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検索対象事例

コウボウダイシ
1960年 京都府
ロンショと言い、蚊が全くいない場所がある。昔は蚊が多く、夏は大変困る場所だった。昔、弘法大師がここで宿を乞うた。農家の人は「蚊が多いから」と言って、たった一つの蚊帳を大師にあげて自分らは蚊帳なしで寝た。それで大師が蚊が出ないようにしてくれた。

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コウボウダイシ
1975年 山口県
弘法大師を泊めた家に蚊帳がなかったので、その家は蚊が出なくなった。
類似事例

コウボウダイシ
1967年 福島県
水無し川原は、昔弘法大師が旅の途中にここを通りかかったとき、大勢の村人が川で鮭を獲っていた。大師はここを渡らせてほしいと頼んだが、忙しいので無理だと断られた。それを効いて大師は、それならばこれからも多くの人が難儀するだろうから川の水を流れなくしようと言い残し立ち去った。やがて水は泣くなり、今ではまったくの水無し川原になったという。
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コウボウダシ,ワキミズ
1948年 兵庫県
この村は昔は水がでなく、もらい水をして生活していた。あるとき、みすぼらしい旅人が水をくれと頼んできたとき、その家の女の人は快く茶碗に水をついで飲ませてあげた。それ以来、ここには水が湧くようになり、不自由しなくなったという。この旅人が弘法大師であったと言われている。
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コウボウダイシ
1967年 茨城県
昔、半兵衛の家に弘法大師がやって来て、おばあさんに1夜の宿をたのんだ。おばあさんは食べるものがないからと、断ったが、弘法大師が裏山のアクの強いワラビでいいからという。それを取ってくるとアクのないワラビになっており、この時から、このあたりのワラビにはアクがなくなった。
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ヒルコ,ノビル,コウボウダイシ
1956年 宮城県
弘法大師が滝ノ原入口に通りかかったとき、咽喉が渇いたので水を所望した。そのあたりは水の便が悪かったので、老婆は水を惜しんで「その辺のヒルコ(野蒜)でも食ったらよかんべ」といった。大師は、そうかといって行ってしまったが、それ以来、この家の畑は何を作ってもヒルコになって、それ以外の作物は育たなくなった。
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コウボウダイシ
1989年 長野県
11月23日はタイシッコーといい、大師様を祀っている。ある時、弘法大師が乞食の身なりで一夜の宿を乞うたが、泊める者がなかった。村外れの貧乏で足が不自由な老婆が泊めたが、家に食べるものがないので隣家の稲を盗んで粥を作った。雪の中に足跡が残ったので、大師は雪を降らせてそれを消した。以来、この日の晩は少しでも雪が降るという。
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コウボウダイシ
1980年 岐阜県
弘法様が喉が渇いたので水をくれと言った。土地の人が「この水は飲めない」と言ったので、弘法大師は水を止めていった。それ以来水が出なくなり、水無という地名になった。
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ヒル,コウボウダイシ
1987年 愛知県
昔、坊さんが矢梨の里を歩いていた。田植えのころで、村人は蛭に悩まされていた。坊さんが井戸はないかと尋ねるので村人が清水のわくところに案内した。坊さんが水を飲み甲掛けを洗っていると、その手に蛭が群がった。坊さんは経を唱えて杖を泉に浸してしばらくそのままでいたが、やがて杖を収め立ち去った。その後、蛭はいなくなり、村人はここを「甲掛け清水」「蛭封じ井戸」と呼んだ。坊さんは弘法大師だったという。
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イド
1930年 兵庫県
昔、弘法大師がきて水をくれといったときに井戸が無いといったためにこの部落には井戸が無いのだという。
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コウボウダイシサマ
1938年 青森県
昔、駒込村に弘法大師が来て、駒込川で魚を取っていた人たちに「その魚をくれ」と言った。しかし見向きもしなかったので、大師は怒って葦わらたばで束ねてそっくり魚を持って行ってしまった。そのせいで、この川には魚がいないという。
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コウボウダイシ
1930年 福島県
昔、弘法大師が巡錫してきて水をくれと頼んだが、意地の悪い老婆がこの村には井戸が無いと答えた。その後、井戸を掘っても塩水しか出ず、飲み水にはならなくなったという。
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コウボウダイシ,カレヌミズ
1948年 兵庫県
田のゆぶしで疲れを取りつつ酒を飲んでいると弘法大師がきたので、仲間に入れて酒を振舞った。すると大師が「このゆを涸れないようにしてやる」といった。それいらい、水に困ることはなくなったという。
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ヌノヒキヤマノヘビ
1970年 福島県
昔、今の湖南町に雨ばかり降って稲が実らないことがあった。これは布引山の蛇が雨を降らせているということで弘法大師が山頂で何日も祈って蛇を穴へもどした。
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コウボウダイシ
1937年 京都府
犬飼川のほとりの百姓家で弘法大師が飲み水を求めたが、その家は断った。それから犬飼川は水の入用な季節には流れなくなった。
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コウボウダイシ
1958年 香川県
護摩山が鳴動して村人が恐怖していた時、弘法大師が一夜の庵をむすんで護摩をたき、山の鳴動を鎮めた。以来この場所を一夜庵という。
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コウボウダイシ
1915年 石川県
昔、末吉村で1人の旅僧が宿を求めたが、断られた。水を1杯くれと言ったが、水も無いと言われた。以来、この村には清水が無い。その反対に、旅僧を泊めて歓待した上野村は、翌朝出立の際その礼として、旅僧が海岸の岩を指すと清水が出た。その旅僧は弘法大師だった。以降、上野では海岸の水で布を晒し、能登縮として四方へ輸出している。
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コウボウイド
1987年 長野県
細谷三ツ谷の沢にある湧き水をいう。昔,弘法大師がこの村を通り,咽喉が渇いたので老婆に飲み水を求めると,快く水をくれた。しかし,飲み残しを地面に捨てると老婆が大変怒ったので,大師は謝って,持っていた杖で山の下を突いた。すると不思議なことに,そこから清水が湧き出してきた。これを弘法井戸と呼んでいる。老婆へのお礼とお詫びの気持ちを表したという。
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ガタロ
1991年 奈良県
ガタロが尻を吸うので困っていた。そこに弘法大師が来てたので、ガタロを祈り伏せてくれるように頼んだ。弘法大師は修行に来て廻り、それからはガタロが出なくなった。
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コウボウダイシ
1970年 福島県
昔、中野のある人が機織をしていると乞食坊主が水を所望した。水を与えないでいると水の出る口を杖で叩いた。それ以来、中野では水に困るようになったという。その坊主は弘法大師ったそうだ。
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コウボウダイシ,カレミズ
1948年 兵庫県
昔、田植えの時期にみずぼらしい身なりのお爺さんがやってきて、井戸端で用事をしていた女の人に「水を一杯いただけませんか」と頼んだが、「水が飲みたければ川の水でも飲めばいいだろう」といって追い払ってしまった。それ以後、この村は水に不自由するようになった。お爺さんは弘法大師の仮の姿であったといわれている。
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