ジンア,フクヨウ 1974年 天明の頃、関東方面で眉を抜いて薄く残し、かたい眉と言ったり、鬢を薄くして疫病髪と名付け、また赤い帯をして腹切り帯と言ったりする事が流行った。それが京にもうつりそうになった頃、関東の田沼山城守某が城中で佐野善左衛門某に殺され、佐野が切腹するなどの事件が発生した。これは中国史書にある人痾や服妖というものだ。
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ツジノヒ 1976年 京都府 山城国帷子ノ辻に現れる火の玉。
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オニイシ 1990年 長野県 佐野坂峠に鬼石がある。これは鬼が手をついた石だといわれていて、手形がついている。
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ニワトリ 1975年 和歌山県 「佐野の舟橋とりはなす」というのは、海川で死体を探すのに、鶏を船に乗せていると死体のある場所で鶏が鳴くので取り上げる方法であるという説と、佐野明神が鶏を嫌うのでとりはなしという説とがある。
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クワノキ,シ,(ゾクシン) 1916年 滋賀県 桑の木から転落すると3年目に死ぬ。
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ヘンナオトコ 1938年 福島県 3年前、山で変な男に出会った。川小屋を教えてやると、その夜はそこへ泊まった。木の芽などばかり食べ、犬を連れていた。
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カミキリムシ 1979年 寛永14年に髪切虫というものが、誰も見た人がいないのにもかかわらず流行した。人々は皆その虫を恐れて、様々な噂が飛んだ。
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キツネ 1989年 山梨県 狐に騙されてあちこち変な所を歩いた。
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イタチ,ナン,(ゾクシン) 1915年 宮城県 鼬に道を切られると難にあうといわれる。
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(ウロコヲモツカシン,ツチノソコヲトオルカワ) 1975年 栃木県 佐野修理大夫の家臣に、竜太郎、竜次郎という者がおり、彼らの五体には鱗があったという。佐野の町の入り口に川があるが、万民が寒い季節に川を渡ることを憐れんだ修理大夫が2人に命じ、3ヶ月の間は水が土の底を通るようにさせたという。竜太郎、竜次郎は竜神の眷属なのだろうか、定かではない。
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ミズノカミ,タニシ 1987年 秋田県 田螺は水神の使いなので、火災の難から家を守ってくれると言われている。
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(ゾクシン) 1975年 静岡県 カラスが変な声で鳴き騒ぐと、人が死ぬ。
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ツエ 1925年 長野県 更級郡佐野の薬師堂に、西行が参拝したときに、池の畔に刺した杖が成長した桜がある。
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ヘンナモノ 1994年 鳥取県 宮崎神社に子供が上がると、変なものがでる。
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ダレ 1943年 三重県 海上でダレがつくと気が変になる。
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カリトサマ,ヒノタマ 1932年 愛知県 かりと様の石碑から、大きな火の霊が毎日のように出たが、2、3年前からはもう出なくなった。
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シ,(ゾクシン) 1915年 和歌山県 3人に3度廻られると死ぬという。
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カミカクシ,キツネ 1943年 山形県 昭和17年6月頃、少し頭の変な男が行方不明になった。3日後月山で発見されたが、男は狐に騙されて年寄り夫婦と美しい娘のいる家に一晩だけ泊まっただけだと言った。
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ウミデシンダヒト 1956年 東京都 海で死んだ人の霊が、人に憑いて「水をくれ」と言った。
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キツネ 1968年 栃木県 昭和2・3年ごろ、おとみさんという35・6歳ぐらいの寡婦が山に独活をとりに行き、気が変になって帰って来た。村では狐憑きだと言っていた。山腹には無数の穴があり、人を化かす狐の巣だと年寄りたちは言っていた。
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ヤマノカミ,ヤマビト 1915年 青森県 農家の娘の気が変になり、山の神へ嫁に行くのだと言うようになった。用心していたが、ある日家人の目を盗んで家を出た。追いかけたが、ついに田代岳に入って見えなくなった。
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