(ヒメコンジンサマノタタリ) 1984年 山梨県 一戸の家には家を守ってくれるコンジンサマが4人いる。そのうち1人がヒメコンジンであり、そのヒメコンジン様の場所をいじると病人が出る。前の家にいたころ夏に家の回りの草を刈って捨てようとし、便所の近くのグミの木の枝を伐って捨てたら、その日のうちに腰が痛くなってロクサン(六三)にあたっているのではないかと思って近くの占いをやる人に見てもらったら、それはヒメコンジン様が怒っているからヨケン(よけを)してやるといって、口のうちで拝むと腰痛が治った。
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コンジンサマ,ヒメコンジン 1977年 山梨県 家の周囲をやたらと掘るとコンジンサマが怒るというが、姫コンジンは特に怖い。
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コンジンサマ 1983年 山梨県 コンジンサマのあたまに汚いものを流すと病人が絶えない。
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コンジン 1970年 岡山県 コンジンについて。サワリコンンジンといって、何にでもさわる。コンジンのいる所に家を建てるとタテミコンジンといってよくない、。さわることを「イキアイコンジンにあう」、「クマオオジのコンジンに行きあう」とも言う。ロクサンコンジンは人の体の各部にさわる、など。
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コンジンサマ 1930年 静岡県 おとっつぁんが病気になった。たいへんな熱で、熱が出ると尻を出して狂い廻る。法性寺で伺いを立てたところ、先月杙を土にさすとき、コンジン様がそこで遊んでいるのも知らずにさしたため、怒って祟ったという。すぐに杙を抜き、山で祈祷したら、病気は癒った。
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オシラサマ 1915年 岩手県 ある家のオシラサマは、数は4体、1つは馬頭、1つは烏帽子、他の2体は普通の形で、家の者のために耕耘を助けたといわれている。
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ハザコ 1983年 岐阜県 母親の病気に効くという噂があるハザコを2匹つかまえる。そのうちの1匹で、ハザコの妻を食べた者は罰を被り、供の者が消える。3つの鳥居を作ることを引き換えに病気を治す。
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ケンムン 1969年 鹿児島県 阿多地の人が畑でウツウツしていると親子のケンムン4、5匹が現われた。大工の神を拝んでいる人に自分の子が坐っている木を切らないでくれと頼んだ。それから家に帰ると高熱を出して寝込んだ。
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オシラサマ 1999年 宮城県 某家のオシラサマは、もともと舞根集落の家にあったが火事で中井集落に飛び、そこの家でも火事にあって某家に飛んできたと言う。あるとき話者(オカミサマ)が足が痛くなったので、某家のオシラサマを拝みに行ったところ、オシラサマの足にスガリ(蜂)がたかっていた。其れを知らせたのだろう。
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タノアカミアガリノヒ,トシヨリノババサ,ジジサ 1982年 新潟県 11月6日のタノカミアガリの日に子持ちのトトサとカカサは日暮れまで田んぼの稲刈りをしていた。カカサは先に上がったが、タノカミサマにあげる十六団子も作れないと鍋に火をかけていた。田んぼのトトサの隣を年寄りのババサが通り、さらにジジサが、団子ひとつおれにこしらえないとは、おもしろくない。子供を一人ゾウスイ鍋のなかへぶち込んできたわといった。トトサがもしやとおもって家へ来るとカカサが子供のやけどの手当をしていた。
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オイヌサマ 1979年 山梨県 なに左衛門の家では、身延の奥の方までオイヌサマの額を借りてきて、食事ということで塩をあげていた。ある日の夜に、おじいさんが喉に魚の骨をつっかえて医者もさじを投げた。そこのお嫁さんがオイヌサマに塩を盛っておいた。親戚の人が来ると、玄関の外に黒い大きな子牛のようなものが立っていた。みんなが寝てしまって、おじいさんが1人で苦しんでいると、オイヌサマが喉をなでて治してくれて楽になった。後に身延の奥の方までわらじを何足も作ってお礼に行った。
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ツチノカミ,コンジンサマ 1971年 山梨県 土の神はコンジンサマと呼ばれ、おこりっぽいので、大正時代には、「庭の隅を掘るとコンジンサマが怒る」といって親に叱られた。
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ジガミノタタリ 1984年 新潟県 ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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カッパ,カイブツ,クスリ 1953年 群馬県 ある主人が渓流に馬を引いて洗いに行って帰ってくると、尻尾に変な動物がぶら下がり飼葉桶に隠れた。河童だったため殺そうとすると謝るので許してやると、膏薬について教えてくれたためその家は栄えた。
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フルダヌキ 1982年 滋賀県 お医者さんの屋敷の裏の竹薮に住みついた狸が、観音様にお参りに行く人にいたずらをするので困る。ある晩、病人のおばあさんに膏薬を貼ってやると、それは観音様の堂の裏に張ってあった。いたずらは続いたが、竹薮は残したので、家は栄えた。
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オシラサマ 1965年 岩手県 ある家で祀っているのオシラサマは二対いる。一対は文字だけ、もう一対は目鼻口と髪が墨で書いてある。旧正月の16日に布をかぶせる。肉を食べたいので他所の家に移したが、オシラサマが「食べてもよいから置いてくれ」と言ったので、家に戻した。
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シマヘビ 1979年 徳島県 ある女性が田植えをしていたところ、シマヘビが出てきたので近くにいた男性に殺してもらった。女性は長く患い、太夫さんのところに行くと、殺した蛇が太夫さんにうつって、「丑年の人に頼んで殺してもらった」と言った。ことわりをすると、治った。田には一の宮という蛇を祀った神様があり、シマヘビはそのお使いだったという。
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トンボガミ,ガミ,トンビヨガミ,トウビョウ 1950年 香川県 屋敷内の塚にトンボガミを祀っている家では、七十五匹のトンボガミがいる。何か悶着があった際、おいかけをすると、その家の人や相手に災厄をもたらす。弱り目の人には祟りが一層厳しい。
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コンジンサン 1967年 山梨県 Aさんが腰が痛くてホウエンサンにみてもらった。玄関の足場が悪く土を盛ったというと、それはコンジンサンの頭に土が盛られ、神様が怒ったためだろうと言われてホウエンサンにお金などをあげた。
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キツネ 1990年 長野県 野菜を作る畑にシシが出るので、それを追うために小屋を建てて毎晩泊まっていた。あるじい様が小屋で寝ていると、「寝たか」と言ってばあ様が鼻の辺りに手をかざした。不審に思ったじい様が朝にきたばあ様に尋ねても知らないと言うので、きつねが化けて出たのだと短刀を持って寝ていた。するとまたばあ様が来て手をかざしたので、小柄で突いた。すると悲鳴を上げてきつねの姿で飛び出したので、朝に血の跡をつけていくときつねが死んでいた。
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