(コナノゴトキモノ) 1976年 承和5年7月18日、粉のようなものが降り、雨が降ってもそれは消えず、また止まなかった。
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(ヤノネイシ) 1974年 山形県 承和6年9月13日、出羽国田川郡の西浜達府から54里ほど離れた場所で激しい雷雨が10日ほどあった後、鏃や鉾などに似た、白や赤の石が多数落ちていた。
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ヒョウ 1976年 元禄15年5月16日申の刻、摂津国より河内国、大和国にかけて雹が降った。大きなものは瓦程、また鶏卵程のものや蓮の実ほどのものも降った。一刻ほどで止んだ。
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(ツナミ),(ヤマノヨウナモノ) 1982年 享保13年7月末、伊勢浦を見たところ、沖のほうに突然大山のようなものが現れた。浦辺の人々は津波だと思い銘々に用意をした。するとその山の様な物は2つに分かれ、一方は東に、もう一方は西へと飛んでいった。その翌日江戸近国では山が破れ水が噴出し江戸が洪水になった。22年前の伊勢御遷宮の際も伊勢浦に同じようなものが現れ東海道が洪水になった。明年は21年目の御遷宮である。何か関係があるのだろうか。
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オニ 1978年 天明3年6月9日から怪しい天気が続き、7月6日から一晩中砂が降り雷が鳴り続けた。宝永の富士の噴火に似ていたので人々が怪しんでいると午の時過ぎに急に暗くなり長い雷がなり山が鳴動して生臭いにおいが漂った。その後も砂が降り続けた。
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(カミナリノイシ) 1973年 山形県 承和6年10月に、出羽国田川郡司が報告してきたことによると、この郡の西浜には元来石は無かったが、10日ほど続いた雷雨の後に浜をみると、鏃の形に似た石が少なからず落ちていたという。その石は白黒青赤などの色で、鋭い方が西を向き、茎は東を向いていた。
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ダイズノゴトキモノ 1976年 享保19年12月5日、大豆の如き物が降った。
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カンロ 1976年 大阪府 天武帝7年10月、綿のような物が難波に降った。長さ5,6尺ばかり、広さ7,8寸で、松原や葦原に及んだ。その当時の人はこれを甘露と呼んだ。
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ハイ 1976年 寛永8年10月、諸国に灰が降った。
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〔カンロ〕 1977年 大阪府 天武天皇7年の冬10月甲申朔に、難波に綿のような物が降った。長さは5,6尺(約150~180センチ)、広さは7,8寸(約21~24センチ)。風に吹かれて、松の林や葦の原に漂っていた。これを甘露といった。
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ハイ 1976年 京都府・大阪府 明和元年5月初旬、灰が降った。
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(エエジャナイカ) 1977年 ある乙酉の年に、難波や奈良など畿内各地で、妖霊の言葉を言いふらして諸人が狂ったようになり、老若男女数万人がそろって伊勢へ参宮した。それと同じ頃に伊勢で降った大豆が大麻に変わったり、中島郡吉藤村に麻筥が降ったり、知多郡有松村の童子の背中に大麻が降りかかったりしたという。それは三州や濃州や遠州や駿州でも起きた。
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(コネコノゴトキモノ),ヒノタマ 1982年 京都府 享保19年6月6日夜半頃より風雨になり、雲の中に火の様な形をした小猫の様な物があり、艮の方へ大きな音を伴って飛んだ。あるいは火の玉が飛ぶようでもあった。このため7日の祇園会の山鉾は包み隠し、賀茂川も洪水になったので御輿は三条を廻った。
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クロハイ 1976年 千葉県 斉衡3年8月8日、黒灰が降った。地面に3,4分積もった。
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シロイケ 1976年 京都府・滋賀県 明和6年9月7日、8日、9日の3日間、白キ毛が降った。
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アカキキ,アカキキザシ 1974年 京都府・北海道・長崎県・石川県 明和7年7月28日夜戌の時に北の空が赤くなった。同じ時刻に松前や長崎でも同様の事があった。加賀では海上に夕刻から黒雲がたちこめ中に赤い光が見えていて、夜になると立ち満ちたという。
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カミナリ 1974年 奈良県 和州塙村の酒家に、夏の頃雷が墜ちたと思ったら、土蔵の響く音がした。家の者が蔵の戸を開けて見ると、鞠のような火の固まりが転び回り、黒煙が充ち満ちていた。しばらくすると柱を登って消えてしまったという。その痕は犬がかんだようになっていた。土蔵にあった金屏風の金箔が全部変わって、ある所は黒く乱れて、雲のようだった。中に朱円が5カ所できており、人は「雷画の屏風」と言った。
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(ヒカリモノ) 1982年 享保15年9月10日夕暮れ、丑寅の方角より、長さ1間余り、幅1尺程の光り物が現れて未申の方角へ飛んだ。その音は地震のようだった。
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キツネ 1938年 長野県 明治35、6年頃の9月中旬の夕方、大工のお上さんが用事の帰りに雪に降られた。山を越えようとするが、いつまでたっても里につけない。人が通ったのでたすけを請うが、素通りされる。気付いてあたりを見回すと、雪は降っていなかった。通り過ぎた人は狐の化けたものだった。
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シラヌイ,シケビ 1930年 愛媛県 筑紫の不知火に似た怪火が櫛生、喜多灘間で見られる。毎年2、3月の深夜に現れ、低く走ったり飛んだりするという。句碑によると、昔灘沖で死んだ人の怨霊であるとされ、これが現れると大しけになることから、灘沖の時化火ともいわれている。
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