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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ショウネンダマ,アマリダマ
1952年 兵庫県
昭和25年の田植えの頃、お婆さんが盲腸炎で寝込んだ。その頃のある時、娘が夜、父と便所に行ったところ母屋の樋の辺りに杓のような形の青白いものがフワフワしているのを見た。

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ハエ
1973年 新潟県
昔、春に山で休んでいると、眠ったおばの鼻から蝿が飛び出した。蝿が帰ってきたところを殺したらおばは死んでしまった。
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ヒノタマ
1999年 宮崎県
1920年代後半のこと。6月か7月の夜、川にボラを取りに行く途中に、田んぼの土手に青い火の玉が揺らめいていた。気味悪かったが知らぬ振りで通り過ぎた。帰りにもまだいたのでこわごわ近づいてみたら、田に水を引く竹樋の筒の奥に入り込んだ蛍の光が水面に反射していたのだった。
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タマ,ホウモンダマ
1952年 兵庫県
大正の終わり頃、若い嫁が夕方洗濯物を取り込んでいると表から青とも黄色ともいえない尾を引いたものが飛び込んできたので悲鳴を上げて卒倒した。ちょうどその頃外出していた夫は出先で脳溢血をおこして死んでいた。
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ユメ,ホウソウガミ,マジョウジョウ
1976年 東京都
7年前の5月、近所の傭夫の妻が、ある日昼寝をしていたら奇しき夢を見た。どこから来たかわからない60ばかりの古びた青茶染めの布子を着た姥が向かいの家の上がり框に腰を掛け茶を乞い、三杯飲んで退出した。ある人の家に入ろうとしながら躊躇して「後に来よう」と言った所で目が覚めたという。覗かれていた家の子供たちは疱瘡が軽く済んだ。
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アソビダマ,タマシイ
1952年 兵庫県
昭和26年初夏の宵、明石川に蛍狩りに出かけると、ある家の棟からマグネシウムを焚いたような丸い光物が上って真っ直ぐに降りた。一週間位してその家の主人が病気で亡くなった。
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オサキ
1975年 群馬県
大正の初め頃、中年女性が庇から落ちて腰を打ち寝込んだ。庇の下にオサキの毛が落ちていたのである家のオサキの仕業と判断した。その家の女主人は気象が激しく、憑かれた女性が裁縫上手であること、子沢山である事を恨んで憑いたと推定された。
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ウミニョウボウ
1913年 島根県
鯖を塩漬けにした桶を小屋に入れて、老人を番に置いておいた。老人が草鞋を作っていると、窓から光る二つの目が見えたので、老人は屋根裏に逃げた。すると子供を抱いた怪物が窓から入ってきて、鯖の塩漬けを食べていった。海女房だったという。
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キツネ
1978年 山梨県
ある家のお婆さんがいなくなったので探すと、大きな石の上で木の葉に馬糞を飾って座っていた。狐の仕業。
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カワガミ
1981年 東京都
昭和のはじめ、道路拡張工事の際に、監督が責任を取るということでシンカワという湧水を埋めてしまった。その晩、監督の長男が小便づまりになってしまった。すぐにカワガミのためだということになり、カワガミを元通りにして三嶋神社の神主にお祓いをしてもらった。小便づまりは治ったが、その子は大人になってから腎炎をおこして死んだ。ある人は「タタリが残っていたのだろうか」と語った。
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キツネ
1998年 奈良県
墓の中で何かがむくっと立ち上がった。狐か狸かが騙しているのかと思い、手に持っていた傘で殴った。そうしたら、小便をしているお婆さんだった。後で饅頭を買ってお婆さんに持って行った。
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オウセイチュウ
1977年 京都府
