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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ムクイ)
1974年 奈良県
和州高市郡鳥や村で、親不孝な大悪人が死に、死骸が走り出た。葬式の時、天気が穏やかなので、人々が不思議がると、急に悪天候になった。火をつけ翌日見に行くと、起き上がり居た。灰にするのにも2日間かかった。

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マ,アクレイ
1975年 愛知県
享保年間、西三河山中村で死んだ子供を火葬にしたところ、伯母がその亡骸を火から取り出し喰らった。その話を聞いた村の者が数十人で墓所へ行ったところ、伯母はすさまじい顔つきとなり、人を飛び越え行方不明となった。この伯母は普段から凶悪の者だったので、魔が入れ替わったのだろうという。道心者がこの悪霊を弔った。
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シャリ
1974年 大阪府
摂州東成郡放出村にある出田寺の空山和尚は有徳の僧で、多くの人々が帰依した。彼が往生した時、火葬に付した骨は舎利となり、灰は紫になったという。寛文11年5月11日の出来事である。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が飯田の方へ行ったとき、昼寝していた狐に石を投げたら当たった。狐は痛そうな泣き声を上げて山の方へ逃げた。帰路、狐の寝ていたところに来るとにわかに薄暗くなり、日が暮れた。困ったと思っていると、向こうから弔い行列が来る。怖くなって道端の木に登ると、木の回りを回って、根元に棺を置いて火を焚いて帰っていった。棺が焼け落ちると中から死人が出てきて、木を上ってきた。その人がてっぺんまで上ると枝が折れて落ちた。悲鳴を上げると、辺りは元通り明るく、その人は土手の下に落ちていた。
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ネコ
1958年 岩手県
藤沢町の隣村に貧乏な寺があり、和尚は猫を可愛がっていた。ある日、立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると雲中から真っ赤な手がでて棺をつかみ、宙に持ち上げた。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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カミ,メイドウ
1975年 群馬県
上州安中郡のある百姓の娘が、22歳で髪が非常に長く、常に心が乱れ狂っていたので、嫁にもいっていなかった。ある時、2日ばかりの病で死んでしまい、遺言通り髪は剃らずに葬った。7日後、法事をするとその墓が夥しく鳴動して、地が5丈も落ち入った。墓所に近い隣家では1人の怪我人も出なかったという。
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ユキダオレニン
1934年 奈良県
大晦日の夜、大火を焚いて行倒れ人を暖めてやると活き返り、ぱっと消えて、あとには沢山の小判が残っていた。それから大晦日には氏神社で大火を焚くようになった。
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ダイジャ
1959年 千葉県
ある貪欲な村人に無実の噂をたてられて悶死した住職が、後年大蛇になって寺に現れ、怨みを晴らしたいからあの村人に引導を渡すなと現住職にいった。日をおかずその村人は死に、その葬式のとき天が俄かに曇って棺に大落雷があり、村人の死骸は付近の神社や地蔵様に四散したという。
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(ゾクシン),ウラナイ,アシアト
1933年 沖縄県
西表島地方では葬儀後の家を清めた後に死者の寝ていた室に灰をまいた長盆を置いて、再びその室を清める。その時長盆の灰に鳥の脚痕があったらそれは運命であり、犬の足痕があったなら不運な死であったという。
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テンビ,ホネ,クトウケン
1937年 秋田県
天気晴朗な日に突然落雷があって再び晴天となった。同時に槻に火がつき、7日7夜燃えた。消えた後、灰の中から狗頭犬の骨が3個出た。
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カシャ
1974目 埼玉県
武州騎西近くの妙願寺村で、ある人が急に道に飛び出て、火車が来ると叫んで倒れて以来病気になり、下半身が腐って10日程で死んだ。近所の人はその人の家が燃えているようにみえた。
