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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウジヤ
2002年 山口県
ウジヤは海蛇で、盆に載せるとくるくると捲いて首と尾を持ち上げる。尾に紫色のホウショウの玉がある。出雲様に上がるということであるが、ウジヤが上がれば豊漁でマンがよいと喜ぶ。蛇を平気で掴む人のことをフジワラトウといい、その人の耳の後ろには小さな穴があいてる。

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キツネモチ,キツネノタマ
1922年 岡山県
狐持になるには路で狐の玉を拾う。それはまん丸の白い毛の玉という。それを拾うと何時来るとはなく狐が集まってくる。その大きさは鼬かそれより少し小さいという。その狐は玉を拾った人だけに見える。その狐を飼っていると貨幣などを集めてきてだんだん富み栄える。拾った玉を捨てれば狐も共に去るが、富も投げ出さねばならず、以前にまして貧乏になる。
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リュウジャ
1975年 島根県
佐太神社の西北にある恵曇(えとも)湾のイザナギ浜で竜蛇が上がった。板橋という社人が竜蛇上げを職掌としていた。今は恵曇や島根半島の漁師が9月末から11月にかけて沖合であげることが多い。竜蛇はサンダワラに神馬藻を敷いた上に乗せ、床の間に飾り、祝いをしたあと、佐太神社に奉納する。大きさは1尺2寸前後、背が黒く、原は黄色を帯びている。尾部に扇模様の神紋が見えると言われている。大漁、商売繁盛、火難・水難除けの守護神と信じられている。
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キツネノタベアト
1951年 青森県
狐が揚げ物につける食べ跡をウゲと呼び、これで漁を占う。魚の盆の窪を1口だけ食べる、小豆飯を1口だけ食べるなどは吉兆で豊漁、食い散らかしていると不漁とする。その他、魚のどこにウゲをつけるかで漁場の良し悪しなどを占う。
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ヘビムスコ
1981年 鳥取県
爺さんと婆さんは子供がいなかったが、川のへりで小蛇に出会い、自分の子になってくれと言うと寄ってきたので家で育てた。しかし大きくなりすぎたため出て行ってくれと頼んだ。すると、蛇は育ててくれたお礼にとほうしの玉を置いていった。それをなめていれば腹がすかないものであったという。
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オハレミ
1940年 富山県
お晴見祭りのために蛇を二匹捕らえて先に捕らえた方を「オハレミ」と称し、祭器に入れて飼う。卯月中の巳の日に占いをする。蛇が箱から顔を出さないと晴天が多く、蛇が箱から顔を出してしきりに舌を出すと火気が多く、蛇が箱から出て床の上に下りたときは雨が多く、蛇が箱から出て案を下りないときは風が強いという。蛇は捕まえてきた者が元のところで放すが、この時蛇の行方を見ると、卜占が変わってしまうといわれている。
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ガワイロ,カッパ
1940年 岐阜県
河童のことをガワイロという。よく子どもに化けて相撲を挑む。手を引くと、そのまま抜けてくる。頭には毒が入った皿をのせていて、その毒を入れると川が粘り上がれなくなり、ついは人のイドコ(肛門)を取るという。また、胡瓜の尻を食べて川に行くと、ガワイロに引かれて溺死するというので、これを忌むという。
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サンバイサン,ツユジンサン
1938年 島根県
ツユジンさんは川尻の岩ハダラ(隙)にいるかわいい蛇である。普段は姿を見せることはなく、梅雨の時期に姿を現す。梅雨の初めに首の根元が見え、中ごろに胴が見え、終わりごろに尾が見えるという。頭と尾の先は見えない。半夏生の日はサンバイ上りの日といわれ、この日にサンバイさんはツユジンさんに乗って天に昇るという。
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ヒノタマ,カワテンゴウ
1955年 神奈川県
ある夜、鮎を捕るためにやなを掛けて番をしていると、火の玉が川波にゆられて下へ流れる。相棒が、上に流れるわけがない、と言うと、火の玉は上流に向かって流れた。こうしたことはみなカワテンゴウ(川天狗)の仕業で、そういう時は、捕った魚はいつの間にか川天狗にみんな食われてしまうという。
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イシ,ナンヨウノヘビ
1967年 福島県
昔、伊勢参りの帰途、下駄に小さな石が挟まったが、どこまで来ても取れないので不思議なこともあるものだと思いながら、お伊勢参りからついてきたのだからと、家に持ち帰り神棚に上げておいた。ところが石はだんだん大きくなり、やがて一抱えもある大石となった。不気味に思い、紫の布に包み、柏神社と名づけお祀りした。この石の正体は南洋の蛇が変わったものだということで、この石がたくさん子を産んで、その1つが新沼に祀られているという。柏神社の祭りでは、罪ある者がみこしを担ぐと必ず身が縮まり、罪ない者が担ぐと、どんな大石でも楽に担げるという。
