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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ユウレイ
1933年 大阪府
病院付属の礼拝堂の窓に人の顔が浮き出た。白い髭を持つやつれ顔の老人の様であった。噂はすぐに広まり、病院が見物客で一杯になった。とうとう警察沙汰となったが、目の錯覚であると結論付けたうえ、窓に布を被せることで一件落着した。

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ユウレイ
1933年 大阪府
病院に白昼白髪の老翁の幽霊が出ると噂になり、見物人が集まって盛況となった。しかし、これは光の加減やガラス戸の曇りによって人の様に見えるだけであろうと筆者は分析する。
類似事例

(ゾクシン)
1973年 香川県
生死の境のとき、男性がふんどし姿で唐傘を持って屋根に上がり、下に向かって病人の名を叫んでいるのを見たことがあるという。
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シンリョウジョシショノカイダン
1971年 鹿児島県
診療所の支所で幽霊や化物が出ると言われていた。化物は女であったり、指のない人間であったりした。またある人が宿直の折、戸締りをして入れないようにしてある宿直室に入り込んで彼の頬を冷たい手で撫でたりもした。この人が神様に伺いを立てたら、以前に自殺した無免許医師が誰も祭ってくれないので、水が欲しくて現われたのだと言われたため懇ろに祭った。またのちに、僧侶の免許を持った出張所長が任命されてからは、宿直室に寝ていると畳がふわふわと持ち上がってドシーンと落ちたりした。古い書類を焼いている折、一緒に投げ込んだサイダー瓶が大きな爆発音とともに割れもせずに中学校のほうに飛んで行った。この中学校の宿直室では横に寝ると何者かに押さえつけられ、仰向けに寝ると押さえつけられない。のちに支所が出張所に変更されて移転してからはこのあたりで神主姿で白く百メートルぐらいの長い布を引きずった化物が目撃されたりもした。
類似事例

ユウレイ
1957年 神奈川県
戦後、幽霊が出たという話が新聞にも掲載され評判になった。それを見たという人が気が変になり奇行が見られるようになった。しかし警察に調べられうそだとわかった。
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クダギツネ
1984年 山梨県
年寄りのおばあさんと仲がよかった男衆がいたが、途中で縁切れになって、おばあさんは拝んで狐をたけた(憑かせた)ため、その男の人は不如意になってしまった。そしてまた次に目をつけられた人がいて、その人が病んで死ぬ時分に、どこそこの家へ行って驚かしてきたなどということがあった。実際その家の2階がガタガタしたというようなことが明治34・5年にあった。
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シラガノセンニン
1992年 奈良県
お母さんが病気になったので、治るように、黒住教を布教している所へ夜に行った。行く途中、白髪の口ひげの生えている仙人のような格好をした人が不意に現れて、「あかん、あかん」と言った。その晩、お母さんが亡くなったから、その仙人のような人は、いくら頼んでももう無理だという意味で、そう言ったのだろう。
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タマシイ
1935年 新潟県
大病を患っていた男が、叔母の家に行きはっきりとその神棚の様子を覚えていた。叔母は男が挨拶をしてふっと消えたという。男が生還して聞いてみると、その神棚は男の行ったとおりに飾っていたという。
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チイサナウツクシイオボウサン
1975年 愛知県
ある人が病気になった。同じように病人のいる前の家から小さな美しいお坊さんが出てきて、縁の下に入るのを、夢うつつで見ていた。翌日、前の人が見舞いに来て「俺は治ったがお前は死ぬ」と言ったが、逆にその人は死んでしまった。
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ヤクオニ,ヤクガミ,ビンボウガミ
1974年 広島県
備後国三好鳳源寺で、顔が青ざめ、ひどく痩せた白髪の80才位の老人が堂内の結界の中に入ろうとしたので止めたら消えた。近在の村々では疫病が流行したが、この寺のある村では流行らなかった。
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ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
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キツネ
1960年 福島県
ある男が、狐がきれいな娘に化け、小鳥を赤ん坊に見せかけて爺さん婆さんをだましているのを見つけ、訴えたが受け入れられず、通りすがりの和尚の計らいで頭を剃ることで許してもらったが、実際には狐に毛を抜かれ、辺りの景色も一変していた。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が高熱を出したので、寺で祈祷を頼んだ。ある人が何か悪いものが憑いているといって、外でトンガラシをいぶしていると病人は障子を破って外に出た。これは狸のせいだと言って、押さえつけて憑き物を落とした。
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ユウレイ,ハハ
1933年 大阪府
朧月夜の晩の事、ある老婆が、格子越しに豆腐屋の中を窺っている女性に出会った。髪は乱れ、顔の青い30歳前後の女性であったが、ふとした瞬間に姿を消した。きっと、数日前に亡くなった豆腐屋の女房が、幼い我が子を見に現れたのだろうと噂になった。
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フルダヌキ
1982年 滋賀県
お医者さんの屋敷の裏の竹薮に住みついた狸が、観音様にお参りに行く人にいたずらをするので困る。ある晩、病人のおばあさんに膏薬を貼ってやると、それは観音様の堂の裏に張ってあった。いたずらは続いたが、竹薮は残したので、家は栄えた。
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(シノゼンチョウ)
1982年 群馬県
ある人が正装できて住職に挨拶して本堂に入った。まもなくその人が死んだと知らせに来た。
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シロヒゲノオジイサン
1986年 福島県
ある人が小豆を食べずに戸を開け、白ひげの老人に出会った。以後、その人は厄病、すなわち伝染病になった。
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キツネ
1977年 神奈川県
狐が医者に化けた。それを見ていた人が、後から来た人にあれは実は狐なのだと言ったところ、立派な医者に対して何てことを言うのだ、と牢屋に入れられてしまった。実は、この後から来た人も狐で、牢屋は田圃に拵えられたイナブラであった。
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(ハクハツロウジン),(シンレイ)
1982年 京都府
享保11年7月27日、北野社前筋下立売上る町に白髪の老人が現れて、往古よりこの町の東側にある神木の松の大木が明日折れると、町に触れて廻った。近所の者は老人を狂人だろうと思っていたが、翌28日辰の後刻、松が折れて倒れた。近所の人たちは昨日の老人は白太夫の社の神霊だったのだろうと、諸人が群集した。
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タヌキ
1973年 三重県
遍昭寺にはたぬきがいて、よく人を化かして驚かせていた。若衆が立っていて、その人が家の者に似ていたので名前を呼んだが、答えなかった。鳥打ち帽を目深にかぶっていて動かなかったので、その人はたぬきだったのだろう。
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キツネ
1935年 熊本県
狐が頭に藻をかぶって琵琶坊主に化けた。その様子を見ていた人がいた。その人が琵琶坊主に化けた狐の後についていくと、狐は一軒の家に入って琵琶を語りだした。その人は暖簾の隙間から見ていたが、黙っておれなくなり、暖簾を押し分けて狐であることを告げた。けれども、注意されて気がつくと、その人は広野の真ん中で馬の尻尾の毛を掻きあげていた。
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