イチジャマア,ヨウジュツツカイ 1996年 沖縄県 イチジャマアは、超自然的な力を持つ女系に遺伝する妖術使いである。恨みを買うと、その人には不幸がもたらされる。被害者は、イチジャマアの身を汚して、超自然から見放されるようにすれば、その法力を無効にすることができる。
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キツネ 1991年 静岡県 きれいな女性に接待されて入れられた風呂はノツボだった、というような、狐に化かされる話は遠江にたくさんある。
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オキクサン 1973年 滋賀県 お菊さんという女が身を投げたと伝えられる沼に来て、騒いだり、汚したりすると雨が降るという。
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カガリビ 1989年 長野県 ある男性のところにおたまという女性が通っていたが、男に見放されて淵に身を投げた。以来、雨が降りそうな晩には淵の回りをかがり火が回って歩くという。
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チャ,オヘンロサン,(コウボウダイシ) 1977年 和歌山県 昔、茶があまりなかった頃にお遍路さんが来て茶を一杯くれと言った。村人がにんどうの葉でも良いかと尋ねると、なんでもいいと返した。お遍路さんは去るときに杖で地面を三度ついた。次の年から茶に不自由しなくなった。この辺りの茶は「弘法さんのくれた茶」といわれていて、おいしいという。
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ナンテンノキ 1939年 島根県 十五夜の晩に、人に見られないように茶碗に水を入れてその水に月を映し、その水で墨をすって自分が思いをかけている女性の名前を書いて、南天の木に結びつけておくと、その女性にその晩、その男の夢を見せることができるという。男性限定で、女性にはできないという。
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キツネ 1991年 東京都 市ヶ谷八幡の山に棲んでいた狐が誤って茶の木で目を突き、苦しんだが治った。この狐はお稲荷様のお使いで、この話にちなんで茶の木稲荷と呼ばれるようになった。
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ミサキ 2002年 山口県 労働など田畑山野などでしていてふと病気になると「ミサキ」に逢ったという。そんな時は太夫や盲僧、山伏法印さんなどに祈祷してもらう。
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ヤチャリ,ムチョリ,ヤマノカミ 1981年 鹿児島県 ヤチャリ・ムチョリは山の大木に憑依している山の神であると言われる。兄弟神の面影もある。気を伐採するときのイトゥー(労働歌)にその名前が唱えられる。
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キツネ 1976年 東京都 稲峰山に住む、稲荷の使いの狐が誤って茶の木で目を突き、苦しんだが治った。そこでここの稲荷を「茶の木稲荷」と名づけたという。
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(ゾクシン) 1981年 福岡県 婚姻に関する俗信。嫁入りの前に婿方から着物一式・酒と茶を持っていくが、この時良い茶を持っていくと茶と同様に嫁が出ていくと言われていて、悪いお茶を持っていくという、など。
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キツネ 1971年 茨城県 人が亡くなった時の不幸使いは組内の者が2人で行った。確実に使いが行くように、年寄と若い者が組んだ。告げられた家では酒や飯を出すので、昔は狐に化かされて、その日のうちに帰れないこともあったという。
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ダイジャ,ウロコ 1992年 新潟県 池の主である大蛇は、思い通りの住処にしようとしたが法力によってそれを阻止されていた。ご開帳の時に女性となって百日間祈願を続けたがだめだった。大日如来が大蛇を人間界に上げ、男性と結婚させた。出産のときに正体を見られ、大蛇は去っていった。
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キツネツカヒ 1936年 陰陽師その他の述者においては、式神の使役はそれがなすことのうちの1つであったが、狐使いにおいては霊狐を使役することがそのなすことの全てである。全国的に流布した飯綱法、愛宕法、茶吉尼法などの霊狐を使役する妖術は、社会生活上の障害となって随分悪風を残したと思われる。例えば、室町時代の管領・細川政元は、飯綱法や愛宕法を習得した狐使いであったといわれている。
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ヤマカガシ 1915年 愛知県 ヤマカガシが雷鳴のするとき天に昇っていくのを見たという話がある。また、神様のお使いだともいう。愛宕の使いとも、山の神の使いだともいう。
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ヤマイヌ,ヤマノカミ 1993年 静岡県 両親が山のツクリ(焼畑)をしていたときのこと。飯を炊いたり茶を入れたりしたときに山の神に奉げる初穂をうっかり忘れたら、その夜は一晩中山犬が不気味な声で鳴いていた。山犬は山の神そのものか、その使いである。
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イチジャマー,ヨウジュツ,タマシイ 1996年 沖縄県 嫌いな人がいると、イチジャマーは妖術をもってその人の体内に異物を入れて、病を引き起こさせる。人に取り憑いて魂を消滅させることもできる。被害者はイチジャマーの方角に向かって呪い返すか豚糞を投げる。多くの場合、イチジャマーの正体はユタに行って始めて分かる。
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ドウソジン,シンタイ 2003年 山梨県 道祖神の神体とされている真っ黒な自然石は常に暖かいといわれる。
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アメ 1965年 岩手県 山中の池を不浄なもので汚すと、雨が降るという。
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タフサギ 1974年 京都府 東洞院あたりで牛車をやり出した時に、30歳ほどの女性とすれ違った。すると牛が女性を見て動かず、また女性も動けなくなった。そこで牛飼いは女性のたふさぎを外して牛の目の上にかけた。すると牛が動き、女性も歩けるようになった。女性は家に帰ると息絶えたという。
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クダ 1928年 長野県 2人の行者が歩いていたら雨が降り出した。1人は法力を用いて濡れずにすんだが、もう1人は法力が弱くて濡れてしまった。悔しいので殺そうとクダを使ったが、逆にクダが殺された。そこで上等のクダを使うと、さすがの法力も及ばず、行者は殺されてしまった。
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