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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

サケノオオスケ
1966年 秋田県
肴沢のさるはしというところで、サケのオオスケが釣り上げられたことがある。戸板に余る大きさで、淵の主だと言われた。釣った人は祟られて病になったので、水神様のお堂を建てた。

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フチノヌシ,ウナギ
1981年 和歌山県
鍋淵である男がタライに何回りもある大鰻を釣った。気味悪がって吊った男だけが食べたが、口がしびれて腹痛がするので祈祷師に見てもらうと、その鰻がつがいの鰻も釣ってくれと言っているというので、もう一匹も釣って食った。その男は数日して死んだ。淵の主の祟りだろう。
類似事例

ジゾウ
1923年 静岡県
ある年の6月23日、漁夫たちが漁に出ようとすると、鰹は1匹も獲れなかった。網には木造のお地蔵さんがひっかかっていて、海辺の松の木の下に安置して祀ったところ、大漁になったという。
類似事例

サケノオオスケ,オオスケコスケ
1936年 秋田県
ある年、アナギリ淵で年に一度彼岸の日に網に穴をあけて魚を素通りさせる慣例があったが、それを忘れていて大きな鮭の王スケを捕えて食べてしまった村人がいた。その晩、その王スケが夢枕に立ち、末代まで祟ってやると言った。それ以後、その家には代々不具者が産まれるという。また、毎年その日になると鮭が「王スケ小スケ今遡る」と叫んで川をのぼるが、それを聞くと患った後に死んでしまうといわれている。
類似事例

フチノヌシ
1932年 愛知県
石や金属類を入れると、主の蛇神が洪水を起こすと言われる淵がある。ある日、その淵で医者が魚釣りをしていると、しきりに蜘蛛が糸を張るので、糸を外しては近くの切り株へ移しておいたところ、切り株が淵へと引きずり込まれた。医者は危うく難を逃れた。
類似事例

マスノオオスケ
1966年 秋田県
ある人のところにお坊さんが訪ねてきて「マスを捕ると祟る」と言った。お坊さんにはおこわを持たせて帰した。翌日、大きなマスを捕って腹を開くと、昨日のオコワが出てきた。その人は祟りにあったと言う。
類似事例

オシラサマ,タタリ、オグナイサマ
2001年 青森県
佐々木家にもとあったオシラサマは、この神が暴れて困った分家から預けられたものであったが、これを祀る家では鶏卵を食べられなくなってしまって困るので、川に流して捨ててしまった。そのときは何もなかったが、ある年に主人が眼病を患ったところ、これが捨てたオシラサマの崇りであることが分かったので、新しくまた神を祀ることとした。7・8寸の男女2体の人形で、オセンダクは首からまとい、オグナイサマと呼んでいる。
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ジゾウ
1986年 滋賀県
琵琶湖で漁の邪魔になる石をどかした漁師が、夢にも現れた地蔵の告げに従ってお堂を作り、その石を祀る。その後、ふたたび夢に地蔵が現れて琵琶湖の水をせがむので、お供えしたところ、願い(病気平癒など)が叶ったという。
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ヤマノカミ
1979年 福井県
昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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コイノレイノタタリ
1970年 福島県
湖水の水が氾濫して、鯉がたくさん昇ってきた。その中に特に大きな緋鯉がいた。それを網元の家中で食べた。すると次々と家の者が病気になった。ワカサマに拝んでもらうと、鯉の霊の祟りだという。供養をするから恨みをとくようにと頼むと家の人は全快した。
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ジゾウカツオ
1922年 静岡県
ある年の6月23日、猟師が鰹漁に出ると、木像の地蔵が網にかかった。その地蔵を海辺の松の木の下に安置して供養すると、網が破れるほどの鰹が獲れるようになった。
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オセンサン,オセンマツ
1993年 静岡県
ある農家の水田の中に松の古木と祠がある。昔、大井川が氾濫したときにオセンという女性の溺死体とともに流れ着いて根ついた松といい、手をつけると祟りがあるといわれている。
類似事例

ダイジャ,イケノカミ
1967年 茨城県
不漁の為、神社に鳥居を奉納すると約束した後、魚が取れるようになる。だが神が鳥居と娘のおとりを聞き違え大蛇が娘を貰いに来た。娘は抵抗したが力尽きて池に引き込まれたが蛇に姿を変えられて松に巻きつかれた。松を切ると血が出る。おとりの霊を祀る所もある。
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コイ
1940年 栃木県
角田将監という人が、長元元年に大風があったとき、庭の大榎が枯れたのでそこに井戸を掘った。一丈ほど掘り進んだところ、地中から清水と共に三尺あまりの大緋鯉が出た。奇瑞と言って、神主の持田某と京都に上ったところ、時の天皇に禁鯉宮の勅額を賜ったうえ井戸を掘ることと鯉の合火を禁じられた。後に生活に困難を来したために禁制は解かれたが、氏子は今でも鯉を神聖視している。
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オトロシガフチ,クモ
1913年 熊本県
おとろしが淵の主は蜘蛛だと言われている。昔、ある男が釣りをしていると、蜘蛛が来て、草履に糸をつけていった。しばらくすると、糸で草履が引っぱられたが、男は足を取られずに助かった。もし草鞋か素足であったら命をとられていたという。
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ウジガミサン
1965年 高知県
氏神さまを信仰したおかげで助かった人がいる。室戸から大きな漁船に乗ることになり、出立の朝にヤナギカケを作った。しかしその皿が引っくり返り、気持ちが悪いのでやめにした。次の日には、お宮の前で扇子を忘れたのを思い出して取りに帰った。出直して、またお宮の前でハンカチを忘れたのに気づいたが、そのまま出航した。しかしどうにも気持ちが悪いので、女房が引返すように電報を打ち、須崎から帰って来た。その船はそのまま行方不明になってしまった。
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ダイイトクシン
1936年 秋田県
昔、玉川には鮭が多くいた。あるとき、大威徳神社の河原で鮭網を下ろしていると、背の高い坊主が網曳きを見に来た。毎日来るので、漁夫が嘲笑して「坊主、鮭をやろうか」というとこの坊主はいらないといった。それを無理に鮭を持たせると、それから玉川には鮭がこなくなった。その坊主は実は大威徳神であったという。
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クモガフチノキョウヅカ
1987年 長野県
相木川上流白岩部落の入口付近,くもが淵には魚が多かったが,普段は大きなくもの巣が張られていて近づけなかった。ある男がこの淵で釣りをしていると,淵の主の大蜘蛛が現れ,男の足に糸を絡んで滝つぼに引き込まれそうになった。竿だけ取られて男は助かった。村人達が相談して淵でお経を上げると,以後くもの巣がかからなくなった。経塚はその時の経文を埋めた場所だという。
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コスイノヌシ
1970年 福島県
湖水の水が氾濫して、鯉がたくさん昇ってきた。その中に特に大きな緋鯉がいた。それを網元の家中で食べると次々と家の者が病気になった。鯉の霊の祟りで、供養をするから恨みをとくようにと頼むと家の人は全快したが、網元の主人が湖水に舟をこぎ出したときにいくらたっても帰ってこないので捜しに行くと湖水の真ん中で泡を吹いて倒れていた。網元の食べた大きな緋鯉は湖水の主の連れ合いで主はどうしても主人だけは許せなかったのである。
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バンバアイシ
1960年 神奈川県
昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
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ミズガミ
1933年 岡山県
山にある大きな池の側に水神を祀ってある。この池で魚を獲ると大雨が降るという。
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