国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

(ミズガノメナイタタリ)
1977年 和歌山県
当屋の家で祭のために作っていた一夜酒を、ギョウネンさんの所にある家を守っていた人が神様に捧げる前に飲んで逃げた。水呑峠で追いつかれて岡弾正の家人に殺された。以来、岡家の者は水呑峠で水を飲めないという。

類似事例(機械学習検索)

ヒトツメコゾウ
1962年 山梨県
昔、さかね沢というところの山小屋に太郎助という若い衆が大勢の村の人たちと木こりをして寝泊りしていた。その頃は12月13日には仕事を休んで家に帰ることになっていたが、太郎助だけが残る。夜中に山小屋の外の音で目が覚め、入口を見ると一つ目小僧がじっと太郎助を見ていた。一つ目小僧が「今夜の酒のさかなは何だあ」とどなるが、「お前のまなこ玉だあ」とどなり返すと一つ目小僧は逃げ出した。太郎助は夜が明けると家に帰ったが、それが元で死んでしまった。それから沓沢では鰯をもみやからたちの枝に刺して門口におくようになった。それは小僧がのぞいた時にその目を刺すからだという。
類似事例

ヤマノカミ
2003年 愛知県
中洲に、山神祭の神酒を醸造する家が六戸あった。ある年、中洲に大火があって村のほとんどが焼けた。しかし、村の中央にあった神酒倉は火災を免れたという。山神祭の火柱は、火を消さずに区民が帰っても火事になったことがないという。また、近くの道や枯れ葉・落ち葉などの上に火の粉が飛んでも燃えないという。山上の山の神の前で神酒や餅を食べると、夏病をしないという。伊勢の神島から山の神の炎がよく見えると、その年は豊漁だという。
類似事例

ヤマノカミ
1977年 鹿児島県
ある晩、チョンダという浜の上方で夜待ちをしていた大熊の男が山の神に出会って発砲した。男は恐ろしくなり、塩炊き用の桶を被り身を潜めていた。山の神は男を追いかけて、塩炊き小屋の主に男の居場所を尋ねた。主は宇検にいると、いい加減に返事をした。その男は次の日に「ああ、怖かった」といったとたんに絶命した。宇検にいた男と同じ名前の人もその一件の会った夜に絶命したという。
類似事例

リュウジン
1941年 新潟県
祠の前で宴会をしていたが、そのうち泥酔して祠を投げ捨ててしまった。この祟りによって、祠に乱暴したひとは返らぬ人となり、大水害によって流されてしまったといわれている。
類似事例

ガマ
1976年 長崎県
長崎のある人が友人たちと岡の上で酒を飲んでいると、一人がこれは蝦蟇だ、目が光っているという。そこで竹に火薬を仕込み、口に差し込んで逃げた。爆発後戻ってみると蝦蟇はいなかった。竹を差し込んだ人はその後狂死した。
類似事例

キンキニカンスルゾクシン
1939年 東京都
真夜中にトウドノ(頭殿)がシホゴーリを汲みに行くところを見たものは一年以内に死ぬといわれていたので、村の人々はその晩は絶対に外出しなかったという。また、頭殿の勢力が大きく、その一年間は草履の鼻緒が道で切れても、道で会った人がその鼻緒を必ずたてねばならなかったという。
類似事例

ヤマンバ
1936年
牛方が塩鯖を運んでいるときに山姥に襲われ、鯖も牛も食われてしまう。牛方は木に登って隠れていたが、その姿が沼に映っていた。その姿めがけ、山姥は沼夜涛に飛び込んだので、牛方はその間に逃げて、一軒家に隠れた。そこは山姥の家で、牛方は山姥の餅や甘酒を飲んでしまったが、山姥はそれを火の神の仕業と思い、唐櫃の中で寝た。山姥は牛飼いが錐で蓋に穴をあける音を聞いて「明日は天気だけで、きりきり虫が鳴かあや」といいながら殺された。
類似事例

