シチサイヌハナ,マモノ 1933年 沖縄県 納棺を済まし墓場から帰る時は全て道を替え、海岸へ行って「七サイヌ花」で身体を清め不浄の魔物を除けてから帰宅する。墓に持って行った水を「死水」といい、家族が帰った時門口に汲み置いて、手足の不浄を清める水を「生水」という。
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(ホトケオロシ),(シリョウ) 2000年 香川県 民間の口寄せ巫女が依頼者の求めに応じて死者の霊を呼び出し、その心境を死者に代わって口語ることを仏おろしという。拝む人はホウニンサンとか御祈祷師と呼ぶ。御幣をぶら下げて家の中を浄め、位牌には御幣をつけたサカキを立てる。錫杖のようなものを振って拝むと、「水が欲しい」という。言い終わると、がっくりと肩を落としてまた拝む。
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シリョウ 1976年 大分県 死霊が憑いた場合には、その墓へ行って、一週間水を掛けて落とすという。
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ボウレイ 1974年 亡霊に水を供える事は日本に昔からある事である。『日本書紀』の歌にも詠まれている。
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ヤバラ 1972年 沖縄県 葬式後、ヤバラ(家祓い)により家から悪霊を追い出す。
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(ゾクシン),レイ 1933年 愛媛県 葬式で出棺の際にに三度鉦(ショウ)を打ってその出棺を知らせ、門口の石に茶碗を叩きつけて割る。見事に割れたら死者の霊が極楽へ行って成仏するということを信ずる風習がある。
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(ゾクシン),シリョウ 1933年 京都府 葬式から帰ってくると門口で柄杓一杯くらい水を流しその上にたらいをまいてふみふみして家に入る。でないと一緒についてきた死霊がはなれずにいて間もなくその家に死人ができるという。
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カマ,シニンノタマシイ 1933年 大阪府 出棺の後から、桶に鎌を入れて椽たるきから下に落とし、川に流す。この桶は湯灌の水を入れたもの鎌は死人の蒲團をほどいたもの。是は死人の魂が家を立去るためである。
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レイコン 1933年 沖縄県 死後において癸・亥の日にあたるその日を「水上ギ」(ミヂアギ)といい、3人の者が一升徳利に水を入れて2人がこれを棒で担ぎ、1人はヘラを持って墓側の適当な所を選び、田畑を開いてその水をそこに注ぐ。これはオミキを召し上がりつつ田畑を作って下さいという意味で、霊魂は不滅であるという俗信からきている。
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(ゾクシン),ネコ,アクマ 1933年 秋田県 臨終後、二十四時間を過ぎる迄は床に寝かしたままで枕元に逆さ屏風を廻はし、「シカ」という紙製の花を供える。「シカ」は「シキミ」であろう、同時に枕元に刀を置く、これは悪魔が死者の体内に入るのを防ぐためである。昔の傳へでは猫が死人の体内に入って死人がムクムクと起き上がったといわれている。
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ソウギ 1956年 宮城県 葬儀から帰った後、塩と水で口をすすぎ、身を清めてから家に入る。これは穢れを家中に入れないという意味がある。
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シシャノレイ,(ツキモノ) 1989年 長野県 死者の霊が人に憑くことがある。取り憑かれると、神懸かりの状態になった。離すために、水垢離をとったり、南無妙法蓮花教を唱えたりしたという。
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ムヌ,ムヌウーイ 1972年 沖縄県 葬式後、ムヌウーイ(もの追い)により家からムヌ(悪霊)を追い出す。
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サカサダケ 1940年 千葉 県 青竹の節を抜き、逆さまにして墓の上に立てる。仏はこの穴を通って外に出るという。また、墓参りのたびに、この竹の穴から水を注ぎ込む。仏がその音を聞いているとも、仏がその水で喉を潤すともいう。
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カミナリ 1980年 死者を葬る時に、雷が鳴って雲や霧が立ちこめて、棺が開いて死体が立つことがある。それを魔が指すといって人々が大いに驚くという。
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アクリョウ 1972年 沖縄県 葬式の夜、竹とススキを束ねたものを燃やし破裂音を出す。次に女性達が呪文を唱えながら家の柱を叩く。これにより悪霊となった死者の霊を追い出す。
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ハシリニハイル 2001年 四国 四国では葬式の時遺族が倒れるのを「ハシリに入る」と言い、悪霊が取り付いたと見なされる。葬家の雨垂れの外側に座らせて墓地の底土を湯飲みで飲ませ箕で扇ぐと治る。
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(シ,ソウギニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 人が亡くなると神棚に白紙を張って隔絶する、死人の棺桶には必ず刃物を載せる、葬式のとき四辻で草履を脱ぎ捨てる。墓場で団子を食べると頭痛しない、葬列を送り出してから家の内外を竹箒で掃く、葬儀から帰ったら直ちに塩で周囲を清め、水でうがいをして家に入るなど。
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バカリ 1972年 沖縄県 葬式より3日後に行われる死者との別れの儀礼。臭い草を結んだ藁製のサン(魔除け)を家族・縁者に配布した上で、焼香する。当日の夜は配布されたサンを寝床に入れて寝る。
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ボサン 1956年 宮城県 葬送の後、初七日までは毎朝墓参に行く。野獣や墓泥棒などへの警戒のためだと言われるが、一説には仏さんが淋しがるから七日まで行くのだという。
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