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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シラガノセンニン
1992年 奈良県
お母さんが病気になったので、治るように、黒住教を布教している所へ夜に行った。行く途中、白髪の口ひげの生えている仙人のような格好をした人が不意に現れて、「あかん、あかん」と言った。その晩、お母さんが亡くなったから、その仙人のような人は、いくら頼んでももう無理だという意味で、そう言ったのだろう。

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イキリョウ,キツネツキ
1955年
ある若者の父親が病気になったので、拝んでもらったところ、部落の近所のある人物の生霊が憑いていたが、その恨みは人違いであることを説明すると、生霊は去り、父親の病気も良くなったという。
類似事例

ヤクシサマ
1985年 新潟県
話者が嫁入り後に体を壊していたとき、実家の父が毎日薬師様を拝んでいたところ、夢枕に白い髭のお爺さんが出て「必ずよくなる」と言った。次の日、話者の父が婚家を訪ねると、その家の薬師様の掛け軸のお姿が、昨日夢で見たお爺さんと同じだった。話者はそれからよくなった。
類似事例

グインサン
1981年 広島県
ある人が何日も帰らずに西の一本松の方を開墾していたら、大きな坊主が現れ「俺を負うて赤道まで帰れ、帰らんとお前を引き裂く」と言った。恐ろしいので一生懸命に背負って赤道まで行くと、背中から降りて「夜は人間の世ではなくわしらの世だ、お前がおると邪魔になる、俺はぐいんさんだ」と言って去った。その人は家へと帰ったが髪が抜けており、その後病気になり早死にした。
類似事例

チイサナウツクシイオボウサン
1975年 愛知県
ある人が病気になった。同じように病人のいる前の家から小さな美しいお坊さんが出てきて、縁の下に入るのを、夢うつつで見ていた。翌日、前の人が見舞いに来て「俺は治ったがお前は死ぬ」と言ったが、逆にその人は死んでしまった。
類似事例

