ハヤリガミサマ 1974年 宮城県 一迫の真坂に、女性のはやり神様がいた。子供が病気になると、子供を連れて行って病気を追い払ってもらうという。
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マルイワノカシワン,ユメマクラ,ミズノカミサマ 1987年 長野県 昔,ある村に働き者の若夫婦がいた。子がいなかったが,川の水を大事にし,田圃の行き帰りに道祖神にお参りしているうち,男の子が生まれた。
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ヤマンカミサマ,ジゾウサマ 1933年 熊本県 昔、子のない夫婦が地蔵様に祈ったら、嫁が妊娠した。婿が仕事で山に入ったとき、山ン神様が「今度生まれる子は14歳のときに河難がある」と話しているのを聞いた。生まれて14歳になった子が魚釣りに行ったとき川に落ちたが、どこからか坊様が来て助けてくれた。その坊様は地蔵様が変じたものだった。
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カミナリ 1934年 愛知県 敏達天皇の御代に、一人の農夫が田の水を引きに出掛けて、雷雨に会い、木の下で休んでいると、落雷した。雷は子供のような姿で現れ、私を助けてくれれば汝に子を授けようといった。農夫が望み通りにすると、雷は昇天し、後になって子を得たという。
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リュウジャ 1987年 和歌山県 娘のもとを男が毎晩訪ねて来ていた。母親は怪しみ、ある晩男の裾に糸をつけておいた。翌朝たどってみると滝の岸にある洞穴に至った。滝に住む龍蛇が男に化けていたのだった。やがて、娘は男の子を産んだ。生まれてから32日目の6月6日、風が吹いたかと思うと、男の子は霊雲に乗って飛んでいった。この男の子を祀ったのが川津明神である。
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ヤマノカミ 1974年 鹿児島県 ある男が杉の木に泊まっていると、山の神が「男の子が7つになる日スズキに呑まれて死ぬ運」というのを聞く。帰ってみると我が子がうまれており、7つになった日柱にくくっておいて助かる。
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マルイワノゼンワン,ミズノセイ 1987年 長野県 昔,ある村に働き者の若夫婦がいて,川の水を大変大事にしていた。子がいなかったので,田圃の行き帰りに道祖神にお参りしているうち,男の子が生まれた。
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オカネウムムスメ 1956年 宮城県 昔、名鰭沼のふちに夫婦が住んでいた。子どもになかなか恵まれず、願かけて神に祈っていると、春の猫柳の芽がふくれる頃、嫁の腹が大きくなり、ついに女の子が生まれた。しかし片目片耳の子だったので、人目をさけてボロに包んで納屋においておいた。あるとき用事で、どうしても子を背負って町にいかなければならぬことになったので、慎重に包んで出ていった。町の用事がすんで帰るとき、石の上に子どもをおろして休んでいると、腰のまがった白髪の爺さんがきてボロをはがして子どもを見て「これはいい子だ。神様の授かりものだ。今にお金を生むから毎朝米一粒ずつつかませておけ」と言い残して消える。ためしに米一粒つかませるとお金を一つ産んだ。夫婦はしだいに金持ちになったが、慾の出た夫婦は「うんとつかませたらうんと生むだろう」と、ある日つかみきれないほど米をつかませると、子どもは死んでしまった。
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オジュラッサマ 2001年 愛知県 昔乙方村では2年続いてたくさんの子供がなくなったので、子供を守る十羅刹女様という神様をお祭りすることにした。その前身は鬼子母神である。村人は1年に千人の子供が生まれることをお願いし、1戸で団子千粒ずつを神様にお供えし、7日間村中の人がお祈りした。それで村にたくさんの子供が生まれ、元気よく育つようになったという。
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シマヘビ 1979年 徳島県 ある女性が田植えをしていたところ、シマヘビが出てきたので近くにいた男性に殺してもらった。女性は長く患い、太夫さんのところに行くと、殺した蛇が太夫さんにうつって、「丑年の人に頼んで殺してもらった」と言った。ことわりをすると、治った。田には一の宮という蛇を祀った神様があり、シマヘビはそのお使いだったという。
