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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イケ
1989年 山梨県
御姫坂に「御姫の池」という古い池があり、昭和5年の通路工事のときに埋められた。その頃この付近で事故が頻発し、占ってもらったところ、池を埋めたのが原因というので、早速碑をたてて霊を慰めた。

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ヒメ
1989年 山梨県
昔、百姓が水をくみにいくと、どんなに早く行っても誰かがくんだ後のようなので、おかしいと思って水のたれた後を追っていくと、古屋の山の麓のほうへ見えなくなった。宵のうちから待っていると、お姫様が現れ、水を汲んで古屋の山の神の方に消えた。その後姫の姿が見られなくなると、池の水も自然となくなり、今は坂だけが残っている。それが御姫坂の名の由来。
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エンマドウヨコチョウノカイ
1956年 宮城県
明治の中頃,附近一帯の道路工事に伴って泥沼を埋め立てた。工事完成の数日後,夕方そこを歩いたら髪を振り乱した白い葬衣の女が現れて,何か訴えたげにしていたのを見た者が出た。昔塩竃明神の火災の時,この池にお釜が飛んできて埋まった。明神を信仰していた門前町の妓楼の遊女も焼け死んで,その魂がお釜に縋ってここに埋まったので,今回現れた女はその幽霊だということであった。一方,その幽霊は塩竃の遊女ではなく,近くの弓ノ町が遊女町であった頃無残な死に方をした女があり,その墓石が道路工事で古池の傍らに埋められてしまったために怨んで現れたという噂もあった。円福時近くに住む丹野某と言う請負師がこれを聞いて古池近くを掘らせるとそれらしい墓石が出土,これを厚く弔うとその後幽霊は現れなかったと言う話も行われている。
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オヒメサマ
1989年 山梨県
お姫坂には昔水溜りがあって、お姫さまがそこに出たからお姫坂と呼んでいる。
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エンマドウヨコチョウノカイ
1956年 宮城県
昔石名坂下・船町の辺りに遊女屋が栄えた頃,石名と名乗った遊女が自分の罪障消滅のため,死後自分の墓石を橋の一部として通行人に踏んでもらってくれるよう遺言したが実行されなかった。その後墓石が倒されたままになっているのを近所の請負師が見かねて円福寺に移してやったが,遊女の霊は遺言通り石橋にされないのを怨んだものか,余計なことをするなとばかり請負師の妻の夢に毎晩現れて望みが叶えられるまで悩ましつづけた。その石碑が現在どうなっているかはわからない。
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コウツウジコノヒンパツスルコクドウ
1993年 福島県
国道の一部に交通事故の頻発するところがある。大抵は昔の墓地で、国道を設置するときに墓地を取り壊したところだという。供養して無縁仏を祭ってやると、その後はこの種の災難はなくなると伝えられている。
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オヘンロサン
1984年 愛媛県
坂の谷に遍路墓があったが、予讃本線開通の時に墓石を土中に落とし込んで埋めてしまった。ある人夫が病気にかかり、祈祷師に拝んでもらうと、お遍路さんが祟っていると告げられた。墓石は掘り出されてもとの場所近くに戻された。
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コヒノウラミ
1956年 宮城県
2メートルくらいの古碑があり,「元応□年九月十五日」と刻まれている。200年程前,この古碑は八幡社近くの小川に橋の代用として架けられていて,百姓達が泥足で供養の文字の上を渡っていた。この石橋が架けられて間もなく,夕方に村人がそこを通ると恐ろしい鬼のような怪物に襲われるようになった。村の郷士馬場某がある夜単身でその辺に出かけたところ、橋近くの桜の老木の近くに来た時,仁王のような恐ろしい鬼が現れたので,馬場某が斜めに斬り付けると手応えがあって怪物は煙のように消え失せてしまった。翌朝行ってみると怪物の亡骸はなく,石橋の一方が斜めに切り取られていた。村人達は,「碑にも霊があって泥足で踏まれたのを怒ったのであろう」として現在の位置に立て直し,厚く供養してお詫びした。その後怪異は起こらなかった。
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オウダンホドウ
1986年 東京都
交通事故がよく発生する横断歩道がある。そこは昔お墓だったので、よく事故が起こるのだという。
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ジゾウ
1976年 山口県
1955年ごろ、家人があいついで病に倒れた家の人が、もしかしたら地蔵でも埋まっているのではないかと聞き、家の周囲を掘ったら地蔵が出た。祀ると家人の病気が治った。それ以後、家を護ってお告げをくれる地蔵になった。
