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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タタリ,フドウソン
1943年 山形県
不動尊の掛軸を粗末にしていると、家の者が病気になった。表装を直し、毎日拝むと家の主人は語った。

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オクドサン
2002年 香川県
ある家で、主人の体調が良くないのでカマドバライに来たホウザンハンという山伏に見てもらうと、おくどさんを粗末にしていると言われた。その家では二三年前にくどをさわって庭にしていたが、その時に不動さんを祀っている人ではなく宮司さんにお祓いしてもらったのが悪かったという。しかし、宮司さんにお祓いをしてもらっていなければ死んでいただろうという。
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チノカミ
1991年 静岡県
地の神の祠は藁製で毎年作り替える。これを石製にしたところ、病人が出た家がある。
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コウシンサン
1960年 長野県
病床で庚申さんの姿が目にちらつき、倉庫を探すと庚申の軸物が見つかったので、朝晩拝んでいた。ある時、別の軸と掛け替えると夜中に身体が痛くて眠れなかった。元に戻すとすぐに痛みはなくなった。
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アミダノカケジク
1995年 宮城県
山の上集落の近江家は、旅の僧をもてなして阿弥陀様の書かれた掛軸をもらった。あるとき、近江家に普請に入った大工の棟領が、掛軸を盗んで逃げた。家を出た途端大雨が降り出し、狐狸が邪魔をした。雷が鳴り、橋が流れそうになる。命からがら家に帰ったが、掛軸はピカピカと光っていた。翌朝、棟梁はポックリ死んでしまった。掛軸は古道具屋に売り払われたが、今度は大きなネズミが出て道具屋が眠れない。祈祷師に拝んでもらうと元の家に返せという。こうして掛軸は返ってきた。
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ブッチョウノタタリ
1993年 三重県
話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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(トイギキ),(ホトケオロシ),タマシイ
1984年 新潟県
ある家に悪いことが続くので「不動さん」にみてもらうと、前の山の中にある墓の魂が頼る人がいないので供養してくれといっている、といわれた。墓は何代か前にその墓から分家した先祖の墓で、現在その家族が住んでいる神奈川県下の家へ行きたがっているということであった。それで、古い家から一握りの土を持って帰り、居住地の新しい墓に入れて供養したところ、病気や悪いことがおきなくなった。
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ジク
1933年 神奈川県
昔、一向宗を厚く信じた妻女と、仏を顧みない亭主がいた。妻女は薪部屋に帰命尽十万無量光如来と書いた軸をかけ、ひとりで拝んでいた。ある夜薪部屋で人声がしたので、疑った亭主は、女房を山刀で刺したが、女房は納戸で針仕事をしていた。狐に化かされたかと思い、薪部屋に引きかえすと軸の光という字のところに刀が刺さっていた。
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フドウサン
1978年 静岡県
明治の初めに熱病が流行し、大勢の若者が死んだおり、別の沢にあった不動さまを持って来て、本尊に祀ったところ、効果があった。その像を持ち上げる際、幣帛を立てたところ、軽くなったという。
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コウポウダイシノカケジク
1971年 茨城県
大開集落のある家には、弘法大師が百沢ある土地を捜して廻ってきたときに投げ筆で描いたというお阿弥陀様の掛軸がある。正月と盆に出して吊るす。湯で体を清めてから出ないと吊るせない。昔、掛軸をお寺に移したことがあったが、家に帰りたいと掛軸が泣いたので、元に戻した。1960年代のこと、東京から来た2人の男に掛軸を見学させたら、手が震え出した。バチがあたったのだという。
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コヘビ
1976年 京都府
某家で伯母が同居してかいがいしく働き、家が栄えていた。しかし妻を迎えたところ、妻が伯母に従順しなかったので、伯母を別居させ、食事を持っていくように主が命じたが、妻は主に偽って、持って行く事は無かった。そのうち伯母は病気になったのだが、その頃から妻も心地が悪いと屏風の内にこもるようになった。2,3日もこのようなことが続くので怪しんで屏風の内に入って見たところ、妻の首に小蛇が巻きついていた。修験に祈ってもらったら、小蛇を退治すると妻は死ぬといわれたが、苦しみを見かねて祈祷を頼んだところ、小蛇は首を離れ妻の口に入り、妻は死んだ。その頃伯母も死んだという。
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フドウソン
1993年 岩手県 
あるおばあさんが便所の手入れを怠り、便所の不動尊も汚くしていたら、秋の運動会の季節に体が痛くて動けなくなった。2日間続いたが、砂を持ってきて便所と不動尊をきれいにしたら治った。
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フドウサン
1979年 徳島県
落合に不動さんが祀られている。道路を造るときに石を割ったところ、土方の腹が痛くなった。下を見ると不動さんが埋もれかかっていたので上に祀りなおした。
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ホトケノザイショウ
1985年 青森県
38歳の男性が体の具合が悪くて仕事ができないと相談にきた。拝んでみると、昔その家で漁のとき網に身元のわからない男の死体がかかり、供養したのだが「家紋」が違うので成仏できなかったとのこと。特別供養したら元気になった。
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キシダケ
1968年 佐賀県
病気をした人が神主に頼んで稲荷を拝んでもらったところ、岸嶽を祀るようにとお告げがあり、祀ったら治ったという。
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ヤクシサマ
1985年 新潟県
話者が嫁入り後に体を壊していたとき、実家の父が毎日薬師様を拝んでいたところ、夢枕に白い髭のお爺さんが出て「必ずよくなる」と言った。次の日、話者の父が婚家を訪ねると、その家の薬師様の掛け軸のお姿が、昨日夢で見たお爺さんと同じだった。話者はそれからよくなった。
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コウジンサン
1973年 鳥取県
ある家で祀られている荒神さんを粗末にするとたたりがある。集落内で変事が起きたときには、その家の荒神さんがたたったということになって、拝みに来ることもある。
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フドウミョウオウ,ダイソウジョウ
1928年 千葉県
成田不動尊の不動明王は、弘法大師が自ら彫刻したものであった。平将門の反乱に怒った朱雀天皇は、大僧正に朝敵幸福の祈祷をするようにと命じた。僧正は尊像を持って下総に赴き、護摩をたいて調伏を祈り、将門は降伏した大僧正が帰洛しようとすると、尊像は重くて持ち上げられなくなったうえに、霊夢のお告げもあり、この地に留まった。
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タロウヤマノテング
1964年 長野県
太郎山神社で拝まなかった瓦屋さんが、中毒をおこして苦しんだ。お参りをしたらよくなった。これからはお宮の屋根を毎年掃除しにきますといって、1、2年実行したが若くして死んだ。
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イキリョウ
1985年 高知県
息子が病気になったので、普段着を持っていって見てもらうと、この家族をうらやましがる隣人の霊魂が災いをもたらしていた。お祓いをしてもらうと息子も良くなった。
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タマシイ
1935年 新潟県
大病を患っていた男が、叔母の家に行きはっきりとその神棚の様子を覚えていた。叔母は男が挨拶をしてふっと消えたという。男が生還して聞いてみると、その神棚は男の行ったとおりに飾っていたという。
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