(オニジュウニイジョウノハンテンガアルヤマドリ) 1990年 長野県 山鳥の尾に12以上の斑点があると、その鳥は人を化かすと言われた。
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ヤマドリ 1940年 岐阜県 山鳥は火を点して化ける。尾の羽色は12時を分けたもので12段になっているが、13あるものが火を点す。
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ヒノタマ 1976年 長野県 山鳥の尾が12節あると、その山鳥は火の玉に化けるといわれている。
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キツネ,タヌキ 1923年 京都府 狐や狸は化ける。両方とも火を灯し、憑く。狐は山の中で人を騙すことがある。
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ヤマドリ,ヒノタマ(ゾクシン) 1916年 愛知県 山鳥の尾に斑点が13あるものは化けたり、人を迷わせたりするという。山鳥の長い尾を魔除けになるといって門口に挿す風習がある。秋冬に火の玉が飛ぶことを、山鳥の谷越しだとも言う。
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ヒノタマ 1987年 富山県 山鳥が火の玉になって見えるときがある。
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ヤマドリノヒカリ 1988年 群馬県 人玉によく似ているヤマドリの光だが、こちらは一直線に飛んでいき、木の枝にとまるといい、青い尾をひいて飛ぶとか、火の粉を落としながら飛ぶという。ヤマドリの羽が飛ぶと光るそうだ。
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ヤマドリ 1981年 和歌山県 山鳥で、尾に13のひだのあるものは、人を騙す。
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ヤマワロ 1950年 熊本県 ヤマワロが人間に接近するのはたいてい夜である。木や竹を伐ったり叩いたりする音が聞こえるが、姿は見えない。あとで音がしたと思える場所に行ってみても何もヤマワロがいた痕跡はない。
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タヌキ 1973年 岩手県 昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
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ヤマドリ 1974年 宮城県 ある夜、生首が戸の隙間から飛び込んできたので、かますの中に入れておいたら、朝になると山鳥になっていた。尾が十二節ある山鳥は人を化かす。
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ヤマタロウ 1952年 熊本県 人吉市内矢嶽の山中で炭焼きをしていた。夜の12時過ぎ頃、気付くと山太郎が輪をなして火に当たっていた。おどかすとわるさをすると聞いていたので、薄目を開けて見ていた。1匹が箸を見つけると、山太郎が皆集まって、すぐに元の位置に戻り、次々に箸の臭いを嗅いだ後、捨てた。声を発すると、ヤマワロは闇に消えていった。足形図、全身図あり。
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イタチノテカザシ,イタチ,イタチガヒトヲバカス 1982年 新潟県 夕ぐれや月の夜などに、山でイタチがチョロチョロと人の先になって歩いてくるりと後を向いて2本足で立ち、片手をかざして片手を腰にして人を見て、人を化かすという。これには、眉にツバをつけて化かされないようにする。
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ヤマジイ 1942年 高知県 香美郡上韮生村のヤマヂイ(山爺)は、人間の姿をして出てくるという。
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ヤマワロ 1950年 熊本県 真っ先にヤマワロを発見するのは猟師ではなく犬だ。山中で犬が立ちすくんで動かなくなった時はヤマワロがいる証拠なので、すぐお神酒をあげてヤマワロに猟を請わなければならない。
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ヤマワロ 1972年 鹿児島県 昔、榊を折ってくるように言いつけられた継子が、榊の木がわからず折れなかったので説教されて自殺した。それがヤマワロになったという。ヤマワロは人間の真似をし、音を出す。ある人がヤマワロのたくさんいるところの近くにある杉山に薪をとりに行き、夕方に帰ってくると、着物の糸が全部抜け落ちていたことがある。
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キツネ 1983年 岩手県 キツネにだまされたなと思ったら煙草を吸うといい。キツネは火が嫌いなので、逃げていく。女に化けて出たなと思ったときは、その手をとって逆撫ですれば、毛が逆立つのでわかる。キツネにだまされるというのは、1945年の敗戦前まではよくあったが、今はあまりない。
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ヤマジイ,ヤマンバ 1942年 高知県 高岡郡別府村澤渡のヤマヂイ(山爺)の話。昔、ある猟師が火にあたっていると、山爺が現れて餅がないか尋ねた。猟師は明日持ってくると言い、次の日、岩を火の下で焼いていた。山爺が現れ、大きな音の出し合いをした。山爺が叫ぶと岩や木が揺れ動いた。猟師は銃を撃って音を出した。山爺が餅を請うたので猟師は焼けた岩と燈油を口に入れた。山爺はひっくり返り帰って行った。追っていくと岩屋がありヤマンバが居て、山爺は蜘蛛になって仕返しをすると言う。翌日猟師は家に出た蜘蛛を火にくべてしまった。
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ヤマドリ,バカサレタハナシ 1981年 和歌山県 谷で山鳥を見て捕まえようとした人が、どんどん奥に誘われて夜になってしまった。何かが山鳥に化けていて、化かされた。
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ヤマワロ 1950年 熊本県 子供らが山桃をとろうと木に登ったら枝が折れた。誰かが「ヒューヒューが折ったんだ」と言ったので皆逃げ帰った。このように、ヤマワロに遭ったという話はあるが、実物は見ていない。
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