キツネツキ 1982年 京都府 享保8年4月17、18日の火災の時、京中の人はあらかじめ用心をしていた。それは上京辺りの狐つきの病人が、それを予言していたためである。
類似事例 |
|
キツネッピ 1983年 山梨県 大明見との境の山に狐っ火が順々に並んで、狐っ火がとおるぞと言ったことがある。
類似事例 |
|
ヒ,ヒバシラ 1978年 京都府 天明8年、方広寺の近くに住む人が晦日の夜風の音に目が覚め空を見ていると東の清水辺りから大きな火が現れ真横に飛び、四条河原の東へ落ち4,500丈の火柱が2本上がった。暫くすると消えたが、火の落ちた辺りから火事になった。
類似事例 |
|
カエン,カイブツ 1973年 東京都 文化13年7月13日亥の中の刻両国橋を渡っていると川面に一団の火焔が見えた。その前後を馬に乗り、衣冠束帯のように見える青い光の官人が火焔を守護しているようにみえた。2ケ月後に烈風、洪水があったのだがその前兆だったのだろうか。
類似事例 |
|
クダン 1937年 広島県 満州事変当時、クダンが「来年は大戦争と悪疫で大半の国民が死ぬ。この災いを免れようと思うなら、豆を煎って7つの鳥居をくぐれ」と予言したという。
類似事例 |
|
ヒバシラ 1977年 茨城県 金毘羅山という大地の周辺の町に小火があった。この山には火柱が立ち、それが倒れた方向に火事が起こると言われている。人々は内心不安であったが、一方であれは狸の悪戯だという人もいた。
類似事例 |
|
(カキ) 1980年 群馬県 享保の頃、江戸で大火事があった4年後の正月。赤城山で夜な夜な火が燃えた。その後4月14日に青山から火が出て大火事となり、赤城あたりで人が死んだ。正月に見えたのは、火気が集まっている様子だったものと思われる。
類似事例 |
|
キツネノヨメイリ,ダイロクテン 1985年 愛媛県 高山の右側の中腹で初夏の夕方、時々野火のような火が見えた。1ヵ所が3ヵ所になり、5ヵ所になり、また1ヵ所になったりした。「狐の嫁入り」とか「第六天」だろうとか話し合った。明治の終わりから大正の初めにかけてのことである。
類似事例 |
|
メイドウ 1976年 京都府 将軍塚は変があるとき必ず鳴動する。筆者が幼少の時、地震も無いのにこだまのように聞こえたことがあった。ある和尚の話によれば、天明6年4、5月頃から鳴動を続けたという。怪しんでいると、9月6日の夜丑の2刻に鼓のような音が聞こえた。天明8年の大火の前兆だろうか。
類似事例 |
|
シラヌイ 1930年 愛媛県 1929年(昭和4年)4月2~3日の二日間、由良湾一帯に不知火が現れ、見物人で大騒ぎになったという。
類似事例 |
|
ヒバシラ 1939年 新潟県 大火事の数日前には火柱が出る。5・6間の火柱が立った数日後には火事になったという話もある。日露戦争後にはまったく見られなくなった。
類似事例 |
|
テングサマ,カタメノドジョウ,ヒ 1916年 静岡県 御一新前にはよく天狗様が出た。夜になると天狗様が殺生に出る火をよく見たものである。その頃は片目の鰌がたくさんいた。天狗様が殺生のとき抜き取っていくのだと言われた。天狗様の火は出没自在だった。
類似事例 |
|
イセノカジ 1976年 三重県・京都府 伊勢で起こった火事は必ず京都に及ぶ。伊勢の町屋が焼けると必ず京の町が焼け、火が神殿に及ぶと、禁中が必ず焼ける。昔も、神殿が焼けた時に京都の関白の家が焼け、禁中まで焼けたという。
類似事例 |
|
オヤマノボリ,タイマツ 1956年 宮城県 山上の奥の院にお籠りをして、一晩中松明を燃やす。その火が麓から見えるときはその年の農作物は豊作だといわれる。
類似事例 |
|
アカイカオノハナノタカイオトコ,テング 1980年 岐阜県 神明神社から三軒ほど下の家が火事になったことがあった。その家の前に赤い顔で鼻の高い男がいたので、天狗が火をつけたのだろうと言われたという。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
類似事例 |
|
インカ 1973年 文政6年8月17日の夜の大風雨の時、大きな醤油樽程の陰火が飛んでいるのを見た人がいる。非常な暴風雨の時は必ず何か前兆があるものなのだろう。
類似事例 |
|
ミコシニュウドウ 1932年 愛知県 昔、見越し入道が出ると、人々から恐れられた場所がある。
類似事例 |
|
ツキ 1956年 宮城県 旧暦の元旦前後の月が黄か青に見えれば飢饉か大風、赤く見える時は火災、黒く見える時は水害の兆しがあるという。また月の傍らに星が近ければ近いうちに人が死ぬという。あるいは月食の時に大風が吹くと伝染病が発生するなどの俗信がある。
類似事例 |
|
ゼンチョウ,ヒバシラ 1946年 岐阜県 直径1尺のどの火柱が田畑に立つことがある。これは火事の前兆で、火柱が倒れた方向に火事が起きると信じられている。
類似事例 |
|