バケモノ,アヤシミ 1976年 怪はそれを見る人の心の影像であり、心が平穏であれば見ることはない。
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アヤシミ,キン 1976年 怪を見ても怪しまなければ、その怪は破れる。ある家の炉に菌が出て家の者が驚いたが、主人が逆さまに生えていたら怪しいと言うと、菌は逆さまになった。主人は菌を笑い抜いてしまった。
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ヨウ,キシン,ヨウカイ,キツネ,タタリ 1977年 怪しいこととは人の心によっておこる。昔、駿府の城に姿の見えない狐がいた。手拭を与えるとそれを取って踊った。強く握っていても必ず手拭が取られると聞いてある剛毅の人が試したところ、その気迫によって手拭は取られなかった。
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ヨウカイ,カイ 1976年 妖怪や怪を見るというのは、こちらが臆病であるとあちらよりむかえて見えることがある。また勇気がある人にも見えてしまう。
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オニ 1974年 鬼のことを人間は恐ろしがるが、それは名前のみで実体がない。本当に恐ろしいのは人間である。
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サトリ,オモイ,カイブツ 1963年 山梨県 山稼ぎの人たちが山でこの怪物に会った時、こちらで思うことをすべて悟られる。
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カイブツ 2000年 沖縄県 怪しい人と行き違えなくてはならない時は、ハンカチ等を額に巻きながら「ワンヤ、ターデ、シッチョウミ」と大声を発して大手を振って歩けば怪物は退散するとされている。
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ミカエリバアサン 1967年 神奈川県 ひとつ目の怪物で、目の多い目篭を見て逃げてゆく。
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ヘビ 1977年 秋田県 死んだ蛇を見かけたときは、唾液をそれに吐きかけると祟られない。
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ヒトクビ 1965年 京都府 清盛は人首の怪異を睨みつけて消滅させた。
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マモノ 1977年 沖縄県 歩いているときに魔物に会うと、手を広げて道をふさぎ「おまえは生き者か死に者なのか。われは山奥の虎だ」と3回唱えると、姿を消す。
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カイカ 1920年 徳島県 夜中怪火を見た時、袖に手を入れ招くと必ずその方に来る。また、怪火に追われた時は穿った履物を頭に載せるとその火は去る。
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レイゲン,ヘンカイ,ヨウカイ,ユウレイ 1975年 霊験は信じている人にあらわれる。鰯の頭もそれを信仰する人は験を得る。変怪なども同じで、信じていると何でもないものも妖怪や幽霊のように見える。またそのことに関する例証。
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フネユウレイ,マノモノ 1974年 高知県 漁に出て不思議なことに会うと、早緒からのぞくとその本性がわかる。
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(モノノケ) 1978年 先帝遺誡に、世間では物怪があるたびに霊が祟りをなしているとするが、これははなはだ謂れのないことである、とある。
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タヌキ,ネコ(ゾクシン) 1922年 香川県 狸や猫の死体を見てかわいそうだと思って同情すると、そのものが憑く。
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カワウソ 1985年 愛媛県 カワウソが美しい女に化けて現れたので、「だますならだましてみろ」と言ってやったら消えた。
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ゾットスルヨウナトコロ 1955年 山形県 山中では何でもないのに急にゾッとするような所がよくある。そんなところは何かしら怪しいいわれのあるところ。
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モノノケ 1940年 兵庫県 葬式の供物を食べると、物の怪に怖気づかないという。
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バケモノ 1937年 福井県 おばさんが帰り道に、木の下にいる娘を見つけた。おやすみなさいと挨拶をすると、大きな声を出して娘がだんだん大きくなった。これば化物だと思って、念仏を唱えるとその娘は消えていなくなった。
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