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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キビョウ,イシモチ
1975年 広島県
文政5年夏、備中笠岡の文助という者が腫れ物を患った。やがて腫れ物が潰れて、中からイシモチという魚が出てきた。頭はないが、鱗やひれはきちんとある。文助はこの魚が好きで、頭を除いてよく食べていたというが、なぜそれが完全な形で出てくるのだろうか。

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イシモチ
1979年
文政5年(1822)のこと、備中国笠置の人である文助の体に出来ていた癰(悪性のできもの)が潰れた時、その膿や血に混ざって1寸(約3cm)ほどの、2匹の鯼(イシモチ)が出てきた。
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ハレモノ
1982年 京都府
元禄16年5月、京油小路二条上る町で、12歳の男児が甚だ発熱し、腹中に腫れ物ができた。それに口が開き、その口が本人の言葉に従って喋った。その口は何でも食べ、食いすぎはよくないだろうと口を押さえたら高熱が出て罵った。ある医者が5,6種の薬を配合し本人に与えたところ、一両日でその口は無くなり、10日ほどして肛門より長さ1尺1寸、頭に角が1本ある雨竜のような物が出てきた。
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カタメウオ
1975年 兵庫県
摂津国川辺郡昆陽池の魚は皆片目である。昔、行基上人が1人の男が倒れているのをみつけ有馬温泉に誘ったが、男は動けず、鮮魚が欲しいと言った。上人が魚を見つけてくると、男は先に食べろという。上人が半分食べると、男は、身体に黒瘡があるので舐めて欲しいと言った。上人がそれを舐めたところ、男はたちまち薬師如来となって、上人を試すため病身となって現れたと言った。その魚の残りを昆陽池に放ったので、片目の魚になったという。
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ムシ
1980年 新潟県
糸魚川城下で、40歳ほどの漁師の首が太くなり、次第に腫れ上がって全身が発熱する病にかかった。妻がその傷口を掻いたところ、中から蟲があふれ出してきた。もしこの蟲が病人の身体に付いたら、たちまち皮肉の間に入ってみえなくなるという。形は虱のようだったが、それから病は平癒したという。
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ヘビ,リュウ,ウリュウノゴトクナルモノ
1974年 京都府
京あぶら小路二条上ル町で、元禄16年5月上旬、子供が急に発熱して中旬頃腹に腫物ができ、そこに口が開いて喋ったりものを食ったりするようになった。医者が薬をその口に飲ませたら10日程後に子供の肛門から竜のようなものが飛び出した。
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イサザ,アミ,カ
1980年 香川県
いさざという魚を西国ではあみと呼んでいる。讃岐国で、夏の夕べにある人が舟に乗っていたところ、山から白い固まりが転がり落ちてきて水に入った。彼が水中を見てみると、あみが集まっていた。そこで落ちてくる固まりを捕らえてみると、それらは蚊の塊だった。水に入れると蚊はあみに変わって逃げたという。
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カミノケ
1980年 宮崎県
日向国中村の近辺で、小腹に腫れ物が出来て、その傷口が破れると、膿汁の中から髪の毛が出てきたという。その後傷は癒えたという。
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ニンギョ,リョウトウノカメ
1976年 佐賀県
延宝5年10月、肥前国の唐津の海上で人魚が捕れた。また、両頭の亀も捕れた。執権が威を争えば両頭の亀が現れるという。
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カサヲサシタオオニュウドウ,イタチ
1970年 福島県
福良の医者が三代の山王坂で傘をさした大入道に魚をとられた。これはイタチで、イタチは雨の降った日に大入道に化けるそうだ。
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アユ
1932年 奈良県
北条時頼入道が諸国行脚の途中、ある庄屋の家に止宿した時に病気になった。村人が心配して村近くの瀧に、入道が回復するなら生き返れと祈願して焼き鮎を投げ入れた。すると鮎は生き返り、それとともに入道も回復した。今もそこには背の半分焼けた鮎がいる。
