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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウブメ
1979年
産婦が死後化けたものであるため、胸に両乳がある。人の子を好んで取り、その子を自分の子として養う。子供のいる家では夜、子供の衣物を外に出しておいてはいけない。この鳥は夜に飛んでそれに血をしたたらせてしるしをつける。するとその子はてんかんなどを病む。荊州に多くいて、鬼鳥とも言う。

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ウブメ
1974年
姑獲鳥は産婦が死んで化けたもの。子供の衣装を夜、外に置いておくとそれに血を付ける。子どもがその衣裳を着ると必ず驚疳を病む。
類似事例

〔ウブメドリ〕
1983年
唐土でいう鬼車鳥という鳥は、一名産女鳥ともいい、たまたま得て胸の毛をかき分けてみると、女の乳房のような物がある。俗に難産で死んだ女や分娩できずに死んだ女がなるものとされている。
類似事例

〔キシャドリ〕
1983年
唐土の嶺南山に鬼車鳥という毒をもった鳥がおり、夜中は人家の軒下にいて、捨てた人の爪を食べるという。この鳥は子供の乾いた着物に毒を掛け、それを知らずに着ると疳の病を患うという。
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ウブメ、〔ヤコウユウジョ〕,〔キチョウ〕
1986年 大分県
県内にはウブメの話は少ないが,産婦が死んで妖怪化したものをウブメという。子を抱いて夜に出歩くので夜行遊女・鬼鳥とも呼ぶ。腰より下に血に染まった腰巻を着けている。毛を着ると鳥となり,人の子を害する。
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〔コカクチョウ,ウブメ〕,ヤコウユウジョ
2000年
産婦が亡くなると姑獲鳥になる。夜行遊女とも呼ぶ。毛を着ると飛ぶ鳥になり、毛をぬぐと女の人になる。人の子を取って、自分の子にするという。
類似事例

オニガタ,バツ
1978年
婦人が鬼形を産むことがあり殺そうとしても殺せず、飛び去って夜になったら再び帰ってきて乳を吸う。旱魃と呼び、女の魃は家のものを盗んで出ていき、男の魃は外の物を盗んで帰ってくる。
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ウブメ
1979年
釣星鬼、夜遊鳥ともいわれる。中国では、夜に空を飛び子供に害をなすという。鳴き声は子供の泣き声のようで、形は明らかではない。夜に子供の服を干すことも厭われる。京都でもこの鳥を恐れるという。
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チチノオヤ
1998年 沖縄県
乳の親という妖怪はやさしい顔の女で長い黒髪を垂らし、お乳が特別に大きいという。小さい子供が亡くなったときにあの世で乳を飲ませてくれる妖怪であるらしい。しかし、童墓や水下に近付くとすすんで子供の命を取ることもある。
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ウブメトリ
1976年
小雨降る闇夜に出る。出現する時は燐火を伴う。遠くから見れば鴎のようである。婦人の姿にもなり、人に会ったら子供を負わせようとする。逃げれば熱が出て死ぬこともある。背負うと害はない。人家に近くなると背負った子は消える。
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(ヒョウイ)
1975年
昔、2人の子を持つ夫が別の女のもとに通い、妬んだ本妻が1人の子を殺した後で自殺した。夫は後悔し、もう1人の子を親類の娘に託して育ててもらう。数日後その娘が夕暮れに道で本妻と出会う。本妻は「こやこや」と呼びとどめ、手厚い養育を感謝し、しばし身体を貸してほしいと言う。恐ろしくなった娘は逃げ帰ったが、その夜に具合が悪くなって寝込む。けれどもその子が泣く毎に抱き上げて、本当は出ないはずの乳をやる。また子をあやす時の声や面影は本妻そっくりだが、子が寝ている時は元の娘に戻るという。仏事をとり行い、子を乳母に育てさせると、娘の病もなくなった。
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ヌエ
1975年 京都府
鵺は洛東などの深山に多くいて、大きさは鳩ぐらい、黄赤色で、鳶に似て昼は伏し、夜に活動するという。そのくちばしの上は黒く、下は黄色で、ひゅうひいと鳴き、脚は黄赤色だという。
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キツネニョウボウ
1949年 山梨県
子供まで生んだ狐女房が、太い尻尾を出して台所を掃いているところを見られその正体を知られたために、歌を残し、泣く泣く子供を夫のもとにおいて去った。それから、子供が泣いて困る時には、森に連れて行き呼ぶとこの女房が出てきて乳をくれた。田植えの際、子供を抱えた夫が困っていると、狐女房が人間に化けた手下の狐を大勢連れてきて手伝ってくれた。秋になるといつもの倍米がとれた。
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ヤマドリ
1974年 宮城県
ある夜、生首が戸の隙間から飛び込んできたので、かますの中に入れておいたら、朝になると山鳥になっていた。尾が十二節ある山鳥は人を化かす。
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オゴメ
1956年
山中で笑う怪鳥にオゴメというものがある。江戸時代には、難産で死んだ産婦がこの怪鳥となり、下半身を血で染めて夜空を泣き飛ぶなどと記されている。
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エンキ
1975年
ある夫婦に初めて子ができたが、産後の肥立ちが悪く妻が死んでしまう。妻は死ぬ間際に乳母を雇い、家で養育してくれと頼んでいたが、夫は貧乏故に子を里親に出す。しかし里親はその子を送り返すので理由を聞くと、この子が泣くと家の外で女の声がして、その子の名前を呼ぶという。夫は悟って深く悲しみ、自分の家に引き取って養うと、そうした事は無くなったという。
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カラス
1934年 奈良県
烏がコカコカと鳴くと人が産まれ、カワイカワイと鳴くと人が死んだことである。産まれる時は家の雨だれに血の流れるのが見え、産まれる時には白い矢がたつのが見えるからだという。また棺は背に負わない。湯棺した晩には風呂をたかない。
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オニババ
1934年 香川県
4人家族が住んでいた。母親が出かけたところへ鬼婆が母親に化けて来て、赤ん坊を食べてしまった。それを見た2人の子供は逃げたが鬼婆は追ってきた。天から下された籠で子供たちは助かったが、鬼婆の場合は底抜けの籠で、下の川の中へ落ちて死んでしまった。あるいは、2人は天に登って星になったともいう。
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スズメ,ツバメ
1913年 和歌山県
昔、燕と雀の姉妹の所に親が臨終だとの知らせが来た。燕は着替えて盛粧をして行ったので、親の死に目に逢えず、雀はお歯黒をつけたまま飛んで行ったので、親の死に目に逢うことができた。それで雀は美しくないが米粒を食べ、燕は美しいが土を食べるようになった。
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ユシキョ
2000年 沖縄県
ユシキョは珍しい鳥である。元は女性で、夫に耐えられなくなり、片方の乳房を子供のために切り落とし、鳥となって去っていった。この鳥は赤く、片方の乳房がない。姿を見ると死ぬ運命となる。
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キツネ,ムジナ
1922年
狐が女に化ける時には2匹で化ける。陰部は1匹の狐の口で、この女と交わると男根に歯の跡がつく。山小屋で女が陰部を出して寝ている所に、虫が飛んできて、陰部と思っていた所が突然口を開いて虫を食ったので狐と分かったという話もある。狐は小便を酒、蚯蚓を饅頭、馬糞を牡丹餅、肥溜を風呂にして人を騙す。狐に化かされたら小便をすればよい。狐がコンコンと鳴くのは喜び鳴きで、ギャギャは火の用心すべしという。貉は人のようにオーイと呼ぶことがあり、返事をすると早く根の尽きた方が死ぬ。
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