元禄16年正月、京師の工人の息子が急に発熱し、数日して立ち直ったものの、腹の中から物を言う声がする。薬や祈祷をしてもまったく効果がなかった。その後、医者の菅玄際が様々な書物からこの病は応声虫の仕業と見立てた。そこで雷丸の入った薬湯を飲ませようとしたところ、腹の声は大いに拒んでいたが、飲んだ次の日は声がやや涸れた。そしてさらに飲ませると声は絶えた。便所に行くと肛門から虫が下った。形はトカゲのようで、額に小さい角があり、親は殺した。息子は6月末に本復したという。
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シロイチョウ
1982年 新潟県
病気のおばばが、ついに息を引き取った。そのときおばばの鼻の穴から白い蝶がひとつ出てひらひらと外へとんでいった。そばにいたしょが呼びかけて、タマヨバイをすると白い蝶が舞い戻ってきて、おばばの鼻の穴の中へ入ると、おばばは生き返った。花がきれいに咲いている野原を行くと川に出て、舟があったので乗ろうとしたところ、呼ばれたので、舟には乗らなかった。そこのところで目が覚めたという。その川は三途の川で、渡れば死ぬところだったのだ。
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シンケイヤミ,キダマギ
1981年 東京都
昭和のはじめ、o氏の長女pがイトコと2人で遊んでいてブヨに刺され目蓋が大きく腫れあがった。pの母はなぜpだけがこうなったのかと心配しすぎてシンケイヤミになった。Fミコに見てもらうと、oが屋敷の隅の、屋敷を守る住吉様がのっている杉の木の根を伐ったのと、山で精霊の宿るキダマギを切ったためだと言う。Fミコの指示どおりにするとpも母もすぐに良くなった。
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ユメ,ハチ
1973年 新潟県
椿が咲く季節、あにとおじが山で休んでいるとおじの左の鼻の穴から蜂が飛び出し南に飛んでいった。暫くすると帰ってきて右の鼻の穴に入っておじは目を覚ました。おじは椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。探してみると実際に甕があった。
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(タヌキ)
1974年 愛媛県
昭和25年の夏頃の日暮れ時、筆者の父が帰り道を急いで笹が生い茂る所から川へ下りかけると、急に川が長くなって浮いたようになった。歩いても家に近づかず、立ち止まると目の前に立派な塀のある家があった。こんな家があるはずはないと思い、何かがあるので顔を触ると笹の葉だった。すると家は消え、元の笹林に戻っていたという。
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キツネ,タヌキ
1998年 奈良県
朝方、おばあさんが小便に行ったら、狐か狸かの子が小便たごにはまっていた。お婆さんはお爺さんを起こして助けてくれるように言ったが、お爺さんは眠かったので断った。小便たごにはまった狐か狸かは、そのまま死んでしまった。その夜、その親がやって来て、夜が明けるまで戸を叩いた。翌朝田に行ってみると、苗がすべて引き抜かれていた。
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キツネ
1982年 三重県
大きな家に女中奉公していた娘さんが夜に縄を編んでいたら後ろの戸が開いて知らない人が立っており、母の危篤を知らせた。娘は家に帰ろうと飛び出し、その家では女中さんがいなくなったということで組の人などに探してもらったら、山の中で真青になってづれづれに(傷だらけに)なっていた。キツネにだまされたのだろうという。
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ネズミ
1934年 石川県
爺と婆が雪隠の屋根をふいていたときに団子が転げて鼠の穴に落ちた。鼠が出てきて、家に連れて行ってもてなしてくれたが、猫の鳴きまねをしたせいで真っ暗になり、ようやくのことで出てくると、自分の家の釜の下であった。
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ジゾウ
1934年 栃木県
昔、お婆さんが座敷の真中で白く光る変なものを見つけた。それは1粒の米で、餅について食べることになったが、団子にしたら転がっていって地蔵さんに食べられた。そのかわりに地蔵から搗いても搗いても搗ききれない米をもらい、餅を搗くとたくさん出来たので村の人にわけてやったという。
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ムシ
1934年 山梨県
昔、あるところに欲深い婆さんがいた。隣のやさしい爺さんと婆さんが金銀がはいった葛籠を拾い、堤の工事費用に全部出した。隣の婆さんは葛籠を探して歩き回ったが見つからず、終に隣の爺さんと婆さんを殺そうと毒を盛ったが死ななかった。その毒を食べた猫の死骸から蟲がわき、欲深婆さんを食い殺した。
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