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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムジナ
1943年 山梨県
今から6、70年前、ある馬方が峠道で寺の小僧に化けた貉に出会った。家に連れ帰り、尻を炙ってやった。貉は泣き喚いて許してもらったが、その後6日間ほど、毎晩裏山に来て大声で「長右衛門のけつあぶり」と怒鳴っていく者があった。

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ムジナ
1959年 山梨県
馬方の爺様が炭売りに行った帰り、峠の途中で男の子に化けた狢が現れた。爺様は男の子に化けた狢を騙して馬に乗せ、縄で鞍に縛り付けた。家に帰ると鞍に縛り付けたまま火で炙った。狢は正体を現して泣き、やっと許してもらって山へ逃げていった。
類似事例

ムジナ
1943年 山梨県
三左衛門という老人が毎日町へ薪炭を売りに行く。その帰り道、狢が男の子に化けて、魚などを食べてしまう。怒った三左衛門は狢を騙して連れ帰り、釜茹でにすると脅して爐のそばで炙ってやった。狢は「澤の火炙り三左衛門」と言って逃げ、その後悪さをしなくなった。
類似事例

キツネ
2002年 山口県
狐に化かされたと、一週間も鉦や太鼓で探し回り、三里先の部落のある家の軒下に入り込んでいたところを犬に吼えられていたのを見つけ出したということがあった。また女などにも化けるといい、火などをともしてみせたという。馬を部落裏の台山に放牧したことがあったが、狐の穴に足を落とすと化かされるといい、また化かされたものもいた。
類似事例

ムジナ
1993年 石川県
長太は山中で狢と格闘して斧で殴り殺すが、それから四五年後、長太の山小屋へ十八,九の美しい娘が「夫の狢の敵討ちだ」と言って現われる。長太は狢の供養の法会を催し、女は「この功徳で夫は成仏できる」と涙をこぼして喜んだ。
類似事例

