ジュズ 1964年 青森県 春秋の彼岸や伝染病が流行したときなどに、百万べんをする。その時に回す大きな数珠は、もうすぐ人が死ぬというようなときには、棒のように固くなって、どうしても曲がらないようになるという。
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タヌキ 1985年 高知県 狸に憑かれた人の周りで百万遍をやっていた。数珠の麻草が切れたと思ってら、病人は外に飛び出して倒れた。以来病気がなくなった。
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(ゾクシン),(シノゼンチョウ) 1933年 新潟県 重い病人が夢中で着物の襟を掻くようになると、近いうちに死ぬ。
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(ゾクシン) 1965年 愛媛県 虫ぎとうは虫ばらい・虫供養ともいう。百万遍大きな数珠を回すと、虫がつかないという。この数珠で虫供養をするときに、谷上山(宝珠寺)・永代寺のお札をもらって帰るという。
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(ゾクシン),ゴジュウノモチ 1933年 熊本県 葬家の仏前に上げられた五十の餅を家人に知られぬように盗み取って食べれば百日咳が治癒すると信じられる。
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ヤクビョウオクリ,ホウイン,アクシン 1964年 福島県 重病のときは、ついている悪神を話すというので、よく法印を頼んだ。とくに熱病のときにはよほどの法印でなければならなかった。
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キツネ 1955年 静岡県 狐憑きを落とすには、榛名さんのお札を借りてきて、病人の枕元で祀る。
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ボン 1956年 宮城県 弥勒寺の夜籠りを三年続けると、籠っている群集の中に死んだ人の顔を見つけられるといわれる。その人には無理に誘って饂飩などをおごる。
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ミコハン,オイヌサマ,オコシ 1979年 大阪府 ミコハンの秘伝として、自分の月経があった時にまとった新調のオコシ(腰巻)を死にかかっている男の病人の顔に他人が見ていないときにそっと被せると、自分の死ぬ日時、死後最初に話を交わす身内の者の名を言うというのがある。
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キツネ 1972年 千葉県 明治時代の話。長い間病みつく人がいると、狐につかれたといって、イチゴ(またはエチゴ)と呼ばれる老女に祈祷してもらっていた。
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メヒトツコゾウ 1978年 静岡県 目一つ小僧が12月にやって来て、病気をたからせる者の名を書き込んだ帳面を道祖神に預け、2月8日の節供にまたやって来て、あずけた帳面を返してくれと言う。
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シンメイサマ 1964年 福島県 しんめい様は戦争中はみなを守るため、豊年にしてやるため忙しいといって毎日出かけたがる。歩くときには宿にとまらず、夜昼の区別もない。遠くへ行くときは乗り物には乗らず、疲れたこともない。肩こり・頭痛・腹痛の人はさすってやるとなおる。占いや危篤の人・死んだばかりの人を生き返らせることもある。そのお礼にろうそく、着物などをもらう。
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チンジュノスギニウタレタクギ 1983年 福島県 40年程前、ぢさまが長わずらいをしたとき、オガミサマからお前をのろった釘が立木に打ってあるといわれた。さがすと鎮守の杉の木に五寸釘が打ち付けてあった。それを抜き取ったら、病気は自然と治った。
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キツネツキ 1976年 高知県 橘家の狐憑きの秘法では、被憑依者に幣を持たせて祈念し、弓を打ちつつ神歌をを詠じて病人の背に犬と字を書き、その背を叩くと狐は落ちると言われる。
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キツネ 1971年 岐阜県 昔、病人が狐の真似をしたり来客の予言をするようになったが、その人は少しして死んでしまった。
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クダギツネ 1991年 静岡県 病人が高熱を出して「○○から来た」と言う、高く飛び上がり、すごい力を出すなどしたときは、クダが憑いている。クダが憑くと春埜山からお狐様のお姿を借りてきて落す。借りに行った人が後ろを振り向くとお狐様が帰ってしまうので、ふり向いてはいけない。
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オコトノカミ 1956年 山梨県 旧師走8日と2月8日を八日様といい、門口にスイノウ、目籠等を掛ける.。この日にはオコトノカミという目の大きい(1つ目とも言う)怪物厄病神が各戸を覗き手帳に厄病を病ませる人の名前を記入して歩く。だから覗かれないようにスイノウ、目籠等をかけておどかす。疫病神は自分よりも目の大きいものがいるというので逃げ帰る。
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ヤマイヌ,オイヌサマ,ツキモノ,キツネ 1995年 静岡県 狐などの憑き物が憑くと、加持祈祷とともに山住山か春埜山へお犬様のお影を借りに行く。四足が跡をつけてくる音がするが、それはお犬様がついて来ているからなので、後ろを振り返ってはならない。お影が近づくと、憑かれている病人は脅え出し、屋内を逃げ回ったりするという。そのお影を祀ると、1週間くらいで病人は治る。
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ケチミャク 1979年 静岡県 重病人が出た時は、僧侶に血脈を書いてもらい、それをたたんで封をして、白倉にある金山神社に納めて、傍にある川に流す。水で封がほどけて滝壺に落ち、しばらくすると浮かんでくる。浮かんできた血脈がどんどん流れていくと、全快の見込みがない。再び沈むと、病気が全快するという。
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ムラノボウイエノシュフ,フルギ,ヤクジン 1956年 山梨県 6、70年前、ある主婦が古着を買うと、その日の夕刻から熱にうなされた。うわ言から古着から厄神が憑いたと判った。伺うと、これから須走へ人を取り殺しに行くのだが、古着を買う時に金を古着の上に置いて渡さなかったので仕方なく憑いたという。古着を買うときには手から手へ金を渡してはならず、渡すと厄神が古着に憑いている時には憑かれる。今後の宿の約束をし赤飯とお神酒を上げて去ってもらうと3、4日して全快したが、須走の某家は全員とり殺された。主婦の家は厄病が流行しても憑かれないという。
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