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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(カノコナイイエ)
1974年 京都府
伏見から数丁東に行ったところにある田谷村には、盛夏の時にも蚊がまったく来ない家がある。軒を連ねた他の家には多くいるのだが、この家では蚊帳を釣るのは少しの間だという。

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コウボウダイシ
1960年 京都府
ロンショと言い、蚊が全くいない場所がある。昔は蚊が多く、夏は大変困る場所だった。昔、弘法大師がここで宿を乞うた。農家の人は「蚊が多いから」と言って、たった一つの蚊帳を大師にあげて自分らは蚊帳なしで寝た。それで大師が蚊が出ないようにしてくれた。
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コウボウダイシ
1975年 山口県
弘法大師を泊めた家に蚊帳がなかったので、その家は蚊が出なくなった。
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ライメイ
1980年 京都府
伏見の漁師の話によると、11月に雷鳴があれば、次の年端必ず多くの魚が取れるという。
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ニタンバエ
1989年 鹿児島県
中川内で、今、田圃になっているところは野原であって、ニタンバエが出るといわれ、誰も家を作らなかったという。ニタンバエとは、二反くらいの反物で、夜に出た。
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タ,ケムリ
1983年 埼玉県
中仙道熊谷宿の田の中から、黒い煙がすさまじく立ち上っていたので、近所の人々が駆けつけたところ、けむりも段々と消え失せたという。その後を見ると、長さ8間幅3間の池のようになっていて、その深さは計り知れなかったという。
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キツネノナキゴエ
1951年 石川県
石川県鹿島郡では、家の漁を守る狐がおり、この狐が鳴くと翌朝はかならず漁があるとされる。昨冬に2,3回来たが、その翌朝は鰯が大漁だった。
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ザシキワラシ
2001年 青森県
南側を県道が通り、北側が崖になった狭い土地に屋敷を構え、東西に細長く主屋を建てたところ、その下手にザシキワラシが出て、寝ているときに足音が聞こえたり、小さい姿を見えたりするようになって、家人は眠れなくなった。その主屋の下手を取り壊したところ、ザシキワラシは出なくなった。
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ボーフリ,ブリブリ
1942年 高知県
吾川郡神谷村ではボーフリまたはブリブリと言い、手杵を振るような音を立てて来る。ある人が板を立てて休んでいると、後ろからブリブリが来て板に突きあたり、ひっくり返ったという。
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タヌキ
1991年 香川県
中熊谷に沿う道の大きな薮のあるところは狸道で、シャリシャリと小豆を洗う音がするが誰もいない。向かいの谷から「栗の木で首つりが舞いよるぞ」と叫ぶ声がするが、首つりなどはいないという。
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イシ,コイ
1934年 鹿児島県
旅の人がある家の沓当の石の中に鯉がいるので撃ってくれといった。主人が旅の人の言うことを聞かず石を割ると、1寸2分ほどの鯉が3匹入っていた。それからは旅の人がいった通り、その家は貧乏して、今では後も残っていないということである。
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サケノダイスケ
1966年 山形県
昔、村の鮭川に鮭の主がいた。毎年秋になると「大助・小助・大助・小助」「大助のぼれ、小助のぼれ」と声がして鮭がたくさん川を上ってくる。
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〔オオカグラヤマ〕
1987年 長野県
群馬県との境にある。昔,山の麓で木こりが数人木を伐っていたところ,人気のない山なのに山の頂でかねや太鼓の物凄い音がしたという。驚いた木こり達は相談の結果,神社を建ててお祭をすることになった。その後は不思議なことや物音は起こらなくなった。また,この山に雨乞いすれば必ず雨が降るとされる。
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コイウエモン,イケノヌシ
1974年 京都府
慈観橋の近くの赤池は、竹野郡の丹池に通じているという。赤池の主である大きな鯉を捕らえようとして某が水をかい出したら、某の家の辺で煙があがったが、見に行くと何事もなかった。その後煙があがっても作業を続けたが、夕刻戻ると村は焼野原であった。
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ツキモノ
1944年 山口県
憑きもの筋の家のことをヨツという。このような家には、庄屋や神官もあり上流階級に属するものも少なくない。また、尊敬される人もいる。しかし、村人は婚姻関係を結ばない。このような家々は新来者が多いのではないかという。
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カミナリガリ
1976年 千葉県
毎年正月、里人が集まり雷狩をする。鼬のような獣を多く捕らえて殺す。その年の夏は雷鳴が少なくなる。もし狩らなければ雷鳴は多くなるという。
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オニ,ヒル
1985年 和歌山県
九鬼の村には昔から鬼がいない。お坊さんが蛭を伏せたからであるという。鬼を退治したとき、許してやる条件に、蛭が食いつかないように、約束をさせたともいう。
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ハヤリヤマイ,アクマ,オニ
1986年 長野県
ある時、村に流行病がはやって大勢死人がでた。そこで庄屋は、これからは自分の家を悪魔の宿として貸すから流行病を村から追い出してくれと願をかけた。そうすると流行病は一段落したという。それから庄屋の家では節分のときに豆まきをしないで、障子をあけて悪魔や鬼を迎え入れるのだという。
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ヨコタブチ
1972年 岐阜県
干ばつが結城を襲ったとき、ヨコタ渕にだけは水があったので付近の魚が皆集まった。そこで魚を捕ろうと人々が水をくみ出し、渕を干してしまった。ところが魚を捕ろうとしたところ地鳴りがして水があふれ出した。皆は驚いて逃げ出し、以降、この渕で魚を捕ろうとする者はいなくなったという。
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ヘビ
1991年 長野県
蛇出しの家の人と話していると、今では蛇を捕らないので家の周りにたくさんいると言う。大きな蛇には、一代に一度しか見ることが出来ないものもある。お嫁さんが見た時には、黒くて悠然と横たわっていた。
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キツネ
1955年 静岡県
ある人が夜、小屋にいると火振りで鮎を捕る音がする。河原に行っても誰もいない。いったりきたりしていたら屋根の上に狐がいて、音を出していた。それでその狐を捕えた。
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