ムクリコクリノオニ,(ゾクシン) 1976年 子供を泣き止ませる時、むくりこくりの鬼が来ると言うのは、蒙古国裏が訛ったもの。がごじというのは大和元興寺に鬼が住んでいた事に由来する。
類似事例 |
|
モッコ 1993年 岩手県 子供がいうことを聞かないと「蒙古が来る」と威した。
類似事例 |
|
カリコボウ,ヒョスボ 1992年 宮崎県 武士が誤ってかりこ坊を殺してしまい、埋めた。すると、妊娠していた妻の腹をかりこ坊のようなものが食い破ってしまった。山伏に山神の祟りといわれ、山神塚を作って埋めた。
類似事例 |
|
ヒガタタクリ 1934年 岩手県 子供たちが火にあたってばかりいると、「ひがたたくりが来るぞ」と戒められる。
類似事例 |
|
リュウグウサマ 1932年 熊本県 昔、むこが竜宮様にあげるために柴薪を海に投げ込んだら、竜宮様に感謝されお礼に金の糞をする猫をくれた。むこは金持ちになったが姑婆が猫を殺してしまった。むこが猫を埋めるとそこから黄金がなる南天が生えてきた。
類似事例 |
|
カッパ,カリコボウ,ヒョウスンボ 1999年 宮崎県 かりこ坊は山の神でもある。ある人が山道を歩いていたら、つむじ風のような空気の塊がシャーシャー響きながら川に飛び込んだ。かりこ坊は山で山の神、川に入って水神ということだろうか。
類似事例 |
|
オニ,(ゾクシン) 1932年 大阪府 大阪府三島郡豊川村では、煎り大豆の皮をむいて食うと、地獄で鬼に石の皮をむかされる。
類似事例 |
|
イヨウナヒカリ,モウコノコエ 1956年 東京都 蒙古が攻めてきて神風で全滅した。三宅島に蒙古の大将が流れ着き、死んだ。道下に葬ったが、毎夜王掘山で異様な光が見えたので、そっちに葬った。光は消えたが、ナライの風が吹くと今でも蒙古の声がする。
類似事例 |
|
ハチマン,カイジン 1977年 静岡県 遠州の日坂に八幡の祠がある。昔この明神の美しい娘を海神が妻にしようとしたが、明神はそれを許さなかった。怒った海神は大鯨を遣わして娘をとろうとしたので、明神は碁盤で打ち殺したところ、鯨は山にかわったという。海神はさらにむくりこくりを語らい軍を起こすも、明神はそれを戦って退散させた。海神はさらに明神の御方なる人が海辺に来たら仇なそうと考えた。これより現地の民は潮を焼く所がなくなったという。
類似事例 |
|
モッコ 1993年 岩手県 戸の穴から家の中に風が吹き込んできて音を立てたときなど、子供に「蒙古が来た」などと言っておどかした。
類似事例 |
|
モメンヒキババア 1939年 福岡県 執筆者が幼い頃住んでいた家の近くに、屋敷跡の空き地があった。そこに落葉樹の古木があり、木が風に鳴る音が綿くり車の音のようだった。子供たちは、その音を聞くとモメンヒキババだと言って恐れた。白髪の婆さんが木の下で綿くり車を回していて、人が通り過ぎると、振り返って恐ろしい目で睨むのだという。
類似事例 |
|
モーモー 1983年 富山県 子どものころにはよく、「モーモーがくるよ」と言われた。昔蒙古と喧嘩して蒙古がモーモーになったのだと言う。
類似事例 |
|
モウ 1979年 岐阜県 悪いことをするとモウが来るぞと子どもを威した。モウとは化け物で、蒙古のこと。
類似事例 |
|
(シモカモノシンメ) 1983年 京都府 弘安4年の蒙古襲来の際に、下賀茂社の神馬が行方不明となったが、蒙古が滅びた日に厩に帰ってきた。その身体の所々に傷や血が付いていたという。
類似事例 |
|
ナナフシギ 1966年 山形県 生居の七不思議。通る人を驚かす「森の山の化け石」。年に3回栗がなる「三度くりなり」。切られた際に血を流して祟った老木を祀る「大杉権現」。雨が降っても濁らず、日照りでも乾かない水のたまり場「むかさり水」。堰の水がどんどんと鳴る「どんどん引き」。切られて血を流した「三光の松」。石の割れ目からコロコロと水が流れ出る「ころころ水」。
類似事例 |
|
モウコ 1997年 青森県 童唄(子守唄のうちの眠らせ唄)。泣くと山から蒙古が来るから寝ろ、と威す。
類似事例 |
|
マモッチ 1975年 福島県 夜暗いところに行くとマモッチが出るぞ、と子供を威す。マモッチとは満州・蒙古のこと。
類似事例 |
|
フチノヌシ,クモ,ガエル 1936年 鳥取県 やりこという者が山に行ってたばこを吸っていると、淵から主が上がって来た。蜘蛛が出て来て、やりこを淵に引っぱり込んでしまった。そして母親が番をしていたが、ガエルみたいなものに化けて上がってきた。そして巌峯寺に行くとガエルになって、化けて岩になった。
類似事例 |
|
ユキオンナ 1979年 「川むかひひとりさめたる麹売雪女には帯か黒くて」という和歌がある。
類似事例 |
|
ヤマンバ,ヤマジョロウ,カワジョロウ 1984年 香川県 山姥は山にいたらヤマジョロウ、川にいたらカワジョロウと言う。カワジョロウがいたというので、子供が追いかけたら、ウマングワのように歯をむいたので、逃げ帰ったという。
類似事例 |
|
ガァタロ,カッパ 1929年 長崎県 焼酎屋の主人はどんどんなり上がっていったが、六、七年前に急に気がふれて鋏で舌を切った。舌としりこは繋がっているから、川の神に截ってあげたと噂になった。
類似事例 |
|