その泡が明るい炎となり海面を滑るように動き回って魚をとる。親しくなると、漁に出るたびに沢山の魚をとってくれる。しかしウンサーガナシーのとった魚は片目がないという。カタツムリが大好物という。また怒らせると仕返しをされたりする。
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ケンムン
1985年 鹿児島県
夜釣りに行っていると、ウフグルマというところのホーギ(アコウの木)の上からケンムンがさかんに石を投げる。ゴロゴロという音がして上のほうから石が落ちてくる。以前はあったが今はそんな現象はなくなっている。
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カワソ
1983年 愛媛県
カワソは人を騙そうとして水辺にやってくる。何か音をさせたら、こちらから「たまげた」と言うと化かされることがない。
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