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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イカ
1932年 島根県
出雲沖の烏賊は、毎年大晦日の夜になると大社に参詣するが、参詣の済んだ烏賊は背中に黒点が付くという。

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カンノン,イカ
1980年 島根県
出雲国では弥生(陰暦の3月)の25日に、烏賊が観世音の手判を取りに行くという。烏賊は前日までくわんをん堂(観音堂)の下3里隔てたところに集まるが、25日以降は堂の前にいる。そして30日過ぎに堂を離れるが、その烏賊の甲羅を見ると印のような跡がついており、観音から受けた判とする。
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カミサマ
1960年 三重県
大晦日の晩は沖に行かない。禁を破ってイカ釣りに出た人が、阿子師神社の前で真っ白い神様を見て、恐くなって逃げ帰ったという。
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リュウジャサマ,ハクジャ
1975年 島根県
佐太神社や出雲大社で、日御碕と同様の信仰を集めている小さな蛇は竜蛇さま、もしくは白蛇と呼ばれている。これは竜王が神様の到着を知らせるために遣わされる蛇であるとされている。竜蛇さまがくる前には海が暗くなって荒れる。これは毎年1匹つかまるのだが、これをつかまえた者は必ず金持ちになると言われている。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。
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ウシオニ
1933年 島根県
4月のある日、漁師4人が鯖釣りに出かけた。夜も更けた頃、岸の方から「行こうか行こうか」と声を掛ける者がいた。「きたけりゃこいや」というと、牛鬼が海に飛び込んで追いかけてきた。4人は汀に最も近い家に逃げ込んだ。牛鬼は家の柱に貼ってあった出雲大社の護符に恐れをなして逃げていった。
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ウシノコクマイリ
1972年 滋賀県
祖母が、「うちの家の横の道を、夜中に白装束をして丑の刻参りによく通っていた」といっていた。
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カワカミサマ
1956年 東京都
子供が出征したので丑の刻参りをしたら、七日目にカワカミサマにおさえられて、礼をしたまま頭が上がらなかった。子供は無事帰った。
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(シオガヒラク)
1977年 福岡県
豊前の国門司関の早鞆明神の前は海で石の階段がある。毎年12月大晦日の夜中に、社人が宝剣を胸にあてて石段を下り、海に入る。その時、潮が左右に開く。海底のワカメを1回だけ刈って帰る。もし2回刈ると潮に飲まれて溺れてしまう。すべての燈火と船の明かりは消す。この神事の時刻の前は、半時ばかり大波で海が荒れているのに、神事の時はしばらく波がしずまり、終わるとまた半時ばかり荒れる。
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オニ
1939年 島根県
節分の晩には出雲に鬼が来るので、出雲の神様は弓を持って青銅の馬に乗り鬼を追って歩く。この日は出雲の人は家を締め切り、決して外を覗いて見ない。昔、お婆さんが節穴から覗いていたら、神様が弓でその目を射った。
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ウシノコクマイリ
1972年 滋賀県
丑の刻参りは丑満時に、白装束で頭の上にロウソクを3本立てて、口にカミソリをくわえ、胸に鏡をあてて、下げ髪で氏神さんへ行き、太い木に人形を五寸釘で打ちつける。一晩に1本、48日間打たないといけない。最後の晩になると牛になった氏神さんが出て、諦めさせようとするが、それでも牛の背中を飛び越えて48本目の釘を打ち終わると願が叶い、のろった相手が死ぬという。誰かに見られると願が破れるので、丑の刻参りに会うと殺される。ある人が信楽の長野の宮で丑の刻参りを見て、探されたが見つからずに助かった。
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キツネ,ショウゾクエノキ
1936年 東京都
毎年12月晦日に関東の狐が装束榎に集まり、装束を改めて稲荷に参詣した。狐火をたいて参詣するのが早いか遅いかで、その年の穀物の豊凶を占った。
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リュウ
1974年 高知県
土佐高知で元禄14年6月晦日に空が朱色に代わり、風が強く吹いた。それを見ていた黒田又市という者が空を見ると、長さ3丈ほどもあろうかという大竜が雲の中に泳いでいたという。それは姿は黒く、鱗は白銀のようで、目の色は金色に光っており、4つの足をのばしていたという。
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エビストダイコクノカメン
1984年 福井県
「エビス(恵比須)・大黒の綱引き」は、毎年1月15日に行われるが、42の厄年の男が年男に選ばれ、この年男が綱引きに先立って恵比寿と大黒の仮面をつけて町内を一周する。年男は精進潔斎をしているのはもちろんだが、それでも遠慮して仮面をまともには顔につけずに額に結いつけてうつむいて道を歩いている。これは、凡人がまともに面をつけると顔からとれなくなってしまうからだといわれている。
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アオサギ,ニュウドウ
1961年 茨城県
帯を後に締めて暗い夜道を歩くと、青サギが入道になってのぞきこむので、夜は帯を後ろで結ばぬ方がよい。
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カアチャン,オレエ(イエ)ノヒト
1968年 山形県
昔あるところに幸せに暮らす夫婦がいたが、お庚申さんの日にお歯黒を付けて、次の日に山に入ったまま帰ってこなくなった。ある時村人達が山で行方不明になった妻と遇った。ふくつの貝を食っているため年を取らず、毎日生血一合や生肉を食っているという。夫が帰って来ると攫われるから早く帰れと勧め、お庚申の夜にお歯黒をすると攫われると教えた。
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オクリオオカミ,オオカミ
1973年 三重県
おくりおおかみは、夜遅くに1人で歩いているとついてくる。昔はちょんまげを隠すために頬被りをして歩いた。後ろから付けてきて、頭を飛び越えてちょんまげを引っかけて倒し、かじりつくからだという。
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イシ,ナンヨウノヘビ
1967年 福島県
昔、伊勢参りの帰途、下駄に小さな石が挟まったが、どこまで来ても取れないので不思議なこともあるものだと思いながら、お伊勢参りからついてきたのだからと、家に持ち帰り神棚に上げておいた。ところが石はだんだん大きくなり、やがて一抱えもある大石となった。不気味に思い、紫の布に包み、柏神社と名づけお祀りした。この石の正体は南洋の蛇が変わったものだということで、この石がたくさん子を産んで、その1つが新沼に祀られているという。柏神社の祭りでは、罪ある者がみこしを担ぐと必ず身が縮まり、罪ない者が担ぐと、どんな大石でも楽に担げるという。
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キツネ
1966年 群馬県
雨の夜に山中を歩いていると、くもの巣がかかった。それを払うと平らな道が現れたので、よろこんで歩いて行ったが、家に帰れず、歩き疲れて目をさますと、明るくなっていて、くもの巣が顔にかかったところで寝ていた。狐にばかされたと言われている。
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シロイウマニノッタムシャ
1951年 山口県
大晦日の晩に城山から白馬に乗った武者が古墓様のほうへ行くのをよく見かけたという。
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(ソウソウ)
1940年 福島県
葬送の際、死者の近親者は体が汚れているので太陽の罰が当たるといい、往きは編み笠を被っていく。帰りは編み笠を被って帰ると縁起が悪いといい、その笠を寺に置いて帰るという。
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