オンリョウ,(ユウレイ) 1990年 長野県 怨霊となって出るという。
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ワザウタ 1974年 奈良県 光仁天皇がまだ天皇位になかった頃、ある童謡がはやった。この童謡には天皇の諱である白壁の字が織り込まれ、それは天皇に登極する徴とされたという。
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ヒトコトヌシノオオカミ 1929年 奈良県 天皇が葛城山に登ったとき、向かいの山を登る人がいた。天皇の行く手を阻むので、怒った天皇が矢を射った。すると相手は一言主之大神だと名乗ったので、天皇はかしこんで衣を献上した。一言主之大神は、天皇が帰る際に大神山から降りてきて長谷の山口まで送りにやってきた。
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ダイジャ 1983年 岐阜県 天皇が落ち延びてきた先で大蛇に襲われた。天皇の情勢が険しくなったとき大蛇のいた木が爆発し、大蛇が飛び散った。そして天皇は助かった。
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ロクブノタタリ 1982年 宮城県 六部は1人では歩かない。小金を持っているので、できるだけ2人1組で歩く。2人組の六部が泊めてもらって翌朝出ようとしたら、連れの六部は先に行ったといわれた。不思議に思って鍋の表面の油で占ったら、連れの六部はこの世にいないと出た。そして竃の灰の中にその六部の鈴があった。六部を殺した家は祟られる。
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クビキレウマ 1938年 高知県 敷地民部のように非業の死を遂げた者や山伏の墓などにはクビキレウマが出る。首が無いのにシャンコシャンコと鈴の音をさせる。
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ニワカラス 1989年 山梨県 奈良田に限り、2羽烏という。これは孝謙天皇が民を惜しんで2羽に封じ込めたからであるという。
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オンリョウ 1977年 早良親王は、光仁天皇の第2子だが、延暦4年9月、謀反の疑いで淡路島に流刑され、当地で息絶えたが、怨霊が祟りをなしたので、延暦19年7月に祟道天皇の追号を送られた。
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ムカデバゲン 1971年 滋賀県 百足馬蚿は比良嶺より襲来するが、藤原秀卿に射殺される。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 「六部どうりん禅定」と書かれた石塔がある。ここまで来て死んだ六部の遺言に従って建てられた。女性の下の病に効くという。
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ケチビ 1938年 高知県 ケチビは、だいたい人の怨霊が変化したものだと思われているという。
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ソウゼンジンジャ 2001年 青森県 階上に馬の守護神として祀られている蒼前神社にまつわる伝説に、「藤原有家卿物語」というものがある。源平合戦の昔、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の大将・藤原有家卿は、名馬「白馬龍」に跨ったまま海に飛び込み、岩手県種市町の有家に辿り着いた。そこで観音様を拝んだところ、西の方へ行くようにとのお告げがあり、それに従って旅立った。だが、妙野(今の蒼前平)まで来たところで馬がとうとう倒れてしまった。藤原卿は悲しみ、愛馬を手厚く葬り、槻の木を植えた。その後、村人達がそこにお堂を建て、蒼前神社として祀った。
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スサノオノミコト,ヤナギノキ 1935年 宮城県 素戔嗚命が備後の国鞆の浦に赴いたとき、泊る宿がなかった。この地には巨旦将来と、蘇民将来という二人の兄弟がいた。兄の巨旦は裕福だったが命の求めには応じなかった。弟の蘇民は貧しかったが命を親切に迎え、歓待を尽くした。翌朝命は去るにあたり、柳の木の削ったものを蘇民に与え、近く疫病が流行するのでその時はこれを持って逃れよと教えた。後日疫病が流行し、生き残ったのは蘇民の家族だけだったという。
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ハクバ 1934年 石川県 村に涌出する泉は、昔は温泉だったが、前田利家に敗北した、佐々成政が、白馬の首を切って泉に捨てて以来、冷泉になったという伝説がある。
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オンリョウ 1993年 静岡県 水難者の魂魄は怨霊となって、子どもの足を引張る。富士市沼久保の卵岩の淵は、そうした怨霊の潜む場所。特にお盆は危ない。
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ゴズテンノウ 1983年 岡山県 牛頭天皇に対する信仰は広く見られ、天皇様と呼ばれる社が各地にあったが、それらは今では祇園宮、素盞嗚神社となっている。
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オオガニ 1998年 愛知県 ある年の秋、刈り入れ前に田が食い荒らされた。部落民が見張っていると、海から甲の長さが1メートルもある蟹が現れた。皆震え上がったが、侍くずれの一人が伝家の槍で戦い、明け方近くにやっと殺した。祟りを恐れた部落民は小祠を造ってこれを祭り、「蟹堂さん」と称した。
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ジヌシノナイトチ 1956年 宮城県 所有者が必ず死ぬと言う奇怪な土地がある。これは,昔旅に行き暮れた六部を泊め,その所持金に目がくらんでこれを殺害して屋敷の一隅に埋めてしまったためで,六部の怨霊がいつまでもその地の所有者に祟って夭折させたり作物を不毛にしたりしたのだと言う。その後六部の墓を建てて弔ったが,今日でもはっきりした所有者はなく荒れるに負かされている。
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タムカデバゲン 1971年 滋賀県 多百足馬蚿は勢多橋の大蛇を害していたが、大蛇の頼みを受けた秀卿に射殺される。
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バケモノ,オンリョウ 1939年 茨城県 病気の妻を持つ夫が、情婦を連れ込んで妻を殺した。妻は怨霊となって枕辺に現われた。その怨霊を描いた掛物が法然寺にある。
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ロクブノオンリョウ 1956年 宮城県 正保年間(1644~1648)の頃,同町の宿屋に一人の六部が泊まったが宿の主は六部の所持金に目がくらんで殺してしまった。数年後に弟分だという六部が来てその六部が泊まらなかったか尋ねたところ,主人は知らないと答えたが,灰の中から偶然見覚えのある笠の金具が出てきたので弟分の六部は全てを悟り,殺された友のために読経した。すると六部が幽霊となって現れ,この恨みに必ず報いる旨を告げ,弟分も呪法を結んで立ち去った。以後その宿屋には不幸が続いて子孫が絶え,その場所に住んだ者も皆不幸に見舞われたので幽霊屋敷,化物屋敷と呼ばれるようになった。
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