ヤマンバ 1991年 長野県 信州のクレの市には、小さなビンに二斗も入れて欲しいとやって来るヤマンバがいる。
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ヤマンガミ 1958年 鹿児島県 山ン神が居られた跡に行ってみたら一厘銭があった。それを持ち帰って祀ったところ、その人は出世した。
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ヤマノカミ 1961年 静岡県 山の神は女であるという。昔、ある人が山の神の社の前を薄暗くなってから通りかかると、ボヤを背負った17、8才の美しい少女に出会った。声をかけたが何もいわず、山の方へ姿を消してしまった。これは山の神の化身で、この人を試すために姿を現したのである。
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ヤマオトコ 1958年 岐阜県 昔、筍を取りに山へ行った人が山男に連れて行かれた。
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クダギツネ 1965年 宮崎県 山にはクダ狐がいて人を化かした。ある商人が魚を持って山で日が暮れ、一軒家に泊めてもらった。翌朝帰ろうとすると魚も一軒家もなくなっていた。
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オンナ,ヤマガミ 2000年 福島県 猟師が山中で、女と出会った。山の神が、殺生を止めさせるために現れたのだと考え、猟師はそれから猟をやめた。
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ヤマオトコ 1958年 岩手県 大正から昭和初期には、山男に出会ったという話がよくあった。山男は蓑を着た大男で、早足で歩く。女の人をだますという。
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ジュウニサマ 1963年 群馬県 上越国境周辺の他の山村では、山の神を「十二様」と呼んでいるという。
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タカボウズ,ホウキ 1968年 愛媛県 ある商人が箒の神の堂に泊まった晩、箒の神の代わりに出産に立ち会った臼の神が、女の子が生まれたが18で近江のなまずのえじきになると伝える。その娘は商人の子だった。大きくなった娘が伊勢参りに行くので、商人は弁当と饅頭を買う金を与えた。近江の湖で高坊主が現れたが、娘は高坊主に弁当と買った饅頭をあげたため、83まで生きられることになったという。
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ヤマノカミ 1963年 群馬県 山の神は男だとも、女だとも言われる。一方、男女どちらでもなかろうという者もある。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 旧12月12日の山の神祭りには、山形県小国町から山伏をよび、頭屋の祭壇の前にシメを張り、村の男をミコに立て、目隠しをし、両手に幣束を持たせてかがませ、山伏が経や陀羅尼を唱えて祈祷し、村民は棒で床板をたたきながら心経をよんだ。これで山の神がミコに憑き、問い役のゲンジトリが12月以降の狩のことや村内のことを聞き、それについて託宣があった。この神憑けの祈祷をシラツケ(シラモノツケ)といっていたが、大正初年には中絶した。
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オニ 1976年 奈良県 大和国吉野郡大峯に山人がいて、かつて鬼と称していた。運賃を取って通行人の荷物を運ぶ。体が逞しく、よく鬼に似ている。五鬼前鬼の末裔だという。
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ヤマオンバ 1931年 長野県 信濃の山奥で鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりしているうちに山姥になった女が、金時という子供を産んだ。金時は時々夕方になると酒買いに里に下りてきた。親子は百余年の間あちこちの山に棲み暮らして長寿延命したという。
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ヤマノカミ 1961年 島根県 ある人が山の中で山の神さんにあって気違いになった。山の神さんは天狗のような格好で羽が生えていたそうだ。
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イヌヨセ 1964年 福島県 山いぬともおおかみともいわれるような、山の精霊あるいはその使いのいぬを呼び寄せて託宣を聞くいぬよせもあったという。
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タケノノボリ 1987年 長野県 昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
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タチッチュ 1931年 沖縄県 嶽人は山原地方の怪物で、夕方山から杖をついて下りてきて、子供をさらっていく。力が強くて村の強い若者が相撲をとっても勝つ者はいない。
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ヤマオヂ 1915年 和歌山県 山爺の家と呼ばれる家がある。昔、その家の次男が山爺になって出て行ったまま帰らなかった。200年ほど過ぎてから、ある日現れた。裸足で着物一つ着ず、毛が体一面に生えていた。塩を1俵もらって、また山の中へ行ってしまったそうである。
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ヤシキガミ,サンオウサマ,シロイヘビ 1983年 岡山県 総社市秦の庄屋の家では、屋敷神として山王様を祀っていた。これは、昔、白い蛇を殺してしまったところ、当家の老婆の目が見えなくなってしまったために祀り始めたのだという。
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ヌレヤクシ 1956年 宮城県 槻木では昔、日照りの時、村人が鰌沼に集り、村の娘1人を竜神の人身御供とし、水責めにして雨乞いをした。およしという美しい娘に恋慕した勘作という若者が、恋がかなわぬ憂さ晴らしにある年およしを人身御供にすすめる。およしが沼へ行くと、旅僧が来合わせて不心得をさとし、竜神も喜ぶまいと、代わりに薬師像を与えて去る。突然大雨が降り村は生き返る。薬師堂を建ててまつり、およしはかたわらに庵を結んで一生薬師に仕えた。
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