ツツミ 1976年 岐阜県 仁寿年中の人、越前守高房が、神が宿り、修復する者は死ぬといわれていた堤を直した。
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ヨウフ,ダキニ 1979年 席田郡に妖巫がいて、その霊を転行して心を瞰て、民に毒害をなした。これは荼吉尼の邪法だろう。
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カネノミサキ 1974年 福井県 越前敦賀の海中に鐘があり、引き上げようとすると恐ろしいことがある。
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カネコイナリ 1986年 埼玉県 金子越前守という者が住んでいた。ある晩美しい女が訪ねてきた。暫くこの女をとどめておいたが、次第に心を惹かれるようになり女は子を孕んだ。しかし女は、「つい長い年月を過ごしてしまいました。この子を産んだら京に帰らねばなりません。」と泣いた。次の夜、赤ん坊の泣き声に驚いて女の寝間に行くと一匹の狐が東の窓を打ち破って逃げていった。越前守は京へ上り、伏見稲荷の分霊を持ち帰り、庭に祠を建てて祀った。これが今の金子稲荷である。また、これ以来金子家では東に窓を作らないと伝えている。
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ネズミ,タタリ,(ゾクシン) 1915年 滋賀県 鼠を足で追うと祟られる。
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〔カンロ〕 1978年 福井県 仁寿2年5月、越前で樹上に甘露が降った。
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ヤシャガイケ,ダイジャ 2002年 滋賀県,岐阜県,福井県 越前の北の方に伝わる話。美濃国安八太夫の娘お里が身につけていた針の鉄分のため大蛇は病気になったのでお里は実家へ返される。これを聞いた越前の長者は越前側に水を流してもらいたいため娘を後妻として夜叉ケ池に嫁入りさせた。これを知ったお里は怒って夜叉ケ池で大喧嘩が起こったが、長者は男を雇ってお里を弓で射殺してしまった。
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ソミンサイ 1965年 岩手県 正月七夜から翌朝にかけて行う夜祭の行事がある。蘇民袋の中に祈祷の札を入れ、若い衆が素裸になって奪い合う。北上の河西の衆が札を多くとれば河西に吉事が多く、河東の者が多く取れば河東に吉事が多いという。
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ツバキジンジャ 1970年 滋賀県 椿坂にある塚は椿神社と呼ばれており、鈴木越前守繁晴の先祖の宝物が埋まっているという。掘るとお腹をこわすといわれ、大工さんが怪我をした事もある。村人はあまり近づかない。お祭りの日には提灯を飾り、お供えをしている。
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カミナリガリ 1976年 千葉県 毎年正月、里人が集まり雷狩をする。鼬のような獣を多く捕らえて殺す。その年の夏は雷鳴が少なくなる。もし狩らなければ雷鳴は多くなるという。
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スサノオノミコト,ヤナギノキ 1935年 宮城県 素戔嗚命が備後の国鞆の浦に赴いたとき、泊る宿がなかった。この地には巨旦将来と、蘇民将来という二人の兄弟がいた。兄の巨旦は裕福だったが命の求めには応じなかった。弟の蘇民は貧しかったが命を親切に迎え、歓待を尽くした。翌朝命は去るにあたり、柳の木の削ったものを蘇民に与え、近く疫病が流行するのでその時はこれを持って逃れよと教えた。後日疫病が流行し、生き残ったのは蘇民の家族だけだったという。
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オニ 1960年 富山県 昔、「鬼ヶ瀬」の辺りが陸だったころ、1匹の鬼がそこに棲んで旅人を悩ました。轡田豊後守という殿様が単身で戦ったところ共に気絶してしまった。ところが一陣の風で団子の木から団子が落ち、殿様の口に入った。それで殿様が目覚め、首尾よく鬼の首を取ったという。
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キツネ 1974年 京都府 丹波亀山城主の松平伊賀守が、ある時仏殿を見ると、狐がすっぽんを食い散した跡が残っていた。激怒した伊賀守は、いかに畜生とはいえ、代々の位牌の前でのこのようなことは許し難く、早々に狐狩りをしろと命じた。するとその夜、伊賀守の居間に2匹の狐が犯人の狐を葛で縛りやって来た。伊賀守はそれを与えると言ったところ、2匹の狐はその狐を食い殺したという。
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ヤシャガイケ,イケノヌシ 2002年 滋賀県,岐阜県,福井県 越前では諸国行脚の若い僧が夜叉ケ池の主に魅入られたという伝説が伝わっている。
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クビキレウマ 1967年 高知県 入野但馬守がせめてきたとき、敷地民部の女椿姫は、援軍を請いに首切れ馬に乗って引舟峠まできたが、敷地のほうをみやると火がたちのぼっていたので自害した。
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オンリョウ 1976年 京都府 冷泉天皇は民部卿元方の怨霊により狂乱された。
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オオガニ 1998年 愛知県 ある年の秋、刈り入れ前に田が食い荒らされた。部落民が見張っていると、海から甲の長さが1メートルもある蟹が現れた。皆震え上がったが、侍くずれの一人が伝家の槍で戦い、明け方近くにやっと殺した。祟りを恐れた部落民は小祠を造ってこれを祭り、「蟹堂さん」と称した。
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ハト 1959年 富山県 鳩を追うと出世できないという。
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ネコ 1989年 宮城県 単身赴任をしていた先生の家に、夜、猫が追分を歌ってやってきた。猫は窓から部屋を覗き込む。先生は恐ろしく、ガラスを全部塗って色をつけた。
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テング 1974年 三重県 伊勢には天狗が多い。
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キツネツキ 1978年 東京都 有徳院殿の御代、江戸で小笠原石見守の家来に狐がついた。御次でその沙汰をお聞きになり石見守を召され、狐に退くようにと命じた。石見守はその上意の旨を家来に述べたところ、狐が退き正気に戻った。
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