(ゾクシン) 1964年 福島県 歯が痛むときには、お手洗いのかつらの上のほうにある石塔へ、はぎのはしと炒り豆を供える。この石塔は歯の神様である。
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カッパ 1930年 宮崎県 河童が悪さをするので、和尚が石に経文を書き、「この石が水にとけ失せるまで害がないように」と祈って川に投入れた。河童は困り和尚に嘆願したので、和尚は煎った豆を川に流し「芽が出るまで悪さをするな」と諭し、石を拾わせた。それ以来河童が悪さをしなくなった。
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(マジナイ) 1976年 虫歯が痛むとき、紙を小さくたたんで、釘で柱に打ちつけると、痛みがたちどころにひく。また、茄子を虫歯の数だけ植えて、雷神に供えると良い。
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ジゾウサン 1991年 高知県 子どもが歯がいたいといったらハギの木を切って小さいハシを作り、子どもの数だけ地蔵さんに供えると歯痛が治った。
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(アゴナシジゾウ) 2000年 新潟県 「歯の地蔵様」は、「あやめの観音様」を慕って、四国は讃岐の国から巡礼になってやって来た。だから、歯が痛いときには、さぬき豆を煎ってお供えする。
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(ゾクシン) 1979年 静岡県 大庭の藪の中には、五輪さんがある。これは子供の虫歯によいという。大揚子をあげるといって願をかけて、治るとあげるという。
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マメ 2001年 青森県 子供の歯が痛くなったときには、豆を墓所の土中に埋めた。
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(ゾクシン) 1955年 山梨県 「みのの国のたへい様、虫歯にならないように、虫歯をなおして下さい」と唱えながらうら盆の迎え火を3ヶ所で焚くと、その家の子供は虫歯を病まないといわれる。門口2ヶ所で焚くのが普通だが、特にみのの国のたへい様の為にも迎え火を焚くのである。
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アゴナシジゾウ 1915年 島根県 あご無し地蔵を信心すると、どんなに歯が痛む人でも治る。
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ネズミ,オニ,(ゾクシン) 1931年 (不明) 上の歯が抜けた時には「鼠の歯ととっかえろ」といって縁の下へ、下の歯が抜けた時には「鬼の歯ととっかえろ」といって屋根の上に投げると、丈夫な歯が生えてくるという。
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(ゾクシン),ヒヤクサン 1935年 山形県 山形県東田川郡狩川村の延命寺のヒヤクサンという石像のほほをなで、自分のほほをなでると、歯痛が治る。
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ベンジョノニンギョウ,(ゾクシン) 1974年 宮城県 虫歯のときは便所に飾った人形を噛むと治る。
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オソナエモノ 1943年 長野県 8月16日に仏様に供えた物は川に流す。子どもはそれを拾って食べると腹痛や虫歯にならないという。
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(ゾクシン) 1968年 愛媛県 上の歯が抜けたら床下に、下の歯が抜けたら屋根の上に投げると、歯が早く生えてくるという。臼の中に箒を立てて満ち潮の海水を汲んできて供え、潮ばらいをして安産するように祈るとよいという。茶碗に水をいれ、箸を十字においてそれを飲むと、しゃっくりが治るという。「お染はおらぬ、久松おらぬ」と書き、逆さまにして入り口に張っておくと流行病除けになるという、など。生活に関する俗信。
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(ゾクシン) 1979年 静岡県 鮎釣にある地蔵は、病気をしたときに地蔵の石を1つ借り、悪いところを石で撫でると治るという。治ったら、年の数だけの石を河原から拾ってきて、借りてきた石とともに地蔵のところに置く。
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ジゾウ 1937年 香川県 おなごし地蔵に供えてある麦粉を持ちかえって食べれば歯痛が治る。全快すれば倍にして返す。
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ダルマ,ツク,タイグルマ,セキハン,ホウソウ 1935年 東京都 嬰児が疱瘡にかかると、張子の達磨や木兎、鯛車などを枕元に飾る。方法はさん俵を敷き、その上に達磨や木兎を祀る。そして幣帛を立てたり赤飯を供えたりして、疱瘡の治ることを祈る。半月経つと疱瘡も峠を過ぎたものとして供えた赤飯から3粒をとって紙に包み、三つ辻の角へ持っていって捨てる。この赤飯をまだ疱瘡の終わっていない子供を持つ母親が見ると持って帰って子に食べさせる。そうすると疱瘡が軽く済んだ小児にあやかることができるという。
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アズキ,(ゾクシン) 1975年 山口県 井戸か田に、小豆を持って行き、落とすとめいぼが治る。
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カッパ 1992年 宮崎県 徳泉寺の馬が河童をくわえて戻ってきたので柱に縛ったら、仲間が押しかけてきて悪さをするので、和尚は7日7夜の祈祷をして、1000個の石に経文を書き、「石が溶けるまで害をなすな」と河に投げ込んだ。あやまりにきた河童に「炒り豆に芽が出るまで害をしない」と約束させ、石を除いてやった。以来、河童の害は無い。
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クズリュウゴンゲン 1979年 長野県 歯痛の時には梨を食べるのを止め、戸隠山の九頭龍権現に祈れば歯痛は収まり、食べればまた痛む。ゆえに参詣する際には梨を奉納するが、すると山の奥から梨を食べる音がするという。
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