オニ,ウシオニ
1992年 山口県
夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
類似事例

タキヤマジンジャ
1989年 鳥取県
夜なべの最中に女衆が、日野町の黒坂の滝山神社に夜中行ってこられるか賭けをして、オタキサンという気丈な嫁が2歳になる子を背負ってお宮まで行った。帰りに「おかしいなー、おかしいなー」と声がした。戻って子供に乳を飲まそうとして降ろしてみたら、子供の首がなくなっていた。オタキサンは神社の前の池に身を投げて死んだ。その池をオタキの池という。
類似事例

ヤマンバ
1995年 愛知県
楽田の本宮山で福富信蔵という男が狩をしていたら、光るものが見えた。山姥の目の玉が光っていたのだった。鉄砲で撃つと血を流して逃げていった。血の跡を追うと大きな釜屋に入ったので、変わったことはないかと訊くと、家内が具合が悪くて寝ているという。その家内が山姥であった。山姥は逃げて、岐阜のおがせの池に入ってしまった。その池では魚を取ってはいけない。話者が20歳くらいのころ、その池の魚を食べて赤痢で死んだものがいたという。
類似事例

ヤマンバ
1933年 青森県
昔、牛方が塩引を買って帰る途中、山姥に襲われた。逃げているとき塩引も牛に食われた。牛方は山の中の一軒家に逃げ込み、煮立った湯を山姥にかけ焼死させた。
類似事例

タヌキ
1960年 神奈川県
ある寒い冬の夜、一人暮らしの老婆の家に年を取った狸が来て囲炉裏にあたった。次の日も来たので老婆が狸に火を投げつけると驚いて逃げたが、坂の途中で死んだ。その坂を火の坂という。後に水車業を営む人が陽原から久所に通ずる坂の下に穴を掘って祀った。
類似事例

オンナノヒトノバケモノ
1990年 秋田県
三十人小屋に夜女の人が入ってきて、舌をかみきって殺した。最後の1人は熊に助けられたので、熊野山神社をたてた。
類似事例

タタリ
1930年 新潟県
昔、げんどうろくという人が、年貢の金を盗まれ、首をくくって死んだ。盗んだ人はその金で茶屋をはじめたが、代々その家からは片輪者が出たので、祟りだと怖れて、坊さんを呼び供養をした。
類似事例

(カッパ),トウ
1982年 神奈川県
相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
類似事例

コロサレタシュゲンジャノカンムリ
1970年 長野県
村の修験者が塗り上げた畦を足駄で踏んでくずしたので、石を投げつけて殺し付近へ埋めた。ところが夜、その家に終夜投石が続き、見ると誰もいなかった。朝になると縁の上に殺された修験者の冠がおかれていた。これを家に祀ったが、その田は水害で田にならなくなった。
類似事例

クロイネコノヨウナモノ
1956年 東京都
1月24日の晩は外に出ないものだが、ある爺さんがそんなのは迷信だと言って酒を飲んで夜中に外出したら、目の前が真っ暗になり、黒い猫のような物がついて来て「三年命は無い」と言った。三年後、アルコールが爆発して爺さんと家族は死んだ。
類似事例

ケンムン
1977年 鹿児島県
ある人が夜釣りをしながらケンムンの悪口を言っていた。するとその人は夜通しケンムンにつねられた。その夜はまんじりともできず、ほうほうの態で家に逃げ帰ったという。
類似事例

ヒダルイザカ
1982年 東京都
ある家で、奉公人に食べ物を十分に与えないでこき使って死亡させた。その後、夜になると「ヒダルーイ。ヒダルーイ」という声が聞こえるようになり、ヒダルイ坂と呼ばれるようになった。
類似事例

ゲドウグモ,オンナヤマンボウ
1981年 愛知県
尾州但馬郷幡豆崎(現師崎)のある漁師が容姿端麗で気立てのよい娘を嫁にもらったが、実はその嫁は頭の口から三升余りのおにぎりを投げ入れあっという間にたいらげる女山ン坊だった。驚いた男が別れを切りだすとその嫁に風呂桶ごと縛り付けられ、命からがら連れ去られる所危うくスキを見て逃げ出した。その後怪物女は化道蜘蛛に化けて男の家に襲いに来たが、待ち伏せた村人に火と棒で殺された。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内