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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

〔ショウテンサマ〕,マツ
1928年 埼玉県
妻沼の聖天様は、松平伊豆守と知恵比べをして負けたことから松嫌いになった。この村に嫁いで来た者の名に松がついていると、改名させ、門松などはもちろん立ててはいけない。

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オイナリサン
1967年 愛媛県
最もよく人に乗り移る神様はお稲荷さん。お稲荷さんは女の体にのりうつって祀ってくれと言って災いをするが、病気の人の病名もよく言い当てる。そのためか、この村では稲荷を祀りたがらない。
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ウジガミ
1938年 鳥取県
民家に松の木を植えてはならず、五月の節句にマキをつくらないというのは、松も笹も氏神の嫌うものであるから。
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チノデノマツ
1967年 福島県
岩城判官正道公が謀反人として殺され、その夫人は一男一女をつれて放浪していたが、海賊に二人の子を奪われ、後この地で死んだ。海賊に奪われた兄弟と別れ別れになった安寿姫は悪者の手から逃れたが、飢えと疲れで世を去った。これをあわれんだ村人は、なきがらを埋め松を植えて祠を建てたが、ある村人がこの松を切ろうとしたら、切り口から血が流れた。直後には切り口すらなくなって元通りになっていたという。
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キキョウ,タイラノマサカド,タタリ
1916年 千葉県
桔梗を忌む村がある。他村から来る嫁婿が桔梗の紋をつけていると離縁になる。村の観世音の開帳の時に露店の幕に桔梗の紋をつけていた商人があったが、風でその露店だけが吹き倒された。この観世音は平将門の愛馬を祀ったものである。将門は桔梗前に謀られて俵藤太に討たれたため、今に至るまでこの地には桔梗が生えない。
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オニ
1933年 鹿児島県
加計呂麻島で正月の門松に松を立てるのは、昔松の木に兎を繋いでおいてところ、鬼が来てその松を根こそぎ引き抜き持って行ってしまったので、松の根の跡を辿って行って兎を取り返した。それ以来鬼は松を見ると恐れて近付かないという口碑から始ったという。
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(キンキ)
1977年 栃木県
時平明神のある村の隣に下野国神岡古居村がある。そこでは菅原道真を祀っているが、隣村と相性がよくなく、男女ともに縁を結ぶと凶事がおこるという。また、梅を植えず、衣類にも梅模様をつけない。
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ヘビ,タタリ
1959年 岡山県
道通様の信者から嫁を貰う事を昔は敬遠した。これは道通様のオツカイシメが執念をもつとかんがえられたからである。実家に帰りたい嫁を帰さないとその嫁の主人の枕の下に蛇がウジャウジャと出てきて夫を悩ませた。その翌晩には嫁の体が蛇の体に変わった。そのためぞっとして離縁したという話がある。
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(ゾクシン)
1975年 愛知県
婚姻に関する俗信。嫁と嫁が出会うといけないので、近隣で婚礼があるときは時間をずらした。出会うと勝ち負けがあり、どちらかが死ぬともいわれている。嫁入りの際に一本松・一本木があるところを通ると1人になってしまうと言い、その木のあるところを避けるという、など。
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ウグイスニョウボウ
1957年 新潟県
とんとん昔の話である。村相撲の時、かわいい娘が見に来ていた。相撲取りの一人が山の中にある娘の家に行って婿になる。しかし、約束を破って見るなといわれていた倉を見てしまい、娘は鶯になって飛んでいってしまった。
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(ゾクシン)
1942年 三重県
妊娠した女が村に入る事をワタリバラミといい、不漁になるといって極度に嫌う。
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クビナシウマ,ウブメ
1976年 愛媛県
