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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ツエ
1925年 千葉県
印旛の松虫寺に、聖武天皇第3の娘である松虫姫がこの寺の薬師仏を信じて悪病が平癒されたとあって、立てた杖が成長した銀杏がある。

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マツムシヒメ,カイコ
1915年 千葉県
聖武天皇の第三皇女だった松蟲姫は、継母である皇后に憎まれた上に業病に罹ったために激しく虐待された。ある北面の武士が見かねて姫を伴って関東に落ちたが、姫は死んだ。姫の御霊を祀ったのが松蟲寺である。皇后は憎むあまり、冬に炭ではなく松の葉を燃やして寒さを凌がせた。そのため蚕は炭よりも松の葉を燃やした暖かみの方がよいのだという。
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ラクヨウ
1925年 千葉県
印旛の松虫寺に、行基が本願経を写し埋めた塚の上に枯葉から生長繁茂した貝多羅の奇木がある。
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ウバイチョウ
1977年 神奈川県
常倫寺の境内にある大銀杏には、つらら状に乳房がついている。昔、子を産んでも母乳の出なかった旗本の妻がいたが、この夫婦がこの寺に詣でた後に銀杏の下に立ったところ、この乳房から乳が滴り落ちたのだという。この子供はその乳のおかげで逞しく育った。
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ツエ
1925年 広島県
生口にある松蟲寺に、法然上人の杖が成長した白檀がある。
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ツエギンナン,ニチレンショウニン
1967年 山梨県
日蓮上人が身延入山の頃、穂積村の善智法師が上人と法論をして負け、それを恨んで弟子に明治上人を上沢寺に招き毒の萩餅を出した。日蓮は庭にいた白犬にその餅をひとつ投げ与えたところ、犬は悶死した。両僧は隠しきれず非を悔い日蓮宗に帰依した。日蓮は身代わりとなった白犬を哀れみ寺の境内に葬ってその上に銀杏の杖を立てた。その杖に根が生え成長したのが上沢寺の逆さ銀杏で、この木に触れただけでも体の毒が消えると言われる。実は安産のお守りとなるという。
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ニンゲン,ヘビ
1939年 新潟県
生まれてきた娘は、顔は人間で体が蛇であった。そのため、善光寺参りをしている姿を、寺では同情して、娘の村に分霊して寺を建てた。そこに参るようになり、娘は苦しみが癒え、体も人間になった。
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ツエ
1925年 東京都
麻布の膳福寺に親鸞の杖銀杏がある。親鸞が関東に下向した折、宗旨が弘通するならば枝葉あれと誓いを立てて挿した杖が成長したと言われている。
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ツエ
1925年 新潟県
三島郡野積の西生寺弘智堂の前に、親鸞が17日間参籠した後、立てて去ったという杖が成長した銀杏がある。
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ツエ
1925年 愛知県
甚目寺の三社様の境内に、弘法大師が法果して真ならば芽を生ずべしと祝して突き立てた杖が成長した弘法銀杏がある。
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ヨウゴウセキ,ヤクシニョライゾウ
1977年 神奈川県
天平11年、光明皇后が重病となったとき、聖武天皇の夢枕に立った僧が、武蔵国橘にある霊地の霊石に薬師如来像を祀れば治癒すると告げた。その通りにすると、皇后は治癒した。後にも、ひとりでに動くなどという不思議なことが、この薬師如来像には起こった。
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ジャタイノマツ
1967年 福島県
海岸に蛇体の松と呼ばれる二股の老木がある。昔、慶長の頃、与吉という百姓がおり、お松という娘があった。ある時、殿様が与吉の家で休んだ際に、お松を侍女にすると城へ連れ帰った。ところがお松は家に帰りたがって言うことを聞かないので、小船に乗せて竜神の淵に捨ててしまった。お松は海岸に泳ぎ着いたが、力尽きて女面蛇体の死体となって海岸に打ち上げられた。親たちはこれを見て悲しみ、娘の名にちなんで松を植えた。この松が大きくなったものが蛇体の松である。この松は霊験があるという。
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オンリョウ,ハクジャ
1937年 京都府
絲織姫という愛妾がその寵愛をねたんだ人々に謀られて殺された。その後、松平家に世嗣として生まれた子は皆不具者か、途中で頭がおかしくなったものばかりであった。その頃から大銀杏の樹に白蛇が住むようになり、怨念が固まったものといわれた。時折白蛇は美女に化ける。その銀杏を食うと腹痛を起こす。
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ヘビ
1971年 長野県
大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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(オキクノタタリ)
1982年 群馬県
小幡の殿様が侍女の菊を寵愛したので奥方や侍女の恨みを買い、殿様に差し上げる御飯に針を入れられた。殿様は怒って菊を責め、蛇の入った樽に入れ、宝積寺の池に投げ込んだ。小柏源介という侍が悲鳴を聞いて樽を開けると、瀕死の菊が出て来た。菊は「このご恩にお家に蛇の害は無いように致します」と言って事切れた。お菊の母が「お菊が無実なら芽が出ろ」と池の辺に炒りゴマをまいたら、芽が出た。お菊の祟りで小幡家に怪異があったので、宝積寺に碑を建てて供養した。小幡家では菊は植えない。
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オヤクシサン,オンセン
1936年 鳥取県
長者の娘が病気になった。菖蒲にあるお薬師さんに平癒を祈ると、お薬師さんが娘の枕神に立ち、帰って柳の木の下を掘ると湯が出るのでそれを使えと告げた。その通りにすると、金色のお薬師さんの像が出てきて、熱い湯がわき出した。
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ニチレン
1972年 長崎県
日蓮が枯れ木の枝を逆さまにさしておいたら、根がついて銀杏になったという。また、焼いた鯛を生かしたことがあり、今でもこの鯛はどこかで生きているという。
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ウロコ,イルイ
1992年 山梨県
娘が池で泳いでいると、池の中で異類と交わって子供を生んだ。その子供には3枚の鱗が生えており、長者となった後に入道して寺の開基となった。
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ニチレンショウニン
1972年 長崎県
ひでん上人と日蓮上人が雨乞い勝負をして、日蓮上人が勝った。ひでん上人は毒饅頭を日蓮上人に食べさせようとしたが、日蓮上人はそれを犬に食べさせたので犬は銀杏の木を三回半回って死んだ。日蓮上人は犬を葬って銀杏の木の杖を卒塔婆にして法華経を書いた。威力があったら三年ほどで芽が出るといいその通りになったが、杖が逆さまだったので葉が逆さまに生えてきた。その銀杏は今でも毒消しになるという。
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ツエ
1925年 岐阜県
羽島郡中屋村阿野に西入坊の域内に、蓮如の杖が成長したといわれる銀杏がある。
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