ムシクヨウ 1964年 福島県 10月10日には虫供養といって、農作物について害虫を殺したのを供養するとし、かいもちなどをつくり虫を祭った。
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ゼントクムシ,レイコン 1923年 福井県 善徳という僧が殺され、その霊魂が善徳虫といわれる虫になって稲作を荒らした。貞享年間は虫害が特に激しかったので、国主が虫をひろいつくして供養塔をたてた。
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キンチュウノムシ 1976年 昔、ある鋳物師がいた。釜を破って、破れた箇所を見たところ、白い中に1匹の虫がいた。形は米虫のようで色は赤かった。
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(ムシニナルヒメ) 1936年 青森県 八戸にはまんのふ、しまん、きんまん長者物語の3つがあり、どの話も姫が虫になったというものである。この虫は蚕だといわれている。
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オジゾウサマ 1982年 東京都 男の子はカニの虫(カイチュウ)のせいで、1ヶ月に1回くらいおなかが割れるように痛かったが、お地蔵さんからもらったホウズキを食べたら、虫がいなくなったという。
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オキクムシ 1923年 兵庫県 御菊神社には番町皿屋敷のお菊の幽魂が虫に化けたお菊虫がいるという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 虫に関する俗信。コキババ(雪虫)が出ると、冬の雪が降りとまる。ホタルが出るとムギカリなど。
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ムシ 1998年 富山県 虫を殺すとその何十倍に大きな虫になって、登山している最中に人間に襲いかかり登山が不可能になると言われ、たしなめられた。
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オキクムシ 1972年 兵庫県 皿屋敷の話が尼崎にもある。殺されたお菊は、お菊虫になった。お菊虫はやがて蝶々になる。
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(ゾクシン),シャクトリムシ 1935年 栃木県 尺とり虫に尺をとられてしまうと、死ぬという。
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(ゾクシン) 1977年 福島県 二つ子を薬師様にかけると、腹の中の虫が切れるという。
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カエルイシ,サッショウイシ 1976年 大阪府 東成郡林寺村のある民家の中にある石は、その上に虫や鳥が止まると口が開くように二つに割れ、虫や鳥を中に入れてもとに戻る。その様子は蛙が物を飲み込むようである。
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(ゾクシン),ムカデムシ 1933年 栃木県 百足虫が病人の居間に来ると、病人は死ぬという。
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ヤウ 1974年 人が穴のなかに住んでいたころ、恙という虫は人間を食っていたという。
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ロクロクビ 2001年 轆轤首は寝ている間に体を離れて首が飛び、虫を食べたり人を襲ったりする。
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ジョウゲンムシ 1975年 滋賀県 江州志賀郡別保村にいたある浪人は剃髪し浄元と名乗ったが、この者は凶悪で、家に泊めた旅人があれば、ことごとく殺し財物を奪っていた。やがてこの悪事は露見し、浄元は柿の木に縛られ、7日の間さらし首に処せられた。その死体を木元に埋めたところ、人の顔のような形をした虫が数多出た。皆はこの虫を浄元虫と呼んだ。
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ムシマツリ 1965年 岩手県 田植えがすむと、害虫駆除のために虫祭りを行った。
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オオカミ 1981年 和歌山県 狼は人を騙したりせず、触ったくらいでは咎めもしないが、虫の居所が悪いと食べてしまう。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 墓や畑の影・たつみの方角に後産を埋める。便所の前の地に埋めることもある。便所の影の、日が当たらない雨だれに包んで埋めた。虫が埋めた上を通ると、その虫を怖がるようになるという。
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ジュズ 1964年 青森県 春秋の彼岸や伝染病が流行したときなどに、百万べんをする。その時に回す大きな数珠は、もうすぐ人が死ぬというようなときには、棒のように固くなって、どうしても曲がらないようになるという。
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キクマムシ 1988年 奈良県 木熊というもの(女であったともいう)が畑の大根を盗んだので、捕らえて見せしめに首だけ出して生き埋めにした。木熊は「おれが死んだら虫になって大根を食い荒らしてやる」と言って息絶えた。以来馬場には「きくま虫」という大根につく害虫が多い。
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