バチ 1928年 鹿児島県 徳之島では組織的に水神祭が行われる。年4回、壬(みづ)の日に行われ、祭主は代々世襲である。祭主は水神を祀っている川上で沐浴する。この帰路でよその家に立ち寄ると、その家の者も水神祭をしないと罰があたるといわれており、祭主に会うのを怖れていたという。
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カッパ,(ゾクシン) 1988年 福岡県 旧暦7月16日の夕方、溜池(つつみ)で水神祭を行う。カッパにひかれないためだともいう。
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スイジン 1949年 広島県 ノミイケ(飲池)には必ず水神を祀った。水神は水場の池に宿りその場を動かない。池を潰すことも、他へ移動することも許さない。動かそうとすると祟りがあり、その土地の持ち主が祭りの時に拝んで幣束を捧げなければならない。
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カッパ,(ゾクシン) 1988年 福岡県 井戸神のことを水神様と呼ぶ。5月5日はその祭で、「河童さん祭り」と呼ぶ。川や各家の井戸、汲場に篠のついた竹を立てて、藁苞に塩・イリコ・米を包んで下げ、酒を竹筒に入れて祭るという。
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カッパ,(ゾクシン) 1988年 福岡県 水神まつりを「河童さんまつり」とも呼ぶ。5月5日である。酒を竹筒に入れ、魚や五目飯などを入れた藁苞を葉竹に下げて、川岸や堀などに立てて水神様を祀るという。
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スイジン,リュウジン,リュウオウ,カッパ 1988年 (本土での水神信仰の紹介)水神は農耕儀礼と結びついており、竜を神格化した竜神、竜王は水界を支配するといわれるほか、魚・へびなどの形で表わされる場合も多い。また、河童をまつって水難からの守護を祈ったりもする。
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マ 1940年 鹿児島県 大隅徳之島の俗信。晩に訪れる者があると、向こうから三度呼んでから返事をしないと、時々魔が来るという。
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ナガシノカミ,オオカメサン,オイヌサン 1957年 岐阜県 水神は流しに祀ってある。流しの神を怒らせると女の病にかかると言われ恐れられている。
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カッパ,カッパノゴクウ 1977年 神奈川県 7月25日に催される石神神社の祭りは御供流し、或いは河童の御供あげなどと呼ばれているが、これはその名の通り、海にいる河童を祭るものであり、そうしてからでないと海で泳いではならないのだという。
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シンバツ,オワタリサマ,オジンジキサマ 1968年 愛知県 篠島の八王子社の年一回の祭礼が正月3日4日にの両日に行われる。祭行事は八王寺社から神明社の神霊渡御及び還御の儀を中心として行われる。神霊の渡御の途中は物影に身をひそめ,ひざまづいて控える。もしもまちがって路上でこのオワタリサマに行き逢うと,神罰をこうむり一命にかかわると伝わる。神霊はオジンジキサマという。
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リュウジンサマ 1969年 秋田県 田代潟の竜神様のお祭りは旧暦で毎月19日。特に3月には阿仁や青森からも潟参りに来る。火の悪い人が潟参りにいけないので代参を頼んだが、その人が潟に賽銭をいくら投げ込んでも、戻ってきてしまったという。森岳の人は田代潟に馬の骨を投げ込んで竜神を怒らせ、雨乞いをする。田代潟の竜神様は森岳の人が潟の水を飲みすぎて神になったといい、森岳の人が来れば必ず雨が降るという。
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カミノオツゲ,アマゴイ 1928年 鹿児島県 加計呂麻島の南にある與路島には300戸くらいの人が住んでいた。ある年の6月から8月にかけて、50日くらい旱魃が続いた。小学校教員の妻が深夜に神のおつげを聞き、海で身を清めた後、踊り、歌って雨乞いをした。その後、島の人々も参加し、7日7夜踊り狂って雨乞いをした。祭りの終わる7日目に雨が降って、水神の信仰はいっそう高まったという。
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タノカミ 1984年 福井県 12月5日は田の神祭りで、この日は早朝に田水の落とし口をしっかりふさいで水が流れ出ないようにした。これは田の神が逃げ出されないようにという心遣いで田の一枚一枚のミトをしっかりふさいで回った。
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モリサマ,ボウレイ 1975年 山口県 仁五の森様は堤ができるときに切られてしまい、今は堤のところに祠が祀ってある。森様の木を切ったり、供え物を食べたりすると祟りがあるという。福島家の先祖が仁五に来たとき、亡霊が出るというので太夫に頼み、毎春祭をするようになったという。
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カミサマ 1976年 奈良県 雨乞いとして、妙見様の祠を2本の丸太にくくり付けて輿状にし、祠の周囲に青葉を立てる。これを担いて練り歩き、家々から水を求め、浴びせ掛けるという。また、池の中に入って神様を怒らせさえすれば雨が降るとも言う。
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カッパ 1970年 熊本県 春秋の彼岸に川祭をする。春の彼岸は河童が川に下りてくる日にあたり、秋の彼岸は河童が山に帰る日にあたる。河童は川を守り、川で水泳や水仕事をする、女子供を守ってくれる神だから祭ると言う。
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カッパ,ヒヤウスベ,イシ,スイジン 1914年 佐賀県 潮見神社に祀られている澁江氏は代々河童の主で、社の側に河童の誓文石がある。その由来は、昔、澁江氏が河童に「もしこの石に花が咲けば人を獲っても良いが、咲かない限りは人を襲ってはいけない」と約束させたことによる。そのため、潮見神社は水難にあったことがない。毎年5月5日になると、澁江氏が河童に筍をごちそうすることから、水神に筍を供するようになった。
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ジガミサン 1976年 京都府 地神さんは先祖を祀ったものだという。地神さんのない家はない。祭日はそれぞれ異なる。地神は祟るとひどい。
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ヌシ 1969年 秋田県 雨が降らないときには、仁鮒集落では田代潟、藤里町のすばり、八森神社の滝に、切石集落ではそれに加えて能代のモウヤサンに、それぞれお参りした。馬の骨を水中になげて、主を怒らせて雨乞いした。大雨が降るので、田代では馬の骨を投げられることを警戒していたという。
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セックマツリ 1956年 宮城県 古くから白山宮が勧請され、観世音菩薩を本地仏として、3月3日、4日の両日に白山宮御神事が行われる。3日の御神事は「節句の規式」、4日の御神事は「堂廻りの規式」とよばれる。「お浜下(お)り」-水垢離や祓い-、「神招(お)ぎの舞」、流鏑馬などがある。
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