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カミノタイワ 2001年 青森県 昔、ある村人が雷雨の為に道端のお堂で雨宿りしていると、付近の家に生まれた2人の子供の将来について語る神の対話を耳にした。その2人の子供は結婚するということが言われたが、身分違いであるからそれもなかろうと村人は疑った。だが、数十年後には果たしてその対話通りになったのだった。
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カミノタイワ 2001年 青森県 昔、ある旅人が、雷雨の為に道端のお堂で雨宿りしていたおりに、神の対話を耳にした。神々は、付近に生まれた2人の子供が将来は結婚するであろうと語り、数十年後には果たしてその通りになったのであった。しかし、やがて夫の方は勝手気侭になり、離縁して妻を追い出してしまった。
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テンジン,ジゾウ,カワノヌシ 1937年 兵庫県 男が、嫁が産気づいたので産婆を呼びに行ったが、その途中で天神さんが地蔵さんに今度生まれるのが男の子で15歳で大井川の主の餌食になるというのを聞いた。子供が15歳になったとき、江戸へ行く用事ができたが、父の言うとおり大井川に1升3合の餅を播いたら83までの寿命を与えられた。
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イヌガミ 1985年 徳島県 以前ある老婆に、犬神筋の男性の犬神が憑いた。女性はその男性の声で、自分の由来を具体的に喋ったという。近くの祈祷師に拝んでもらい、犬神を落としたという。
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ヤマノカミ 1994年 岩手県 三十歳頃の男が、酒盛りから帰って「山の神がのりうつった」と重々しい口調で言ってそのまま寝た。翌朝自分に用件のある人がたずねてくると予言し、本当にそうなった。たずねた人は、夢枕でその男に病人のことを相談するよう言われたという。男が氏神を拝むと治ると告げると、十日もたたないうちにお礼参りにやってきた。それ以降男は大変な評判になった。
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カワノヒト,ヒョウスボ 1965年 宮崎県 山人が山に泊まっていると、モミの木とその傍の木が「村で子どもが生れたが、五月節供に川のヒト(ヒョウスボ)にとられてしまう。どうしたら助かるか」「節供のチマキ餅を撒けば助かる」と話しているのを夢に見た。村に帰ると、生れたのは我が子だった。モミの木の言った通りにすると、ヒョウスボはチマキ餅を食べて、我が子は助かった。以来、五月節供にはチマキ餅を水神様に供えたり、川に撒いたりする。
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コエ 1974年 鹿児島県 ある男が山に泊まっていると、神が「男の子だったが20になったときカワドリにあう運だ」というのを聞く。帰ってみると自分に子供が生まれている。子供が20になった5月15、16日に魚釣りに行く。イトヨリが非常に多いのでつかまえようという子をとめて連れて帰る。次の日は魚が一匹もいなかった。その子はそれで助かった。
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サイノカミ 1957年 岐阜県 昔双生児の兄妹がいた。旅に出た兄は女郎と愛しあうようになるが、妹とわかり、2人で身を投げて死ぬ。この2人の霊を祭ったのがサイの神である。この地方では双生児が生まれるとサイの神の生まれ変わりと称し、別々に育てて後に夫婦にしてやるものだという。
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キツネモチ 1922年 島根県 出雲の国、中国山脈の片田舎のある村では、狐持は昔からあり、婚姻の際には避けられていた。ある狐持の女の人がある男と周囲の反対を押し切って結婚して子供をもうけたが、女の親は怒って男を呪詛した。その呪いは成就し、男は前の妻との間にできた子の誕生日に目が痛くなり、ついには盲目となった。
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ヘビノコ,カミサマ 1928年 鹿児島県 ある夜、寂しい山間の年取った夫婦が神に子授けを願った。ある夜、妻が夢でうなされ、神に子供を授かる夢を見たといった。翌日から妻は身重になり、やがて子が生まれたがそれは蛇だったので畑に埋めた。神様に無理を言った罰が当たったのだろうとあきらめた。
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