キツネ 1999年 佐賀県 子供が行方不明になり、3日後戻ってきた。いままで何を食べていたか聞くと「うどん」と答えた。手にはミミズが握られていた。キツネにだまされたらしい。
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キツネ,キツネビ 1979年 山梨県 子供が夜遅くまで隠れんぼをしており、親が捜しに行って呼ぶと、下の方で返事をするので行ってみるが、次は上の方で返事をする。そうしているうちに夜が明けた。子供はすぐそばにいてじっとしていたという。捜しに行った親がキツネに化かされたのである。
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キツネ 1970年 新潟県 子供が帰宅しないので探しているとようやく見つかった。子供は狐にさらわれ、馬の糞をぼた餅だと言われて食べさせられたと話した。
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テング 1951年 京都府 タツという子供が急にいなくなり、村人たちが一晩中探したが見つからなかった。翌日、ひょっこりと戻ってきた。聞いてみると、どこかのおっさんにおいしいものを食べさせてもらったという。それ以来、天狗のタツと呼ばれるようになった。
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キツネ 1984年 山梨県 夜にキツネに連れて歩かされミミズをウドンだといって食べさせられた人がいた。
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キツネ 1980年 青森県 小さいころ、夜、おばと一緒に畑に行ったらおばが「キツネがだます」と叫んだ。行ったらほんとに子どもを持ったキツネがぐるりを歩いていた。
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タヌキ 1985年 愛媛県 生徒がいなくなったので探していると、四日目に見つかった。正気に戻った子供は、手の爪が全て無くなっていた。その生徒は蟹を食べていたのだと言った。おそらく狸に騙されて連れて行かれたのだろう。
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テングサマ 1990年 長野県 家の近所で5・6歳の子供が居なくなって、「てんぐ様にさらわれた」といって村中で捜したことがあった。缶カラや鐘を叩いて捜したが見つからず、朝になると子供が1人で戻ってきたという。子供が言うには、林の中の馬頭観音様の所で寝ていたという。
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キツネ 1972年 奈良県 子供が行方不明になる。おばあさんが「あんまり見つからんようやったら、犬を連れてくる」という。途端に子供が泣きながら出てきた。狐にだまされたらしい。
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テング 1931年 長野県 子供が天狗に連れられてどこかに行ってしまった。村中で幾日も探したが見つからず、仕方なく諦めた。翌年その子の家の庭に子供からの置手紙があったという。
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カミカクシ,キツネ 1954年 奈良県 中学生の頃、ある家の4、5歳の子供が、夕方急に姿が見えなくなり、神隠しになったことがあった。狐に入られたというとことになって、村中総出で、桝の底を叩いて子供を捜しに出かけた。
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キツネ 1991年 奈良県 ある家の息子が突然山に行った。山に探しに行ったら寝ていた。話を聞くと、素麺をご馳走になって寝ていたのだという。けれども素麺ではなく、食べていたのはミミズだった。狐が騙していたのである。
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テング,(ユメノオツゲ) 1973年 三重県 昔、子供を追い出したところ、子供があんまり泣くので親が探しに行った。ところが、いくら探しても見つからない。心配しながら親がうたた寝をしていると、夢に天狗が出てきて「子供はふじの山に連れて行ったから心配するな」と言ったという。
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キツネ 1980年 青森県 父親の体験。コロジを買って帰る途中、キツネがかますの上に座ったり、娘(話者)の姿に化けてまとわりついたりしてきた。家の近くまで戻るといなくなった。
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キツネ 1980年 青森県 酒を飲んで夜の山道を行ったら、キツネがもどしたものを食べたくてまやかした。
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カミカクシ 1973年 岩手県 数年前のこと。近所の子供が行方不明になった。帰ってきた後聞いてみると、何かに憑かれて1日中歩き回っていたといった。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 昔、まだ雪が残っているときに老婆が行方不明になり、探したところ山の岩陰にいたがキツネが乗り移っていて追いつけなかったが、やっと捕まえて帰った。この老婆は座敷に寝ていても、外から自分の家に向かってくる人の名前を言い、またそれが当たっていたという。
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キツネ 1982年 三重県 大きな家に女中奉公していた娘さんが夜に縄を編んでいたら後ろの戸が開いて知らない人が立っており、母の危篤を知らせた。娘は家に帰ろうと飛び出し、その家では女中さんがいなくなったということで組の人などに探してもらったら、山の中で真青になってづれづれに(傷だらけに)なっていた。キツネにだまされたのだろうという。
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テングサマ,カミカクシ 1983年 富山県 40年位前の話で、隣村である砺波で一人の子どもがいなくなって村一同で名前を呼んで太鼓を叩いて探したが見つからなかった。2晩いなくて、3日目の朝に川のふちの木の根っこの側に子供が笑って坐っていて見つかった。2日間ものを食べずに、雨も降ったのに着物はぬれていなかった。子どもに尋ねてもさっきから坐っていたという。これは天狗さまの仕業だと言った。また、神隠しで、子どもを粗末にするからだとも言った。
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カミカクシ 1975年 高知県 子守の娘が3歳になる主家の男の子を背負って山で遊ぶうち、数分の間に子どもが行方不明になった。部落の男が探したが見つからなかったが、三日後子どもが裸で歩いているところを発見され、口からコーシバの葉やミミズを大量に吐いたという。
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