コウボウダイシ 1967年 福島県 昔弘法大師が諸国を遍歴してこられ、ある百姓家で里芋の煮たのを分けてくれと言ったが、石芋だといって断られた。やがて大師が去った後、食べようとすると、里芋は石のように固くなって食べられなかった。さらに家の周囲には水が一面にたたえられていたという。
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イシイモ,コウボウダイシ 1956年 宮城県 昔、空腹の弘法大師がこの下愛子の村を通るとき、一軒の家で老婆が煮ていたうまそうな里芋を所望したところ断られた。翌日からこの家の畑の芋は固くて食えない石芋にかわってしまった。
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ナナフシギ 1915年 愛媛県 松山の七不思議。松山城の内堀の蛙は鳴かない。河野某の怨霊が火の玉になって出る。秋の夜更けに長曾我部元親に敗れた者の怨霊が打つ陣太鼓の音がする。十六日桜の下に佇むと水気が降る。弘法大師に煮た芋を施さなかったため、大師は芋を石に変えた。弘法大師が片身を焼いた鮒を小川に放ったら蘇生し、以後この川の鮒は片目になった。水の色が紫色に見える水溜りがある。
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ナナフシギ 1916年 徳島県 阿波の七不思議。弘法大師の怒りにふれたためいくら茹でても煮えなくなった食わずの芋。弘法大師が杖を河原に突き立てて水が地下をくぐって流れるようにしてしまった干河原。幹が多数に分かれている千本杉。一木の地蔵。谷の左右から生えた藤が一緒になったもやい藤。擂鉢れんぎ。弘法大師の納経を埋めた経塚。
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コウボウイモ,イシイモ 1987年 長野県 昔,弘法大師が沓掛温泉を通りかかったとき,老婆が芋を洗っていた。大師が芋を所望すると,老婆は「この芋は堅くて食べられない」と答えた。以来,ここでとれる野生の里芋は堅くて食べられなくなってしまったという。この芋を「石芋」という。
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コウボウダイシサマ 1983年 山梨県 お婆さんが川でじゃが薯を洗っているところへ弘法大師様がきて、芋をくれないかといったが、お婆さんが小さすぎてあげられませんという意味で言ったのを、弘法大師様が「石芋で食べられませんよ」とうけとって石にしてしまった。しかし、その後で、お婆さんがわけを話すと食えるようにしてやるといった。
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コウボウダイシ,サトイモ,イシイモ 1935年 群馬県 弘法大師が諸国行脚中に、薄根村の老婆に里芋を所望したが、老婆は里芋を惜しんで大師に与えなかったので、それ以後里芋は皆石芋になったという。
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ナナフシギ 1915年 愛媛県 松山の七不思議。松山城の内堀に住む蛙は鳴かない。8月の末になると長曾我部元親に敗れた伊予勢の怨霊が打つ陣太鼓の音がする。紫井戸という水が紫色の水溜りがある。里人が片身を焼いた鮒を弘法大師が放して蘇生させた。そのため片目である。弘法大師が芋を石に変えた。龍隠寺境内の木立で霧のような水気が降る。8月に討死した霊が怪火となって出る。
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ゴウロクイモ,コウボウダイシ 1956年 宮城県 下愛子の老婆に芋をもらえなかった弘法大師は、今の大梅寺門前に来かかり、いよいよ腹が減ったので、とある家で一飯を請うと、その家の老婆は貧しいながらも親切にもてなしたので、大師はよろこんで、この家の芋だけうまい芋にした。これを郷六の弘法お授け芋といって仙台第一の美味と称される。
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コウボウタイシ 1989年 長野県 弘法大師が立ち寄って「泊めてくれ」と頼んだが、食べるものがないので泊められないと断ると、自分でわらびを取ってきたのでそれを煮た。味を付けようと思っても塩がないと家人が言うと、大師は「出してやる」と言って岩をつつき水を出した。その水はしょっぱかったので、それでわらびを煮たという。
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コウボウダイシ 1930年 山梨県 湯村のある一部では里芋が出来ない。昔、弘法大師が、婆に、洗っている里芋を分けて欲しいと頼んだが、婆は分けなかった。弘法大師は芋を食べられなくしてしまうと言って立ち去り、その後里芋が出来なくなった。
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〔オオウチノミズナシガワ〕 1986年 大分県 弘法大師が田代の川で芋を洗っていた老婆に芋を所望した。老婆が洗っていない芋を渡したので,大師は川に杖を刺して水を枯らした。一方その下流の新屋敷では洗った芋を与えたので,水の無い川底に杖をついて水を湧き出させた。
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コウボウ 1931年 東京都 昔、乞食のような風体の旅僧がきて、畑の芋を求めたが、芋をやるのが惜しくて「この芋は固くて食えない」といって断った。旅僧は「そうか」と言ってさっさと帰ってしまったが、それ以来、その土地には固くて固くて食えない芋ができるようになったという。
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コウボウダイシ 1934年 秋田県 諸国を行脚していた弘法大師がのどが渇いたので、農家の女房に水を求めたが女房は断ってしまった。同じように村の者がみな断ったので、弘法大師の勘気に触れ、井戸を掘っても湧出しなくなった。
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コウボウダイシ 1974年 滋賀県 弘法大師に柿をあげたら、甘い柿になった。
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コウボウダイシ 1930年 福島県 昔、弘法大師が巡錫してきて水をくれと頼んだが、意地の悪い老婆がこの村には井戸が無いと答えた。その後、井戸を掘っても塩水しか出ず、飲み水にはならなくなったという。
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コウボウダイシ 1972年 山梨県 弘法大師がお通りになって水がほしいといって杖を突いたらでてきたという水がある。この水は味噌作りに使われている。
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ダイコンガワ 1986年 大分県 貧しい身なりの旅僧(弘法大師)が,芋や大根を洗ったり洗濯をしている老婆にそれらを所望したが,断わったり,洗わない芋を与えたので,その川の水が無くなった。
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〔イマタワラノミズナシガワ〕 1986年 大分県 貧しい身なりの旅僧(弘法大師)が,芋や大根を洗ったり洗濯をしている老婆にそれらを所望したが,断わったり,洗わない芋を与えたので,その川の水が無くなった。
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〔ソウダノミズナシガワ〕 1986年 大分県 貧しい身なりの旅僧(弘法大師)が,芋や大根を洗ったり洗濯をしている老婆にそれらを所望したが,断わったり,洗わない芋を与えたので,その川の水が無くなった。
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