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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シラガノハナノタカイロウジン,カミカクシ
1928年 愛知県
ある男が神隠しにあい、幾日かして、大きな木の根株を背負って帰ってきた。白髪で鼻の高い老人に連れられて各地を巡り、別れ際にこれを背負って帰るように言われたとのことであった。この株は燃料にされたがなかなか使い切れないで、5、6年前まではあったという。

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カミヅツミ,ハクハツ,リュウグウジョウ
2003年 沖縄県
龍宮城でもらった紙包のおかげで与那覇の村に帰ってきた男だったが、村人は皆知らない人ばかりで、家も変わり果て家族もいなかった。男は呆然として、桑の杖を傍につきたてて穏作根をした。そしてふと思い出して紙包を開けたところ、中から出てきた一束の白髪が男の体にまとわりつき、男は見る間に老いてそのまま枯れるように死んでしまった。男がいた丘を穏作根嶽という。
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ミエナクナッタオトコ,シカ,オオキナタカイハナノヒト
1926年 福島県
40年余り前、熊という男が神隠しにあった。数日後に見つかったが、話を聞くと背の高い大きな鼻の恐ろしい顔をした人に薮へ投げ込まれ、うろついているうちに見つかったと話した。
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オジゾウサン,キツネ
1938年 長野県
お爺さんが遅くまで山で働いていると、突然お地蔵さんが現われて手招きし、連れて行ってくれと頼む。お地蔵さんをおんぶして行ったが、畑の中へ入ったり出たりして家に着かない。お爺さんがたばこに火を付けるとお地蔵さんはどこかへ行った。
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カミヅツミ,リュウグウジョウ
2003年 沖縄県
与那覇村の男は龍宮城で歓待を受けたが、家に帰りたいと神に訴えた。神は地上では三十三代の時が過ぎていることを告げたが、男は帰りたがった。すると神は1つの紙包を男に与えた。それを携えていくと向かうところが道になり、故郷に帰れるという。また故郷に居場所がなかったら、紙包を携えて帰ってくればまた戻ってこられるという。神は男に紙包を絶対に開けてはいけないと戒めた。男は紙包を携えて故郷に帰った。
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ネガミ,ヤマノオンカミ,アカゲモノ,ブナガヤ
1989年 沖縄県
昔、謝名城村の根神である老婆が山へ薪をひろいにいくと、身長1メートル未満の赤毛者と出会った。山の御神であるらしいので「今日は薪を取りにきた。一度で薪が取れるところを教えてくれ。そして無事に帰してくれ」と頼んだ。するとその赤毛者は消え、それが居た場所には大きな蟹が1匹いて、ブナガヤだとわかった。山を降りる途中、たくさんの薪がある場所にでくわし無事に帰った。
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テング
1937年 福井県
ある男が薪を拾いに行ったまま数日間帰らないことがあり、家族が帰してもらいに行くと戻ってきた。天狗に好かれたこの男は年に数回このようなことがあり、毎回帰ってくると、行ってきた土地の話を詳細に話してくれた。
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カミカクシ
1977年 山梨県
神隠しで、昔、子供がいなくなったので、村中捜しまわって、日暮れにイチノミヤ神社にいるのを見つけた。白い髭のおじいさんに連れられていって、気がつくと神社にいたという。
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テング,カミカクシ
1964年 福島県
以前は、七つ森の峠越しでは天狗様のお怒りにあって神隠しに遭うというので、生臭や女気を断って一週間の行をした。明治の頃、ある人が信じずに山仕事に米を背負って出かけて、行方不明になった。山探しをすると20尺(6m)もある木の上に、米を背負ったまま引っかかって死んでいた。
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テング
1950年 埼玉県
男が行方不明になり半月ほどして馬鹿になったようにしてひょっこり帰ってきた。天狗に連れられずっと木の上にいて、食べ物は天狗が運んできてくれたという。
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グインサン
1981年 広島県
ある人が何日も帰らずに西の一本松の方を開墾していたら、大きな坊主が現れ「俺を負うて赤道まで帰れ、帰らんとお前を引き裂く」と言った。恐ろしいので一生懸命に背負って赤道まで行くと、背中から降りて「夜は人間の世ではなくわしらの世だ、お前がおると邪魔になる、俺はぐいんさんだ」と言って去った。その人は家へと帰ったが髪が抜けており、その後病気になり早死にした。
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カミカクシ
1930年 京都府
数年前、6~7才の男の子が神隠しにあった。男子は山の笹の中にいるところを炭焼きに見つけられた。男子はひげの生えた人にきれいな花の咲いた所へ連れていかれ、うまいものを食ったと語った。
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ヤマノカミ,テング
1987年 岐阜県
90年前、トラタロウという人が山に行ったきり、3日3晩帰ってこず、石油缶や鉦を叩いて皆で探しに行ったところ、木の上の方の枝に引っかかっていたという。これは山の神か天狗の仕業だろうとうわさされた。
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オオオトコ
1928年 愛知県
100年程前の夕方、ある猟師が峠で鹿寄せの笛を吹いていると、目ばかり異様に光る裸形の大男にあった。体は6尺ほど、全身黒い毛が生え、手足の毛は針のようだったという。それ以来そこで鹿寄せの笛を吹くものはいなくなった。
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ダイジャニナッタナワ
1940年 三重県
昔、茶屋の主人が伊勢までの道程を尋ねられ「まだまだだ」と嘘を言うと、嘆いた旅人は賽銭を縄に結んで松の枝に掛け、神宮を遥拝して帰っていった。賽銭を取ろうとすると縄が大蛇に変じ、主人は狂い死にした。人々はこの松を「銭掛松」と呼んで祀り悪心を戒めた。
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ヤマチ
2000年 鳥取県
山奥の小屋に1人で住んでいた鷹匠が庭で火を焚いてあたっていたら、6尺余りもある老人のような者が来た。どこから来たのか訪ねても何も答えない。帰るとき、後をつけてみたけれども、見失った。その後、里人に聞いてみたら、それは山父だと言われた。
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ジゾウサマ,コウミョウ
1981年 広島県
昔、薬師の所にあった地蔵を漁師が持って帰ろうと思い、シノベの海まで背負って行ったが、重くなって船に乗れず仕方がないので海に捨てた。ある日人が海辺を通っていると海中が光っているので近付くと地蔵があった。それを薬師に返しに行った。
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カミカクシ,テング
1961年 和歌山県
神隠しは天狗の仕業。少し頭の足りない人がいなくなり、3日くらいして帰って来た。遠い所で接待を受け、ご馳走を土産にもらったと言った。土産を出させてみると、木の葉や苔だった。
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シロイオオオトコ
1963年 宮城県
昔昔、あるところに爺様と婆様が住んでいた。炭焼きに行った爺が遅いので婆が迎えに行くと、天井につかえるほどの白い大男が大きな風呂敷包みを持ってきた。中の白い小箱には爺様の首が入っていた。その首には歯がなかったからハナシ。
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キツネ
1939年 青森県
郵便夫の男の帰りが遅いので、ある男が迎えに来た。迎えに来た男が見知らぬものなのであやしんでいたが、やがて狐であることに気付き、煙管でなぐるとそれは木の根であった。
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キツネ
1933年 広島県
昔、八という車曳きがいた。仕事を終わらせて金を調べるために柴の葉が二枚入っていた。ある日、八が30前後の年増の女を乗せ、藪のところで降ろしたら、女の姿がすぐに消えてしまった。不思議に思って調べてみると、取ったばかりの柴の葉が入っていた。
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