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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(フナダマ)
1979年
天平宝字7年8月、初めて高麗に遣使を送った際の帰朝の時、海が荒れたので祈ったら、船霊の力で平安に国に帰れた。

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ゴシンタイ,コトラ
1939年 新潟県
船が難破したが、船長が金毘羅に祈ったときの心が通じて、嵐はおさまり、船も無事であった。
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フナガミ
1980年 鹿児島県
種子島の平山世伯という人が、京に行こうと船に乗ったところ、大隈国の内浦あたりで暴風雨に遭い、船は漂流した。そこで船神に祈り、12の方角を書いた紙を結んで神前に置き、念珠の房で探ると西南と出たのでその方角に舵を取る。途中不安になったが幾度試しても西南と出るので、信じて進むとやがて陸地が見えて一行は助かった。
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オオクラヌシ,ツブラヒメ
1940年 福岡県
景行天皇が崗浦に船を浮かべて海上に出たところ、大倉主と菟夫羅媛によって船を動かなくされた。先導役の熊鰐は困り果てたが、天皇が伊賀彦を以って2人の神に奉仕させ、自らも祈祷を行ったため、船は再び進むことができた。
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ウトジングウ
1992年 宮崎県
沖で暴風に遭い、気力が滅入って諦めかけたとき、古風な神様が晴れ晴れしいお姿で頭上を通り過ぎた。それで我に返り、仲間を励まして船を神様が去った方角へ漕ぎ進め、帰港することができた。
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ユメ
1976年 愛媛県
佐野大弐が任が終わって鎮西に上る時、伊予国で風が悪く船が出せなくなった。その夜の夢で三島明神社の額を書かせようとして留めたという旨の事を見た。そこで神の御前に額を打ったところ、順風になり船が出せた。
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コウシン
1963年 新潟県
漁に出たが悪風にあって流され、途方に暮れて一同は庚申さんに一心に立願した。すると烏が飛んで来てまたどこかへ飛んでいった。日が明けると、300石積の船が見え、助けてもらった。
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ボン
1956年 宮城県
7月12日、船が海から帰ってくると、「仏様がお出でになった」といって船を出迎えるという。
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ヤマノカミ
1979年 福井県
昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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〔シンオウ〕
1977年
光仁帝天応元年5月5日に、異国の凶族が攻めてきた。第2皇子の早良皇子が真幡寸(まはたき)神社に祈誓すると、神応の験があって、にわかに大風が吹いて、賊はことごとく海に沈んでしまった。
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ウトジングウ,ヒバシラ
1992年 宮崎県
沖で悪天候にあい、針路を失った。鵜戸神宮と榎原の神様に一心に願掛けをしたら、自転車の車輪大の火柱が、鞍先灯台方面と水島方面に灯り、それに力を得て船を進め、難を逃れることができた。
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ウトジングウ
1992年 宮崎県
昭和18年3月19日、台湾付近を航行中の高千穂丸は魚雷を受け撃沈、乗員はボートで難航したが、鵜戸の神様に進行方向を授かり、助かった。
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(ウミヲシズメル)
1977年
源忠正が天皇に召され、竹の葉がないかと尋ねられたが、船中なのであるはずがない。ところが、むしろの下から1枚出てきた。その竹の葉で、笹舟を3つ作り、それぞれ仏舎利を1粒ずつ乗せ、海に浮かべ、祈念すると、程なく荒れていた海が静まった。
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イソザキイナリ
1956年 宮城県
文禄の朝鮮の役(1592)に、磯崎の水主が伊達勢の水軍として高麗に渡ったが、磯崎稲荷も眷属の狐を従えて出陣したといい、肥前の名護屋に滞陣中、その中の1匹が淀君の侍女について侍女が病気になる。それを追い出そうとすると、「われこそは奥州松島は磯崎明神の眷属なるぞ」と力み返ったので、太閤大いに怒り、「汝早々に狐めを退散させずば、やわかそのままに差し置くべき」と、お叱り状に、稲荷太明神殿、太閤秀吉としたため、花押までつけて遣わしたので、狐も逃げ出し、侍女の病気も治ったという。このお叱り状は磯崎稲荷に長く伝えられていた。
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(ヒデヨシノイン),リュウシン
1974年 静岡県
むかしから遠江洋に武具や馬具を乗せていく船は必ず壊れてしまうという。天正18年の豊臣秀吉による小田原征伐の際、同じように逆風が吹いて船が転覆しそうになったが、秀吉が竜神に宛てた書を海中に入れるとしばらくして波が穏やかになったという。
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コンピラサン
1970年 山梨県
昔、富春寺のお坊さんが金比羅参りに行き、船で4日間大波にあい、船が沈みそうになった時、このお坊さんがハンカチを海に投げ入れて、帰ったら金比羅山を祭るといって祈ったところ、波が沈んだ。それから3月10日に盛大に祭っていた。
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アマゴイ,リュウグウ
1935年 香川県
ある旱魃の年、法泉寺の住職は、海に漕ぎ出し、一通の書状を海に投じて、雨を降らせた。その書状は龍宮につかわしたのだという。
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アマゴイ,リュウジン
1922年 香川県
早魃のときに藩主の命で法泉寺の了応和尚が雨乞いをした。和尚が槌の戸(大槌と小槌の二島の間)で海中に書附を投げ込むと4日間雨が降り続いた。龍神に手紙を遣わしたからであるという。
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アベノナカマロ,クモ
1941年 神奈川県
中国の朝廷から無理難題を突きつけられた日本の勅使であったが、阿倍仲麻呂の霊が蜘蛛に化けていちいち答えを教えてくれたので、所望のものを日本へ持ち帰ることができた。
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ボウレイ
1980年 神奈川県
お盆に舟で荷物を運んでいると、突然、櫓が動かせなくなる。何とか荷物を送り届けて和尚に話をすると、運んでいた荷物の中にありがたい経文があり、それに海にいる亡霊が付いたのだろうと言う。
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(ナカヒラソウベエノボウレイ)
1964年 高知県
検地役人をだました義民・中平宗兵衛が首を討たれたとき、霊が渡し舟に乗った。声だけだった。
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