ウドゥイガミ 2002年 鹿児島県 国頭では踊りの練習を家で行っていたが,本番が終わった後も,練習をした家にウドゥイガミの霊がうろつき,三線や太鼓の音を出したり踊りの夢を見せたりした。支度直しのお払いをするのはそのためである。
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シタクナオシ 2002年 鹿児島県 林茂氏の祖母(江戸末期生まれ)の自宅はしばしば踊りの練習場所となった。祖母は支度直しを行わないと三味線の音がうるさくて眠ることができないといっていた。
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キツネ 1938年 長野県 明治7年頃の冬のある日、先生がお供に魚を背負わせて歩いていると、急にお供が体が重くて仕方ないと言い出した。お供がとてもゆっくり歩くのでどうしているかと見ると、踊りを踊りながらやってきて、肴を取り上げても止めようとしない。近くの村の人に来てもらうと、お供は急にばったり倒れた。あとでは何も覚えがなかったという。
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キツネ 1997年 岐阜県 昔、小和知の女の子が3人でいつもの様にあそんでいると、辺りには田んぼ以外無いはずが、そこには立派な舞台ができていた。舞台の上では美しい女性達が踊りをしていた。女の子達は、夕飯の後にもう1回来ようと約束したが、親にそんな訳は無いと叱られ行くことができなかった。その後、舞台は二度と見ることができなかったという。これはきつねの仕業であるとされた。
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クダ 1965年 長野県 娘が国もとに帰る時に、田植の踊りをすると気に入られ、小判をたくさんもらった。母はすぐに亡くなり、後にきた叔母が小判を全部取っていった。叔母は多くのくだを買ったが、家も傾き最後にはつぶれた。
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イミ,チブク 2003年 山梨県 出産の一週間後、祭りの吹流しを倒す作業を行なった男が、足に怪我をして、その故にやがて死んだといわれる。
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カゼヲヨブマジナイ 1941年 宮城県 風が吹かないときは、風をよぶ呪いとして、船の炊事役であるカシキの顔にヘソビをつけ、滑稽な態をして踊ったという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 野中・永松・八海山の不動に婦人たちを同道させて、腰巻を解いて振るとたちどころに不動様が激怒して雨を降らす。葬式のまねをするところもあった。
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シシマイ 1941年 栃木県 大日堂の獅子舞に関する俗信。獅子舞の風にあうと疫病にかからないという。この獅子舞は疫病除けになると信じられていて、伝染病患者の悪疫払いに出張して舞ったが、獅子舞の人たちには伝染病患者が出たことがないという。
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ヒトダマ,ショウネンダマ 1952年 兵庫県 「人魂よ人魂よ、主は誰かは知らぬ共、すくい止めたる下前のつま」と唱え、着物の下前で止めると重病人が持ち直したことがある。
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ユウレイ,サラ 1916年 宮崎県 主人が哀願していた一組の皿のうちの1枚を誤って割ってしまったため、心配のあげく身を投げて死に、今も幽霊が出るという話がある。
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イサオドリ,ボウレイ,オンリョウ 1984年 愛媛県 津の浦は強風波濤の難が止む時はなく、亡霊や怨霊の災いで浦内の人民は心を痛めていた。ある時、丹後の国のいさおどりという盆踊りには亡霊怨念の変災を防ぐとの噂を聞きつけた者が、その地を訪ね踊りを習得し、帰国して伝えると、これまでの災いが忽ちに止んだ。
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シシマイ 1938年 秋田県 2、3年前獅子舞で一行が秋田市へ演じに行って、その夜は獅子頭をほうって遊びに出た。ちょうどその頃村の人たちは大勢のナデ渡りの声を聞き、獅子舞一行が帰ったものと思い迎えに出たが、帰って来なかった。村人は獅子舞に何かあったに違いないと案じた。
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テング 1940年 神奈川県 文化4年7月5日、3人の人が天狗に投げられ、1人が死亡、2人が怪我をした。
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ボウレイ 1937年 新潟県 ツゲトは死を知らせた後、家を出る時に後ろ向きで靴を履くと背中に霊が負ぶさる。ある時、寺での打ち合わせにむかったツゲトは、背中がどんどん重くなるのを感じた。寺の前で何かが背中から飛び降りた後は、軽くなったという。
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タタリ 1996年 神奈川県 4,5年前、コサオロシだとかで神社の木を切ると、その世話人達3人が亡くなったと聞いた。
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ミコ 1981年 東京都 Dミコは17歳のときランニングをしていて急に息が苦しくなり、体がしびれて舌がもつれ、気が遠くなる。小笠原のミコにきくと神信心しないといけないと言われ、信心したが時々カミシブレになった。22歳で大賀郷へ来て結婚、長女が生まれまたカミシブレが激しくなる。27歳で大病をし死にかかったが、Bミコが拝むと「島で大急ぎで祈祷せよ。神の道に入れば助けてやる。3日猶予をやる」と神の指示があった。神の言葉どおり3日目に床起しができたという。それ以後Bミコらについて修行をし、カミソーデを受けた。
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ハカバ,シノヨチョウ 1946年 愛知県 「墓で転ぶと死ぬ」「三回転ぶと死ぬ」等言われている。「たもとを片方おいてくると死なない」「履物を片方おいてくると良い」等とも言われている。
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タタリ 1974年 愛知県 延宝2年、津島、戸辺両社が祭りで流す御葭が熱田に来たので、幸の事であるから、幕を新調した家に幕を借りに行ったが、持っている家の手代2人が貸してくれなかった。その夜手代2人は高熱が出て狂って「私の神力を知らしめる」など様々の事を罵りながら5、6日目に死んだ。
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ソデモギジゾウ 1932年 兵庫県 この地蔵の前でつまずいて倒れると着物の袖をもぎ取って納めて帰らなければ良くないことが起こると言われていた。
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