カナヘビ,ショウテン 1929年 岩手県 盛岡在の太田村芝久保という村で元文4年5月11日の昼頃、小堰の杭に一匹のカナ蛇が来て這い上がった。それをみた佐野家の下女は気味悪くなり家に駆け込むと、すぐさま雲が流れ真っ暗になり大風震動雷電し、龍が天上するに相応しい光景の中、蛇は昇天していった。
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タツ,コヘビ,ダイジャ 1985年 新潟県 子蛇が石の上に立ち、一声上げたかと思うとものすごい嵐になって龍と化して昇天した。長い間風が止まなかったが、空の彼方から声がしてぴたりと止んだ。後に村人が山に入ると、巨大な大蛇が死体となっていた。
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コヘビ,リュウ 1928年 新潟県 岩を登っていると小蛇が突然真っ直ぐに立ち上がったかと思うと、姿が見えなくなった。しばらくするとどこからか黒雲が起こり、暴風雨となった。その後、山奥で龍の死体が発見され、昇天に失敗した小蛇の果てだろうということになった。
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ヘビ 1936年 新潟県 奉公していた親方は釣りの最中に空中で飛ぶものを見た。釣り竿で叩き落とすと、小さな蛇だったが目が異様に大きかった。おそらく大蛇が姿を隠すために小さな蛇に化けていたのだろう。
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ヘビ 1997年 奈良県 小学生が三輪山の奥に遊びに行ったら、手洗いの水のところに蛇がいた。棒でいじると、触れるたびに蛇が大きくなった。小学生はそれを見て一目散に帰ったという。
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ハクジャ 1991年 長野県 爺さんが蛇を助けて介抱した。その後娘が爺さんの家に来て面倒を看た。急に娘がいなくなり、心配していると、蛇が娘の姿となって恩返しに来たが、村人を守る為戻らなくてはいけないと言った。外に出ると池が波立ち白蛇が空に向かって舞い上がっていった。
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オゾキモノ 1976年 兵庫県 但馬国氷の山の麓の鵜縄村の女が童2人を連れて草籠を負って谷筋に入ったら、橋の下に長さ7尺程のものがいた。恐ろしくなり逃げ帰ったが、そのことを聞いた村人が獲物を手に向かったところ、とてもおとなしいものであった。よく観察すると角が1つ生え、手足があり、体は木の葉の色に金の光を帯び、写し絵の青竜のようであった。撫でてやると喜んでいた。
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ダイジャガオコシタオオミズ 1987年 長野県 ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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ノヅチ 1968年 奈良県 若い娘がワラビ採りに行って、ナメクジの大きいような太く短いぬめぬめした蛇を見た。あとで他の大家の人に聞いて、ノヅチだと判った。
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(ダイジャ) 1980年 兵庫県 播州赤松満祐が城外3、4里過ぎて、むこうの山を見れば、10丈ほどある大蛇が山腹を横に這っていた。その大蛇が山から下りていくと次第に小さくなっていき、ふもとに出ると2尺ほどの子蛇となったという。
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ノヅチ 1968年 奈良県 桧の枝を切りに行ったら、がさがさ草を分ける音がしたので、見たら大きな蛇がいて、びっくりして逃げ帰った。それから4、5日して、このいとこが草を刈っていたら、それらしい蛇を見た。太さの割には大変短かったから、たぶんノヅチだったのだろうという。
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テング 1961年 静岡県 八木山では山に天狗がいて、人をおどかした。恐ろしい音をたてて空を飛び、大きな声で笑った。
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ツチノコヘビ 1970年 橋本市の菖蒲谷の北山へ山仕事に行ったとき、輪になり転げてくる槌の子蛇に出会って逃げて帰った。同市は葛城山と山続きである。
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ダイジャ 1937年 愛知県 車を曳いて道路を歩いていたら、大蛇が横切っていた。念仏を唱えながら立往生をしていたら、人が来て、蛇も山へ上がっていった。それからもその蛇を見た人がいたが、たいてい2日は寝込んだ。
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ヘビ,タツ 1980年 いたこの里にいる庄兵衛という男の庭に、桃の木がある。その木に1匹の小さな蛇がするりと上り、尾を枝につけて竿のごとく立ち上がった。そして突然煙を吐いたところ、風が吹き、消えてどこに行ったか分からなくなった。これはたつ(龍か)の化けたものであろう。
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ヘビ 1989年 長野県 春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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イケタガミノオツゲ 1989年 山梨県 稲又へタカギシが猟へ行くと、1匹の子鹿が出てきたので、弓矢を放とうとしたら姿を消した。そのうちまた現れたので弓を放とうとしたら鹿が金の玉に変わったので、それを拾って帰った。それが池太神の御神体で1寸くらいの金のムクの像である。タカギシゲンザエモンは殺生をやめて、金の玉を家へおいておいたら、夜にお告げがあって、「雨畑地区の東の高山から40町位あがったところへ祀れ」といわれたので、大家さんに相談した。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
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コヘビ,リュウ 1928年 新潟県 大石の中から小蛇が4匹出てきた。ある寺の和尚はそれを殺さず、河へ放してやった。やがてそのときの小蛇が龍となり、今でも山奥には4匹の龍がいるという。
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ツチノコヘビ 1965年 京都府 山魚釣りに北山の武知谷に入ったところ、崖から太短い濃茶褐色の蛇が転がり落ちてきた。よく見ると背にワカン状の斑紋があった。
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