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ホトケサマ,クチヨセ
1964年 福島県
道路を広げるため屋敷の一部を掘ったら人骨がでたので埋めなおしたが、隣近所で死人や病人が絶えない。口寄せばばあの話によると、昔仏さまが座頭に負われてこの土地にきたが、座頭は殺された。まつられない仏さまが怒っているのだという。それで、地蔵や供養塔をたてたという。
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ヒノタマ
1967年 茨城県
しばしば起こる堤防の決壊によって改修を行わなくてはいけなかった。工事もはかどらないので、やってきた六部に聞くと人身御供が必要だと言う。身寄りのない六部が生き埋めとなって以来、工事は順調に進んだ。人々は六部供養の為に墓を建てた。
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シチニンミサキ
1957年 愛媛県
御荘町節崎(ふっさき)の大きな用水池のほとりには七人ミサキが祀ってある。七人ミサキは7人の命を取らねばならないと言われ、毎年人が池で溺死するという。祀ってある場所は、昔の偉い侍が亡くなって埋められた場所で、以前に石グロや人骨が掘り出された。また、溺れかけた子に聞くと、池の向こう側で女の人がおいでおいでをしたのだという。
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ミカワカミ,タタリ
1956年 佐賀県
屋敷のまわりにあった無縁仏をかたづけたところ、屡々祟りがあるというので、少し離れた道端に新しく碑を建てて供養した。
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サル
1991年 静岡県
必ず自転車が横転する場所があり、転んだものは口の周りに怪我をするので坊さんに見てもらうと、そこは昔猟師が猿を撃ち殺した場所で、その悪霊が祟っていた。坊さんは祈祷を続けて、自分の命と引き換えに悪霊を鎮めてその場所での事故はなくなったが、祟りは猿を殺した家におよび、その家では代々不幸な子どもが生まれたという。
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セキガミミョウジン
1956年 宮城県
村の用水堰が大水の度に決壊するので、相談の結果、人柱を立てるとその患がなくなった。のちに大出水があって堤が切れた時、1体の人骨が岸に打ち寄せられた。故老が往年の人柱の骨だというので、その場所に葬り、上に社を建てて霊を祀った。
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ダイジャ
1982年 滋賀県
あまりに川が氾濫するので、直流工事を行ったが工事中に怪我人が出たり、土砂で埋まったりして、竜神の祟りだといわれた。また、大きな橋が折れたときには大蛇の怒りに触れたのだといって、お供えをすると橋は折れなくなった。
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ヤシャガミノタタリ
1986年 山梨県
芦安の夜叉神峠には昔、夜叉神という悪い神がおり、その神は体が大きく足が長く、村人を苦しめていた。ある夏に大雨が幾日もつづいて芦倉山が崩れみでい川をせき止めたため、谷が峠の麓まで湖のようになり、ついには山崩れで濁水が流下し、甲府盆地に大被害をもたらした。村人達はこれは夜叉神のたたりであると恐れ、その霊をおさめるために御勅使川の谷を一望できる峠の上に石の祠を造って手厚く祀ったため、夜叉神のたたりもなくなり、村は平和となり栄えたという。
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キョウヅカ,ゴリントウ,タタリ
1983年 長野県
経塚の五輪塔を移したところ、寺では次々に災難が起きた。行者に見てもらうと五輪等の祟りだという。五輪塔を供養して祈祷したら、全てが治癒した。今でも住職は経塚の中を開けるのが怖いという。
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ジバクレイ
1995年 福島県
長く区長を務めた人が病に倒れ、それを苦にした妻が鉄道自殺したのを皮切りに、町内で入水自殺、首吊り、焼死、水死など立て続けに事件が起こったため何度もお祓いをしてやっと平穏になった。
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オボウサンノタタリ
1990年 山梨県
役場の手前にある国道のトンネルの上に塚がある。それは、お坊さんが徳和のブラクへきて、煮えた粟をかけられて便所へ飛び込み、そこから出て来て、塚のところまで行って亡くなった。その時にこの祟りは必ずするといった。そのあと、何年おきかに徳和ブラクは火災に遭い、話者の小さい時や、20年くらい前にもお坊さんの祟りでそういうことがあった。
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