ヤマノカミ
1994年 岩手県
三十歳頃の男が、酒盛りから帰って「山の神がのりうつった」と重々しい口調で言ってそのまま寝た。翌朝自分に用件のある人がたずねてくると予言し、本当にそうなった。たずねた人は、夢枕でその男に病人のことを相談するよう言われたという。男が氏神を拝むと治ると告げると、十日もたたないうちにお礼参りにやってきた。それ以降男は大変な評判になった。
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(シノゼンチョウ)
1982年 群馬県
ある人が正装できて住職に挨拶して本堂に入った。まもなくその人が死んだと知らせに来た。
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(リンシタイケン)
1982年 群馬県
1967年前後のこと、話者が手術して苦しんでいると、先に死んだ人たちが次々来てこっちへ来いと誘われ、手を引張られたが、そこに変な人が来て「ばかめ、この者は入場券を持ってねえからだめだ」としかりつけたら友達たちは消え、目が醒めた。付き添いの娘に「どうした、ずいぶんくるったようだったが」といわれた。あのままだったらあの世に行っていたかもしれない。
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ウスギヌヤマノヨウカイ
1956年 宮城県
上沼村の東北部北上川の近くに薄衣山という岡があり、そこは村の墓地で人家はなく、老松が茂って昼も薄暗いような場所で、得体のしれない妖怪が出て人々を怯えさせていた。この山の南方の弥勒寺村(中田町)に、剣道の心得のある豪胆な米三という若者がおり、化け物退治を決意した。病臥している妻を理由に家人が引き止めるのも聞かずに出かけ、松の大木にのぼって見張っていると、使いの者が「妻が命を落とした」「出棺だ」と迎えに来た。米三はそれを怪しみ、もし本当だとしても、どんなことがあっても退治するまでは家に帰るまいと決心したので我慢して帰らなかった。暫くすると我が家の方向から弥勒寺の方へ妻の葬儀と思われる提灯の行列が見えた。妻の亡霊とおぼしき白いものが飛んできて、恨み言を言い足元に手をかけるばかりになったとき斬り払うとギャッという叫び声がして、ドドッと転がり落ちる響きがした。朝になって降りてみると夥しい血溜りがあり、血痕が北上川まで続いていた。家の妻は生きており、それ以後怪異はとまったという。
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ネコタノコウシンヅカ
1956年 宮城県
郷士阿部某の娘が夕方向山の北裾の山路を通ると,突然身の丈6尺程の大猿が現れ,娘は失神してしまった。翌朝家人が失神している娘を見つけ,家に担ぎ込んだが,娘は日増しに痩せ衰えていく。ある日村の若い衆が見舞いにきて娘の額に手を当てようとしたところ,突然男の頭に柿の実が飛んできてぶつかった。見廻しても仲間しかおらず,翌日も同じ事が続いたので三日目には見張りをつけた。一人が娘の額に手を触れると,突然屋根裏から南瓜が投げ落とされる。上を見ると天窓から大猿が歯をむき出していたので,大勢で追いかけたところ向山のほうに逃げてしまった。その後も,見張っていないと大猿がやってくるので,刈田岳のマタギに頼んで大猿を撃ち殺してもらったが,同じ時刻に娘もあっとうめいて息を引き取ってしまった。その後村人は娘と猿の供養のために山の北麓に庚申塔を建ててやった。初め猿田の庚申塔といっていたが,現在では猫田の庚申塔といわれている。
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ミコ,マチキド
1981年 東京都
中之郷のiは10年間東京の病院で寝たきりであり、そのおばのjも10年間病気が治らずBミコを訪ねた。Bミコが祈祷を取るとjはすぐに良くなったが、7日目になるとどういうわけか拝めなくなった。10日目までこのような状態が続いた。翌日Bミコにiの祖母mがのり、「このカミニンは孫のことを治そうとしない。だから口を利けなくした」と語った。Bミコがiが病気と知りながら直そうとしないので怒ったと言う。その後mはiとjにまつわる過去の呪詛騒動を白状し、iもmも回復したという。
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ハンニャ
1922年 大阪府
明治初年頃、ある若者が大阪である宿屋に泊まった。陰気な部屋に通されたので変えてくれと頼んだが他は一杯とのことだった。牛満頃になると首筋からゾクゾクしたかと思うと誰かが身体の上に乗ってきた。重くて身動きできなかったが、乗って来た者の顔を見ると般若のようで、曲がった角が生えて目がつり上がり、口が耳まで裂けて青い顔をしていた。冷たく生臭い息を吹きかけられ、一晩苦しんだ。女中の翌朝言うには実は色々怪異のあった部屋という。その後他の所に泊っても例の般若が現れるようになった。
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レイ
1976年 山形県
羽州米沢の町田弥五四郎という人は、とても信心深く、毎日寺に通い、帰りに住職と話をするのが習慣だった。病床にあっても、その習慣は変わらなかった。しばらくして、彼が昨日死んだという知らせが寺に届いた。住職は彼が昨日も寺に来ていたので不思議に思ったが、常に寝込んでいたと聞いて、彼が霊になって来ていたことを知った。
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ユウレイ,オンナ
1982年 新潟県
夜ふけの渡し場で、川向うから女の声で、オウイ、オウイと呼ぶ声がした。船頭がいってみると、人影は見えない。乗るように促すと舟が重くなり、誰かが乗ったようだった。川を渡ってから降りるようにいうと、舟が軽くなったような気がした。船頭が、こんな夜ふけに舟を出させておいて、あいさつもなくというと、首に縄をぶら下げ、目の玉のとび出た、まっさおな顔した女が長い髪を前にたらした姿で現れ、菩提寺へ行くといって草むらへ消えた。
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ユウレイ
1933年 大阪府
病院付属の礼拝堂の窓に人の顔が浮き出た。白い髭を持つやつれ顔の老人の様であった。噂はすぐに広まり、病院が見物客で一杯になった。とうとう警察沙汰となったが、目の錯覚であると結論付けたうえ、窓に布を被せることで一件落着した。
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(ヨミジガエリ)
1982年 新潟県
北海道へ漁に行って海難で溺れ、魂となって家に帰ってみると、家人が集って泣いていた。お寺へ行くと山門に白いひげの老人がいて、「お前はこんなところは来るな」と、門外へ投げ出されて、その男は助けられたが、その老人はアマツカミサマだった。
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ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
類似事例

ミコ,シリョウ,カミサマ,ホトケサマ,タカイヘンレキ
2001年 青森県
30代初めの頃、墓の移葬を手伝ったところ、頭蓋骨の一部をたまたま掘り起こしたことで死霊にとり憑かれてしまい、突然に体が不調となってしまった。だが、神仏の拝み方などを身につけていく中で神仏の声が聞こえるようになったり、肉体を離れたタマシイだけによる他界遍歴を繰り返したりするようになり、一心にカミサマに祈ったところ癒された。以後、段々と人々の悩み事の相談も受けるようになった。
類似事例

キツネ,ユウレイ
1959年 島根県
幽霊が出るといわれている無人の寺に泊まった。すると半裸体になった黒髪の若い女性が現れた。寝ているふりをしていると、立ち去った。数年前、素封家のお嬢さんが狐に化かされて山へ連れて行かれた。大勢で探したら、寺で見つかったという。
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ミヤマオオカミ,メガミ,オンナ
1928年 三重県
ある夜、突然女が現れ、飯と酒を要求した。そこへもう一人女が現れ、にらみ合うが、やがて後から来た女は帰り、老人を連れてきた。魔性の女から救うために女神と彌山大神が現れたのだという。
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ドウシンボウズ
1990年 長野県
夜遅くお宮の下を通ると、「どうしん坊主がでるぞ」と言われた。どうしん坊主の顔を見ていると、だんたんと大きくなっていって、おどかされて自分が倒れてしまう。別に悪さはせず、ただ人をおどかすだけだという。
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