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ホウシノタマ,ヘビ
1982年 群馬県
ヘビが何匹も何匹も柱などに巻きついて縄のようになっているのをほうしの玉という。これを見た人は運がいい。
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ヘビ,エラブウナギ,イラブウ
1977年 沖縄県
女の元に通う正体不明の男がいた。仕組んだ糸を辿って男の後をつけると蛇の穴に着いた。男は女を妊娠させたこと、流産の方法などを話していたので、女はその通りに浜下りをすると、下りるたびに蛇の子が落ちていった。これがエラブウナギである。
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ヘビ
1933年 栃木県
魚とりの好きな人が釣りをしていると、何時の間にか大きな蛇が籠の魚を狙っていた。家に帰って魚を煮ていると鉤ツルシを渡って降りてきたので庭に叩きつけた。夜中におなかが痛み出したので見てみると、蛇がお腹に絡み付いていた。今度は蛇を料理して食べたが、それから病気になった。行者に頼んで毎日供養して、ようやく助かったという。
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ビャッコノホーシノタマ
1996年 福島県
白くて丸いフワフワした暖かいホーシの玉を拾う。百年たった白狐が尾の先から落とすものである。その後、神社に納めるが、ある時頭に白いものがのっていると言われ、拝み屋さんに見てもらうとホーシの玉の話を聞いて伝えてくれた。
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エイ
1978年 沖縄県
あるとき、マサリヤという男が浜辺で釣りをしているとエイという大魚がかかった。たちまちエイは美女となり、マサリヤと契りを交わし子どもも生れた。ある日、マサリヤが浜辺を歩いていると子どもが現れて、エイのいる竜宮へとマサリヤを誘った。竜宮からの帰りに美酒がいくらでも出てくるルリ壺を貰った。マサリヤはこの壺を誰にも見せないようにしていたが、豊かになり心がおごると多くの人に見せてしまった。すると、ルリ壺は白鳥となり、東へと飛び立ち宮国のシカブヤーという家の庭木にとまった。家の主人の夢に白髪の老人が現れ、旧9月の乙卯に物忌みをして白鳥を祀れば世果報を与えると告げた。
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タヌキ,バケモノ
1975年 徳島県
猟師が鹿を寄せるため笛つけ石の横で笛を吹くと、鹿の笛をのもうと蛇が岩から出て来た。口を開けたところに出雲さんから授かったユルシのたまを撃ち込むと蛇は川の上に落ちた。その3つの角と鱗3枚を持ち帰った。また、豆腐の粕を食いながら壮士芝居を見ている爺を狸だと見抜いて猟銃で撃った。日が当たってから見てみると果たして大狸であった。
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ダイジャ
1965年 高知県
鉄砲の達人の「せっしゅのおかね」が、夫が山に行って帰らないので、お守りと鉄砲をもって探しに行った。鹿の皮の中の笛を吹いて獲物を呼ぶと、ブスブスと音が近づいてきた。この正体は大蛇に違いないと待ち構えると、火の玉が二つ近づいてくる。鉄砲を撃って木に登ると、火の玉は大蛇の両眼で、おかねは生臭い匂いをかいで眠たくなった。お守りの力で目覚めると、大蛇は隣の木に登っておかねを飲み込もうとしているところだった。鉄砲で撃ち殺して腹を割ると、夫がいた。
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ヘビ
1966年 埼玉県
百姓の喜右ェ門が草刈り場で大蛇を鎌に引っ掛けてしまう。ところが大蛇には頭がなかった。その夜喜右ェ門宅に入った盗人が、光るものが草刈り籠から飛び出して水がめに入るのを目撃する。それは復讐しようとした大蛇の首で、盗人は喜右ェ門に感謝される。
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タキノヌシ,ダイジャ,アカウシ
1989年 静岡県
雨乞いには、万城の滝に七面堂の釣鐘を沈めた。滝の主は大蛇とも、赤牛ともいう。
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ダイジャ
1982年 宮城県
船で海に出た人が、沖の方で大きな音がするので鯨かと思って見たら、大きな蛇だった。櫓を櫂に変えれば蛇は恐れるときいていたので櫂を持ったら蛇は逃げたが、大蛇の起こした波でクガサマ山まで船が行ってしまった。
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カラスヘビ
1915年 愛知県
蛇が鎌首を擡げた時は撃つとすぐに首が飛ぶという。その首を殺しておかないと、後、ツト又はツトッコと呼ばれる頭ばかりの蛇になる。形が槌に似ていることから、これをツチヘビと呼ぶ人もいる。
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