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ユウチュウ
1973年 青森県
奥州南部領蒲野沢村に住む兵八は、文政7年6月20日に異物をはき出した。去年から腹痛がひどかったので鍼を用いて直そうとすると背中に痛みが逃げた。そして次第に腹が大きく膨れ、最後には臍が破れて大量の水が数日出てきた中に蚘蟲と思われる異物が入っていた。
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ガマノドク
1974年 広島県
備後福山の人が、夜中に誤って蝦蟇を踏み殺したところ、足首に熱湯のように熱い息を蝦蟇がかけた。以来その部分が腫れ痛むようになったが治療により治った。しかし翌年の同じ時期に死んでしまった。蝦蟇の毒のためだろう。
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アブリウオ
1988年 奈良県
深江川のアブリ魚は、腹の両側に焼けたような模様がある。子どもたちが魚を焼いているところに弘法大師が通りかかり、買い取って川に放してやると、半焼けの魚はみるみる甦って泳ぎまわった。模様はそのときの焼け焦げの跡。
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(ササウオ)
1980年 岐阜県
飛騨国高山府に、滄洲という人が珍しい物を送った。それは笹についている葉の部分に、魚のような形状のものが付き、それが3月や4月の頃、枝を離れて水中に落ちれば笹魚という魚になるという。
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イシ,セキカ,ヘキセキ
1980年
いつぞや鯛をくれた人がいて、その鯛を調理してみると、腹の中から鯛の口より大きい石が2つ出てきた。直径8~9寸ほどの青色をしたきれいな丸い石だったという。これは人間でいうところの結石に似たものか、という。
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ハッピャクビクニ,カイセン
1974年 福井県
古老が語るには、今浜の洲崎村にあるとき漁者のような人がやって来て、人を招いて宴会を行った。ある客がその調理するところを見たところ、人の頭のある魚を捌いていた。ある客はその魚を袖に入れて帰ったが、それを妻が食べてしまった。妻は言うには、最初は甘露のような味だったが、食べ終わると気を失い、しばらくして息を吹き返したら、体が健やかで、目は遠くまで見え、耳はよく聞こえ、胸中は明鏡のようで、顔色は麗しかった。夫や親類は悉く死んで、7世先の孫も老いた。その後若狭の小浜に移ってきたという。
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ウマ,サカナ
1931年 奈良県
昔、後醍醐天皇が石上神宮に参詣にきたとき、近くの内山村で薨去した。そのとき、馬があまりにも嘶くので、侍臣が怒って首をはねてしまった。その馬の亡魂が石上神宮の池で魚になった。そのため、この池の魚は草を食べるのだという。5、6寸の大きさの鮎に似た魚で、特に珍魚というわけでもないらしく、大和神社の池にも同じ魚がいる。
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(カイチュウヨリアガリソウロウモノ)
1982年 京都府
享保11年2月25日、海中より、首は鳩のようで長さ1尺程、胴の長さ5尺程、腹は赤白斑で、歯は喉まで生え、甲は唐傘の骨のようで筋が少し高くタバコの葉に似て、胴の幅は3尺程、鰭は柔らかである物が上った。これが上った前の夜は、海中でうめき声がして1里四方に聞こえた。翌日その死体が浜に上った。
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ニンギョ
1974年 福井県
若狭の国では人魚というものが出てくる。両手は人間のように備わり、腰から下は魚の鱗が生え、尾びれもついている。これを食べると長寿を得るといわれる。
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〔ササウオ〕
1976年 岐阜県
飛騨の国平湯山は、熊笹が茂っている深山で、めったに人の行き来もない場所である、そこで雪解けのころ、笹の節に、太い筆ほどの太さで4,5寸の、たけのこの様なものが生じる。これを笹魚といい、谷の水にひたると節を離れて泳ぎ出す。これを岩魚といって、大変美味であるという。実際に、魚のかたちになったままひからびたものを見た。
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