ウミオショウ 1976年 風と共に現われ、人の形を成し、口は耳まである。人を見て笑う。強風で波が高い日に現われ、船が転覆する恐れがある。
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カイジン 1991年 山形県 山形市内に怪人が出現する。ずんぐりむっくりで顔が大きく、三日月型の巨大な口は歯が剥き出しで、目も三日月型である。夜帰る人の後をつけて来て、驚いて逃げ出した人が一息ついているとすぐ後ろに再び出現する。驚かすだけで他には何もしない。
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イッタンモメン 1938年 鹿児島県 一反木綿という名の怪物がいる。一反木綿の形をしたものが現れて、夜間にひらひらとして人間を襲うという。
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カワウソ 1948年 新潟県 獺の怪が出るところがある。ある夜、女に化けて出てきたので追い廻して捕まえた。何度も激しく叩かれたが、いっこうに正体を現さない。そのうちに夜が明け、女の髪だと思っていたのは草であった。しかし叩かれた跡はしっかりと残っていた。
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カッパ 1931年 長崎県 ある人が歳の晩に鯉釣りに出かけた。12時頃になって頭に皿のある者が水中から出て来て釣糸にすがったので、驚いて逃げ帰った。
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トモカズキ 1956年 海女が水底でよく見る、自分と同じような姿の魔物。その特徴は鉢巻の尻を長くなびかせている。友舟の海女かと思い、浮かび上がってみても自分の舟のほかに舟の影は見えない。海底でこれに会うと近寄って笑いかけたり、鮑をくれたりするが、そのときは後ろ手で受けねばならない。これにあった海女はその後しばらく海に潜らない。防ぐマジナイとしては、鉢巻きなどに魔除けの印をつける。
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イッタンモメン 1956年 夜道で白い反物のようなものが目の前に現れて、ひらひらして人の目をくらまして人を襲う。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ウミコゾウ 1956年 海の怪。目のふちまで毛でおおわれている小僧で、釣針の糸をたどって海面に浮かび、にったり笑うという。
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ノヅチ 1935年 長野県 昼間でも暗い老樹の下陰や熊笹の中から、胴が太く丈の短い怪物が突然表れ出る。それがのづちだという。
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パレロンバケモノ 1943年 新潟県 バレロンは人におぶさり頭をかじる。これを退治する為に頭に鉢をかぶってバレロンが頭上を飛ぶのを待っていた。バレロンが頭を噛もうとしても噛めないので、時間が掛っているうちに、全てを刀で切り倒した。正体は蜘蛛であった。
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フナシトギ 1956年 海上における一種の怪魚。形はドンコに似て、白い腹の両側に四肢がある。これが船の底に吸い付いて船を停め、または綱を伝わって船内に入り、人を殺害するという。
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ブヨブヨシタピンクイロノカイブツ 1990年 山形県 気配を感じ、戸を開けて外をみると、ブヨブヨしたピンク色の怪物がいる。ヒトデのような触覚が隙間から入ってきて首に巻きつき、その人は外に引っ張り出されてやられてしまう。このような化け物が明治時代まで存在していたと言う。
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ニンギョ,ギョニン 1976年 西国大洋の中によく現れる。頭は婦女のようで体は魚、色は浅黒く手のようなひれがある。急に風雨などが始まる時に出現する。漁師は網にかかっても捕らない。本草綱目の事例もあり。
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コロモダコ 1956年 岬辺にいる海の怪。小さいタコだが、船が来ると衣を大きくひろげて、人も船も包んで海の中に沈めてしまうと恐れられている。
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ノビアガリ 1978年 愛媛県 土居のアカハゲという所の大木に人が花を見ようと行くと、化け物がいた。顔はつるつるで、始めは奇妙な丸い大石のような物で手と足はあるようでない。それを見つめるとだんだん細長く大きくなり、見上げれば見上げるほど大きくなる。誰言うとなくノビアガリといって恐れた。
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タイカツスルモノ,インセキ 1916年 東京都 夜に通ると、後ろから話し声が聞こえてきて、やがて耳元に近づき、ワッと大喝するものがある。姿も何も見えないが、これに会ったという者が数名いる。
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ノッペラボウノツルツルボウズ,カイブツ 1968年 鹿児島県 漁師が飲料水を求めて川口へ上陸したとき、川上から奇妙は叫び声が聞えて、目も鼻もない頭のつるつると光ったかいぶつがあらわれたので船に逃げたが、怪物は胸のあたりまで海に入って追いかけてきた。
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