ツガネジノニオウサマ 1987年 長野県 津金寺に戸隠の九頭竜権現様が来て仁王さまを彫ったとき,誰も見てはいけないと言われていたのにある人が覗いてしまった。権現様は怒って帰ってしまい,仁王さまは完成しないまま今に至っている。
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ニオウ 1977年 神奈川県 ある嫁のところへ仁王様がいい男になってやってきたのだが、その嫁が臭いおならをしたので、仁王様が逃げ出した。嫁は「におうか、におうか」と言った。
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ウシノゾウ 1983年 東京都 五社神社の牛の像を刻んだ時、一本造りで重くて持っていけないと困っていると、牛がひとりでに夜に登っていたといういい伝えがある。
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シャカノゾウ 1974年 京都府 百万遍が火災の後、東河原町に移った時、釈迦像が大きかったので分解して頭を車に乗せて移動した。それを格子から顔を出し見ていた者が嘲ったら顔が格子から抜けなくなった。詫びをいったらやっと抜けた。
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ニオウ,ショウメンコンゴウ 1960年 大分県 仁王が唐天竺の青面金剛との力比べに出向いたがかないそうになく逃げ出し、命からがら日本に帰ってきた。金剛は日本まで追いかけて来たので仁王は逃げ回り、終には寺へ逃げ込んだ
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ヨメイリノニヲカツイデオリテクルモノ 1996年 香川県 源吉が正月礼の帰りに阿弥陀越えを通りかかったとき、嫁入りの大きな荷をかついだのが、ヤッサヤッサと降りてきた。源吉は行列を横によけていたが、いくら待っても荷が降りてくる。火打石で火をすり、「来るのは来るの」と言ったら、来なくなった。
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タニカゼノウシイシ 1956年 宮城県 仁王門のうしろにある牛形の石。霞目村の百姓弥右衛門の女房がみごもったとき、日本一の力持ちをさずかるように仁王に丑ノ刻参りをした。満願の日に恐ろしい牛が仁王の前に寝ていてたじろいだが、思い切って背中を踏み、お参りを果たす。生まれた子、与四郎が後の大横綱谷風で、仁王が石を牛に見せて谷風の母を試したのだという。
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アミダサマ 1985年 愛媛県 高助の寺の阿弥陀様を修繕の男がすりかえ、本浦の寺に納めようとしたら歩けなくなったので元に返した。
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ホトケサマノレイケン 1952年 静岡県 行基作の大日如来像が戦国時代戦火で行方不明になった。ある日大井川で網に日輪の光を放つ仏像がかかった。打ち捨てて帰宅したがその夜、高熱を発した。暫くすると病人が「われは大日如来像である。引き上げて山に送り還せ」と告げ、その通りにすると忽ち快癒した。
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リュウ 2001年 長野県 高山寺の、左甚五郎の彫刻の竜が抜け出たの鼻頭に釘を打ちつけた。
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リュウ 1955年 新潟県 大船が動かないのは本堂にある龍の彫物の仕業だということになり、龍の舌を釘で打った。その後、船はとおれるようになったがろうそくの火が落ちて本堂が焼けてしまった。
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コウボウダイシ,オニ 1930年 岡山県 昔、この辺りに鬼が住んでいた。弘法大師が通りかかったとき、鬼が退去を拒んだ。そこで大師は鬼に小さな木像を与えた。しかし鬼は木像の有難味が分からず、転がしていた。その木像を盗んだ者がおり、船で去ろうとしたが動かず、木像を海に捨てて去った。鬼はこの話を聞いて木像の尊さを知り、海中から拾い上げて祀った。
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ケイドウホウイン 1940年 香川県 桂同法印は高徳の僧で、火事の予知能力、あるいは透視能力に長けていた。10里先から寺の火事を知り、境内に水を撒かせて高野山の火事を消した。
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リュウ 2001年 富山県 桃源寺の左甚五郎の彫刻の竜が田畑を荒らしたので、口を釘で打ちつけ、縄で縛った。
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ライジュウ 1967年 福島県 享保年中、大聖寺の門内の小社で、天に登れなくなった雷獣を、院主が竿を地面に差してやり登らせた。建廟がこれを聞き、奇異のことだとして社領1石を与えた。
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モクゾウ 1931年 長野県 安養寺という寺に、開基の和尚様の木像が安置してある。ある年の火災のとき、木像は尻に火傷を負い、ひとりでに境内の池に飛び込み、火傷の手当てをした。以後、その池の田螺には尻がない。
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メジロフドウ 1974年 東京都 豊山新長谷寺の目白不動明王像は弘法大師の作とされるが、弘法大師が荷沢河にいた時、大日如来が現れ、その後不動明王に変わり、自ら手に持った剣を振って、左の手を払うと、火煙がさかんに燃え出た。その尊体を写して作ったという。
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モクゾウ,ハシラ 1943年 山形県 享保2年12月25日の夜、本社に安置されていた徳尼公の木像が踊りだし、大晦日の夜は本社のお前立の2像と箔塗の柱が汗をかいていたのでこれを怪しんでいたという話が伝わっている。
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ニオウ,テンテンボウ 1968年 愛媛県 唐のてんてん坊と日本の仁王が力比べをした。仁王は唐にいるてんてん坊の母を訪ねたところ、その怪力に驚き逃げたが、帰ってきたてんてん坊に捕まった。仁王は観音様に門番になることを誓って祈り、助かって日本に逃げ帰ることができたという。
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ニオウ 2001年 埼玉県 勝願寺の、運慶の仁王は往来の人を脅かし、子供を食ったので、僧に首をすげかえられた。
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