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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオクラヌシ,ツブラヒメ
1940年 福岡県
景行天皇が崗浦に船を浮かべて海上に出たところ、大倉主と菟夫羅媛によって船を動かなくされた。先導役の熊鰐は困り果てたが、天皇が伊賀彦を以って2人の神に奉仕させ、自らも祈祷を行ったため、船は再び進むことができた。

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ワタリノカミ
1940年 神奈川県
走水の海を渡ろうとすると、渡の神が荒波を立てて船を回すので、倭建命は先に進めずに困っていた。すると、妃の弟橘比売命が、自ら犠牲となって海に身投げし、神を和めた。波は次第に鎮まり、船は先へと進むことができた。
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ダイギョ,アクギョ
1999年 香川県
景行天皇の御代、土佐の海に悪い大魚がいた。天皇はヤマトタケルノミコトの子供の霊子に討伐を命じた。霊子は悪魚を退治し、褒美として讃岐の国司になった。その悪魚の祟りを畏れて悪魚堂を建てた。
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フナガミ
1980年 鹿児島県
種子島の平山世伯という人が、京に行こうと船に乗ったところ、大隈国の内浦あたりで暴風雨に遭い、船は漂流した。そこで船神に祈り、12の方角を書いた紙を結んで神前に置き、念珠の房で探ると西南と出たのでその方角に舵を取る。途中不安になったが幾度試しても西南と出るので、信じて進むとやがて陸地が見えて一行は助かった。
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ショウキ
2003年 沖縄県
鬼界島の征伐から尚徳王が戻るとき、小鐘が浮かび上がって王の船に付き従った。引き上げようとしたが動かなかった。王自身が引き上げると簡単に持ち上がった。そこで以前、鳥をうった矢が突き立ったところに応神天皇・神功皇后・玉依姫を安置して護国の神としたという。
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サンノウノミカミ,シンタク
1973年 滋賀県
ある時の天皇が、唐崎の浜に行幸したときに、沖から2艘の漁船が棹を差してきた。天皇はそれを近づけて尋ねると、2人の翁がいた。翁は神変奇特を現して歌を詠んだ。そのときには船はどこにも見えなくなった。これは神託で、山王の御神であったという。
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(ウミヲシズメル)
1977年
源忠正が天皇に召され、竹の葉がないかと尋ねられたが、船中なのであるはずがない。ところが、むしろの下から1枚出てきた。その竹の葉で、笹舟を3つ作り、それぞれ仏舎利を1粒ずつ乗せ、海に浮かべ、祈念すると、程なく荒れていた海が静まった。
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ウトジングウ,ヒバシラ
1992年 宮崎県
沖で悪天候にあい、針路を失った。鵜戸神宮と榎原の神様に一心に願掛けをしたら、自転車の車輪大の火柱が、鞍先灯台方面と水島方面に灯り、それに力を得て船を進め、難を逃れることができた。
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1974年
景行天皇の60年10月に、帝が病気にかかり、天に祈るも効験がなかった。そこで一覚に占わせると、当国の東に大木があり、この木が天皇に災いをもたらしていると言った。そこで木を切るが、夜の内に元に戻るという。そこで一覚を呼ぶと、彼にかの木と敵対する葛が憑依し、切った時の木くずを毎日燃やせば木は倒れると告げる。それを受けて、70日間木くずを燃やしたところ、木は倒れ、天皇の病も治ったという。
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オオアワビ
1984年 新潟県
佐渡に配流された日蓮が松ヶ崎に渡る途中に暴風雨に遭い、船底から浸水したとき、春日神社に加護を祈ったところ、大鮑が船底をふさいだ。
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ダイジャ
1983年 岐阜県
天皇が落ち延びてきた先で大蛇に襲われた。天皇の情勢が険しくなったとき大蛇のいた木が爆発し、大蛇が飛び散った。そして天皇は助かった。
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ウトジングウ
1992年 宮崎県
沖で暴風に遭い、気力が滅入って諦めかけたとき、古風な神様が晴れ晴れしいお姿で頭上を通り過ぎた。それで我に返り、仲間を励まして船を神様が去った方角へ漕ぎ進め、帰港することができた。
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(フナダマ)
1979年
天平宝字7年8月、初めて高麗に遣使を送った際の帰朝の時、海が荒れたので祈ったら、船霊の力で平安に国に帰れた。
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スミヨシミョウジン
1940年 大阪府
土佐より京への船旅の途中、住吉明神による強風のため、船が進まなくなった。幣を捧げても風浪は止まないので、ただ一つある鏡を海に投ずると、ようやく海は静かになった。
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コウシン
1963年 新潟県
漁に出たが悪風にあって流され、途方に暮れて一同は庚申さんに一心に立願した。すると烏が飛んで来てまたどこかへ飛んでいった。日が明けると、300石積の船が見え、助けてもらった。
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ゴシンタイ,コトラ
1939年 新潟県
船が難破したが、船長が金毘羅に祈ったときの心が通じて、嵐はおさまり、船も無事であった。
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〔シンオウ〕
1977年
光仁帝天応元年5月5日に、異国の凶族が攻めてきた。第2皇子の早良皇子が真幡寸(まはたき)神社に祈誓すると、神応の験があって、にわかに大風が吹いて、賊はことごとく海に沈んでしまった。
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イロウゴンゲン
1940年 静岡県
石廊権現に祈念して誓いを立てたものの、その約束を果たさず船を漕ぎ出した船頭は、航海途中に船が動かなくなり、恐ろしい力で海底に引き込まれそうになるという経験をする。驚いた船頭が約束通り帆柱を海に投ずると、無事そのまま航海が続けられた。
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ウミボウズ,ウミガミ
1976年 愛媛県
話者が漁に出た帰路に、船が進まなくなった。海坊主につかまったと思ったが、話者の父は「海神に御神酒を供えるとよい」と言う。酒を海に注ぐと、船は動き出した。海坊主が舟をつかまえるのは、海神が怒っているからという。
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ウジガミサン
1965年 高知県
氏神さまを信仰したおかげで助かった人がいる。室戸から大きな漁船に乗ることになり、出立の朝にヤナギカケを作った。しかしその皿が引っくり返り、気持ちが悪いのでやめにした。次の日には、お宮の前で扇子を忘れたのを思い出して取りに帰った。出直して、またお宮の前でハンカチを忘れたのに気づいたが、そのまま出航した。しかしどうにも気持ちが悪いので、女房が引返すように電報を打ち、須崎から帰って来た。その船はそのまま行方不明になってしまった。
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ウトジングウ
1992年 宮崎県
昭和18年3月19日、台湾付近を航行中の高千穂丸は魚雷を受け撃沈、乗員はボートで難航したが、鵜戸の神様に進行方向を授かり、助かった。
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