ムジナ
1941年 秋田県
小僧に化けた狢が、毎晩小豆をもらいに来るが、正体を見破られ、睾嚢に煮えた小豆をかけられた。
類似事例

ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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ムジナ
1968年 茨城県
寺に住んでいる古狢がいた。長さんに毎夜鶏の鳴き声をしてみろと言ってくる人がいたので、それが狢だと思った長さんは、唐辛子で退治しようとした。待ち構えていると衣を着た方丈が出てきて、灰をぶつけたと怒って消えた。これが古狢の最後の姿であった。
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キツネ
1943年 山梨県
アタチが原に悪い狐がいたので、寺の小僧が原へ行き、和尚に化けた狐を騙して大袋に入れ、寺に戻って釜の口でうんと炙ってやった。狐は泣き騒いでようやく許してもらったが、それから小僧がアタチが原を通る度「ケツあぶりのヒコンジョウ」と大声で悪口を言った。
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ネコ
1931年 福島県
穴沢善右衛門が小屋に泊ったとき、姥に化けた巨猫がやってきたが、正体を見破りこれを斬った。次の日、善右衛門の妻が噛み裂かれて木にかけられていた。そばにいた樵夫がいたが、それは斬った猫の夫で、復讐のために善右衛門の妻を殺したのだとい、善右衛門の妻の死骸を咥えて去っていた。善右衛門は郎党を引き連れて山狩りを行い、洞穴の中で怪猫を見つけてこれを殺したといわれている。
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キツネ
1960年 三重県
爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
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キツネ
1929年 長崎県
山田村が千々岩と境する木場というところに十傳という人が住んでいた。十傳どんが日見ノ峠の狐に「八面グリ」と狐の「七面グリ」を交換しようと持ちかけ、「七面グリ」を手に入れた。翌日、十傳どんの乳母がやって来て、「七面グリ」を見せると、乳母に狐が化けていたので、取り返された。神主の格好をした十傳どんが狐を訪れ、人間の手に触れた「七面グリ」を祈祷しようと家に持ち帰った。夜に狐がやってきたが、返さなかった。翌朝、戸口で狐が舌を切って死んでいた。
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ムジナ
1978年 石川県
長太という木挽きが山に行くと、ムジナが化けて出てきて「相撲をしよう」と持ちかけた。長太は粥を食べるふりをしてムジナをヨキで殴った。長太は浜へ逃げ出し、そこで嫁をもらい3年経つと、嫁が「夫のかたき」と言い出した。長太は「今殺したら子がお前を殺す、代わりにお前の夫を成仏できるようにしてやる」と言ったという。
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ヒトツメコゾウ,タヌキ
1970年 鹿児島県
昔、山寺に晩になると一つ目小僧が出た。夜中に厠に行くと、下から手が出て尻を撫でる。旅の坊さまがその手を捕まえてみたところ、毛が生えていた。引き揚げて見ると正体は狸であった。
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キツネ
1943年 山梨県
善右衛門が毎日町に炭を売りに行く。帰り道に狐が出、孫への土産をいつも食べてしまうので、ある夜孫に化けた狐を騙して連れ帰り、釜茹でにするぞと脅したところ正体を現して謝罪するので放してやった。翌朝、狐が「あな恐しやの善ねんぼう」どなっていた。
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イッチョメ,ヒトツメ
1936年 熊本県
甘藷を掘って馬に積んで帰る途中いっちょ目に襲われた。男が小屋に隠れ、寝ているいっちょ目に小便をかけると、いっちょ目は夕立が降ってきたといい、屁をひると雷が鳴っているといった。最後には小屋に火をつけられていっちょ目は焼き殺される。
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カイビョウコタババ
1987年 長野県
昔,ある六部が根津村の長命寺大日堂にお篭りしていると,子猫が沢山集まってきてうるさく鳴く。よく聞くと「国分寺の小太ばば来なけりゃ踊りにゃならん」といっており,大きい怪猫が嵐と共に入ってきて子猫達と共に踊り狂った。六部が仕込杖で怪猫を刺すと,血を滴らせて逃げていった。次の日,「小太ばば」が門前の小太郎の家の老婆であることを知り,訪ねてみると,老婆は昨日足を痛めて寝ているという。六部がお薬師様に祈願して法力を身につけ小太郎の家に乗り込むと,老婆は怪猫の本性を現して尾野山に逃げ込んだ。家を探すと,縁の下から老女の白骨が現れた。小太郎は薬師様に願をかけ,六部の助けで尾野山に飛びつけて怪猫を仕留めた。今も国分寺の裏に六部の石塔があり,小太郎屋敷という地名も残っている。
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ムジナ
1931年 山梨県
狩人の家に貉が入ってくるので、ある日罠を仕掛けて貉の右前足を鉄砲で打ちぬいた。ところがその後、ある日山で木をきっていると貉に化かされ右足を切ってしまった。狩人は家を引き払ってしまった。
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キツネ
1986年 石川県
化け石のところで狐が化かして、六という駄賃持ちはいつも油げをとられていた。若い連中と協議して油げを買い込み、六の母親に化けて出てきた狐を縛って火で炙ってこらしめた。あくる日、六が町へ行こうとしたら、山から狐が「おぞーい、六、おぞーい、六、怖しい六」と遠吠えした。
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キツネ
1974年 福岡県
筑前福岡城下近くの岡崎村に、高橋弥左衛門という馬乗りがいた。用事があるといって出かけたが、すぐに帰ってきたので妻が問うと、先方で話がついたので仕方なく帰ってきたといい、あまりに疲れたからといって寝室に入った。供の者どもも食事をして寝た。しかしこの家の婆が妻に言うには、主人は通常右目が見えないが、今日は左目がつぶれているのでおかしいと。そこで妻が確認すると確かにそうなっていたので、寝室の扉を閉じて四方を囲み、主人を打ち据えるとコンコン、カイカイと鳴いたところを突き殺した。家来は供の狐を叩き殺した。未熟の狐だったので化け損じたのだろう。
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ムジナ
1998年 福島県
1人で小屋に泊まっていた男のもとに、毎晩娘に化けた狢が通ってきた。そして男はだんだん痩せていった。そこで、心配した他の2人が狢を棒で殴り殺した。
類似事例

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