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シロイイヌ
2001年 青森県
どれほど経っても犬が帰ってこないから迎えに行ったところ、死んでしまったと告げられた。爺さんはその死骸を引き取っていって家の栃の木の下に埋めたが、やがて木が大きくなりすぎてしまったので、これを伐って臼を作った。すると、その臼でついた餅が、大判小判となった。それを見た隣の爺さんも儲けようと思って臼を借りたが、ついた餅は犬や牛の糞になってしまった。怒った隣の爺さんは、この臼を割って燃やしてしまった。
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バケネコ,ネコババア
1982年 群馬県
いそじという名主の先祖の家で、姑が朝起きてこない。嫁が起しに行くと、とんでもないシゾクネェ(失敗)した、と言って起きない。寝小便でもしたのかと思ったら、一緒に寝ていた孫を食ってしまっていて、喰い残しの手を放り出して宝川の奥へ逃げていった。それからはその村で葬式があると、出棺後にわかに宝川から雲が出て荒天になり、墓場に行く途中で遺体をとられてしまうようになった。
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タマシイ
1933年 鹿児島県
葬式から6日までの夕方は墓前で盛んに火を焚く。その煙に乗って死者の魂が空へ昇る。
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コクウン
1974年 東京都
寛文7年閏2月6日、急に雹が降り雷が鳴った時に牛込で人が死んだ。火葬場に送ったところ黒雲が舞い下り、棺の上にかかり、死骸をその中に提げ入れた。雲から死骸の足が垂れ下がり諸々の人がそれを見た。
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ホトケサマ
1926年 長野県
仏様が自分の命日に、ご馳走になるつもりで墓から出て仏壇に座って待っていた。しかし、家のものは何もしなかったので、爐の側にいた子供を火の中に落として帰った。
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ニッタシロウヨシサダ,ニッタヨシサダ,タタリ
1940年 岐阜県
新田義貞が死んだとき、骸骨が蚕に変身し、そのまま川に入って以後、村では火災が後を絶たなかった。それは新田義貞の祟りであるとされ、墓が建てられた。
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ヤマンバ
1999年 長野県
村の衆が山姥に毒の酒と炭のオキを包んだ団子を持たせた。山姥は喜んで帰っていった。その夜、空を真っ赤にして燃える山火事があり、村の人は驚いた。それ以来、山姥は姿を現さなくなった。
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ドウソジンサマ,ワルイカミサマ
1962年 山梨県
道祖神様はよい神さまで、そこへ山から悪い神様が時々おりてきて、道祖神の帳面へ「今年は幾月頃誰と誰を病気にして病ませろ」と、留守の間に書いていった。道祖神様は家へ帰ってきて帳面を見てどうしてそんなことができるかと、村人に帳面を焼くように言いつけた。そこで村人たちは正月14日に道祖神様の前でどんどん燃やし、奥山の悪い神さまによく見えるようにほのおを高く燃え立たせた。あとで悪い神様がやってきて帳面を見せろといっても、夕べ大火で燃やしてしまってないという。それがどんどん焼のはじまりだ。
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カシャ
1973年 山梨県
精進に寺がない時には竜華院まで坊様を頼みに行っていたが、その近くに火車という化物が住んでいた。葬式が出るたびに死体を食おうと狙っていた。ある時村に葬式が出ると火車は飛脚に化けて竜華院にたのみに行ったが、坊様は見破り、施主に葬式を2回出し、最初の棺には石を入れておくよう指示した。最初の棺が出ると空に黒雲が沸いて雲の中から火車が飛んできて棺をさらっていった。その隙に施主の家では2回目の葬式を出して骨を無事に寺に納めた。火車は「竜げん坊主にだまされた」と叫んだという。
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テング
1972年 石川県
天狗にさらわれて33年目に帰ってきた男がいる。その男が一番忙しかったのが、天狗に飛騨の高山の町を焼けと命じられたときだった。粗末に扱われた穢れた火を火種にして高山の町を焼いたのだという。
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