イジュウ 1978年 長野県 信濃の更科山では夏の雷の時期に、小獣が石穂に現れ、イナゴのように飛んで雲に入る。
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ヒノタマ 1943年 群馬県 山鳥が羽を摺り合わせた際にヒノタマを発する。これは晩秋や初雪が降った時によくみられる。その理由は山鳥が餌を求めて夜中に飛び回る為だという。
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シオノミ 1973年 富山県 夏から秋に多く、海辺で光っている。まらなどにも着いた。守山の山の方で光るものはミオノシという。これは南西風の前兆である。
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ヤマンバ 1982年 新潟県 大風が吹くと、それ、山ンバがさわいでいるといい、年の暮れに吹雪で荒れている晩などには、山ンバが歳暮にきたなどという。
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オクリスズメ 1956年 夜中に山道を歩くと、「チチ、チチ」と鳴いて、後先きをとぶ小鳥がある。紀州地方ではオクリスズメが鳴くのは送り狼のいるしらせだという。
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ホシ 1974年 午十月二十九日夜、星が多く飛んで雪が降るようであった。十一月三日の夜にも前ほど多くはないが星が飛んだ。飛ぶものは凶事の前兆であり、十二月には関東で疫病が流行した。
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シロウズマ 1981年 香川県 シロウズマという白い石のような妖怪が出る。畑の隅に積んである藁などをのけるとごろりと出てくる。棒などでたたこうとすると先へ先へと転がっていき、気が付くと遠い山の中に来てしまっていたという。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 節分の晩に牛鬼が山から下りて来るので、それが通るのが分かるという。
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ガラッパ 1989年 鹿児島県 雨が降る夜、3時ころ、上の方から「ピー」、「ヒョー」とガラッパの鳴き声がする。冬の間は山におり、3月のお彼岸が来ると川に降り、3月から9月まで川におり、9月のお彼岸になると「ピーヒョー」といって山へ上がる。
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ミカリバアサン,ヨウカドウ 1959年 神奈川県 ミカリ婆さんは12月1日に来る。火をくわえ飛んで来て土に落ちた米粒まで拾うので、火事が出ないように団子をつき、一つ目の婆さんが嫌う目の多いざるなどを戸口に掛ける。箱根までは飛んでいくが山にぶつかり海に落ちるのでそれより西には行かない。
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ヤマノカミサン 1951年 京都府 山の神さんは、春のヤマノクチの日に白兎に乗って山の草木の種をまく。秋のヤマノクチには同じく白兎に乗って草木の種を拾う。山の神さんは大きな羽がある。
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ヤマンモン 1985年 熊本県 旧暦8月から冬の間山にいるが、毎日夕方峰に上り夜明けにまた下る。夏の間は山にのぼらない。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 虫に関する俗信。コキババ(雪虫)が出ると、冬の雪が降りとまる。ホタルが出るとムギカリなど。
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カッパ 1914年 鹿児島県 春の彼岸の頃、雨のそぼ降る夜にヒョウヒョウと鳴く声がする。水から上がって山に登る河童の声だという。秋の彼岸の頃に、また鳴き声がし、河童が山から里に下るのだと言っている。
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ヤマドリ 1971年 茨城県 山鳥も夜、羽根が光る。山鳥が夜飛ぶとその跡が青く光って残り、大きな音がして明るくなる。
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ヒョウスンボ 1992年 宮崎県 話者が半兵衛じいさんという人から実体験として聞いた話。ある夏の雨の晩、軒下で大勢のひょうすんぼが雨宿りをしてヒョウヒョウと鳴いていた。雨が小降りになるとひょうすんぼは川に降りて行った。以来、雨の夜には軒下で雨宿りするヒョウスンボが見られるというので評判になった。ひょうすんぼは春の彼岸に川に降り、秋の彼岸に山に登っていくという。
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(ゾクシン) 1968年 愛媛県 近くで鳥が鳴くと、死人があるという。烏が神社の森で鳴くと、お産があるという。人魂が飛ぶと、その家の人が死ぬという。葬式があってから1週間以内に雨が降ると、また死人が出るという。柿がよくなると、流行り病が出るという。かぼちゃが豊作の年は、不幸なことがあるという。ほうき星が出ると、戦争があるという。扇を拾うと、良いことがあるという、など。予兆・前兆に関する俗信。
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キツネノヨメイリ 1978年 山梨県 白山神社に向かう山道に狐の嫁入りが出る。雨の夕方か夜に提燈が点いたり消えたりし、綿帽子を被ったお嫁さんのようなものが見える。
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ヒョウスンボ 1992年 宮崎県 話者が半兵衛じいさんという人から実体験として聞いた話。ある夏の雨の晩、軒下で大勢のひょうすんぼが雨宿りをしてヒョウヒョウと鳴いていた。雨が小降りになるとひょうすんぼは川に降りて行った。以来、雨の夜には軒下で雨宿りするヒョウスンボが見られるというので評判になった。ひょうすんぼは春の彼岸に川に降り、秋の彼岸に山に登っていくという。
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キツネノヨメイリ,ムジナノヨメイリ 1939年 福島県 陰暦10月10日の夕方に、頭にすり鉢を被り腰にすりこぎを差して豆柿の下に立ってみると、狐の嫁入りが見えるといわれている。あるいは、むじなの嫁入りが見えるともいう。
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