昔、東野の奥の城の若殿と、松末の城の姫は恋仲となった。両家は元々仲が悪かった。そのうち松末の姫は身ごもり、怒った松末城主は若殿を馬と共に殺した。奥の城主は怒り、姫を斬り殺した。姫は竹やぶに入り、赤ん坊を生んだという。竹やぶでは今でも赤ん坊と産女の声が聞こえ、雨の降る夜には首無し馬が若殿を乗せて走るという。
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カイブツ,ヒヒ
2004年 静岡県
磐田市の見付天神の話であるが、毎年、祭りが近づくと白羽の矢が飛んできてそれが突きささった家では娘を人身御供として差し出さなければならない掟であった。白い柩に入れられた娘は得体の知れない怪物に食べられてしまう。延暦年間8月に、旅の僧侶が、怪物の「信濃のシッペイタロウ(悉平太郎)に知らせるな」との言葉を聞き、信濃の赤穂村(現在の駒ヶ根市)の光前寺の犬、シッペイタロウを見つけ出す。シッペイタロウは怪物と戦い、退治した。この怪物の正体は年老いた狒々であったという。磐田ではシッペイタロウだが、駒ヶ根ではハヤタロウ(早太郎)、シップウタロウ(疾風太郎)といい、光前寺境内に犬の墓がある。
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タタリ
1974年 千葉県
安永年中に平賀源内は印旛沼の干拓を勘定奉行松本伊豆守にすすめ、沼を埋めようとした。土民は沼に大蛇がすんで沼の主であると言っていた。事業は成就せず、天明年中平賀源内は獄中で死に、松本は後に没落して病死した。沼の主の祟りと伝えている。
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ボウレイ
1978年 広島県
名主の養子である宗信という男は仙養坊の善養院という修験山伏であり、法螺貝の名手であった。福山城主が宗信の腕をかって戦陣に立たせようとしたが、宗信は、法螺貝は仏具であり、戦のためのものではないといって拒絶した。そのため城主は宗信を処刑した。後日城主は宗信の亡霊に悩まされ、遂に城内に小祠を建てて祀った。
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(オキクノタタリ)
1982年 群馬県
小幡の殿様が妙義で見初めた菊という女を侍女にし、寵愛したので他の侍女や奥方から恨みを買い、お菊が殿様に差し上げる御飯に針を入れられた。殿様は怒ってお菊を責め、お菊は宝積寺の山門まで逃げてかくまってくれと言ったが、寺は門を開けなかった。お菊は追手につかまり、蛇とムカデの入った樽に入れられ、宝積寺の池に投げ込まれて死んだ。お菊の母が「お菊が無実なら芽が出ろ」と池のほとりに炒りゴマをまいたら、芽が出た。お菊の祟りで宝積寺の山門は何度建てても焼けてしまう。
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キツネノヨメトリ
2001年 青森県
酉九兵衛が一人娘のお松を誰かに嫁にやりたいと言っていたところ、狐が嫁に欲しいといってきた。翌日の夜に、狐が人間に化けてやって来てお松を連れて行ったが、朝になって道路端に寝ていたお松を村の人が連れて帰ってきた。化かされていたと知った酉九兵衛が村人に教えてもらった呪文を唱えると、それから狐は来なくなった。
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レイ,イナリ
1978年 愛知県
旅人を泊め石の枕で殺して物を取っていた老婆が死んでから祟るので、里人は祠を建てて祀った。後に稲荷と呼ぶようになり村の産土神になった。
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マツムシヒメ,カイコ
1915年 千葉県
聖武天皇の第三皇女だった松蟲姫は、継母である皇后に憎まれた上に業病に罹ったために激しく虐待された。ある北面の武士が見かねて姫を伴って関東に落ちたが、姫は死んだ。姫の御霊を祀ったのが松蟲寺である。皇后は憎むあまり、冬に炭ではなく松の葉を燃やして寒さを凌がせた。そのため蚕は炭よりも松の葉を燃やした暖かみの方がよいのだという。
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マツ
1928年 千葉県
房総半島の姉ヶ崎では、ある時、氏神である姉ヶ崎神社の夫の尊が遠出をして、それを待つ間が苦しかったことから、「待つ=松」が嫌いになった。この地方では門松を用いず、柳と竹を立てる。
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ゲイギ
1983年 愛媛県
宇高に住む放蕩息子が京から八人の芸妓を連れて帰った。それに憤慨した親族はその八人の女を海に沈めて殺した。後、死者の怨霊がタタリをなしたため、松を植え、宅地に小詞を設けて祀った。
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