アヤシキモノ 1974年 怪しいものを見てそれを怪しいと感じなければ、その怪はおのずから消滅する。
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ショウヨウ 1976年 芭蕉は草であるが大木のようになる。その魂も化けて怪しいことをなすのだろう。千年の年を経た大樹も怪しいことをなすことがある。この類だろう。
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アヤシキコト 1974年 相対替えした屋敷に住んだところさまざまな怪しいことが続いた。元の住人に話をしたところ、数代そこに住んでいたがそんなことはなかったという。家主によって怪しいことが起こったのだと世間は噂した。
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ガ(ゾクシン) 1990年 福島県 寝ているところに蛾が舞い込んで来て、人が目を覚ますと死者が出る。
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オンボノヤス 1940年 福島県 深山幽谷には天狗がいてカラキダオシをする。天狗のほかにもオンボノヤスというものがいて、霧を吹くので用心しなければならない。
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カゲ 1982年 宮城県 話者の祖母はガラスに人の影が映るのを見ることができた。映った人は翌日に死ぬという。
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ヘビ 1968年 奈良県 怪しいものが夜な夜な娘の所へ通って来たので、その者の着物の裾に糸をつけて辿って行ったら、大きな蛇だったという話がある。
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ガラッパドン,ガラッパ 1982年 鹿児島県 昭和46年7月、牛が原因不明で突然死んだ。後日ある人が牧場に河童がいたのを見たといった。集まった人の意見は牛の汚物が河童の住処に流れ込んだので祟られたのだろうということになった。
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テング 1981年 神奈川県 山の神をお祀りしてある山に天狗の住処といわれた大松があった。ある日美しい娘が行方不明になり天狗の仕業だということになった。松のところにさがしに行くと娘が座りこんでいて、話をきくと、やはり天狗にさらわれたということであった。
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アズキアライ 1966年 香川県 母の谷にかかっている土橋の下はアズキアライの住処だった。夜中に狸がしゃらしゃらと小豆を磨く音が聞こえる恐ろしい所だとされ、危害を被ったということは聞かないが、みんなびくびくして通行した。
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オニ 1939年 長崎県 よいお爺さんが鬼の住処から宝物を持ち帰ったのを聞いた悪いお爺さんはがこれを真似るが、鬼につかまって食われてしまった。
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マドウ 1954年 岡山県 昔は旧九月の頃に、ここで怪しいものに出会うことがあり、体験した人もいる。怪異に出会うと頭痛が激しくなって家に帰って寝込む。
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ミサキ 1975年 愛媛県 ミサキとは、死んだ人が行くべき先へ行くことができない者のことである。自分の代わりになる人が来ると行くことができるので、人を引き込む。
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ツキモノ,シロキツネ 1986年 長野県 白きつねが人に憑くことがあるという。
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キジムナー,キジムン 1969年 沖縄県 キジムナーはガジマルやウスクの古木の穴に棲む。木造の家の棟やケタの上にもいるという。キジムナーは住処を換えることがある。
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オオカミ 1981年 和歌山県 狼は人を騙したりせず、触ったくらいでは咎めもしないが、虫の居所が悪いと食べてしまう。
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キツネ 1971年 岐阜県 新井集落のある家の、お稲荷様が祀ってある大きな木から狐が出てよく化かした。
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ジャタイ 1985年 和歌山県 池に蛇体が住んでいた。池の水に映った人影を飲まれると、その人は死ぬという話だった。影が映るときは通ることができないと言う。
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ヘイケカニ 1975年 寿永の乱で平氏の人間が屋島や壇ノ浦で死んだのだが、彼らが寃魂化して怪しい蟹となった。今になってその蟹の背中は、怒った人の顔面のような模様になっているという。
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(スズメカッセン) 1974年 大分県 後一条院の時、長元4年5月2日に宇佐八幡宮の神殿で雀が闘い、また住処を作ったという。
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クダギツネ 1914年 静岡県 三角某氏の家に不思議なことが起こった。家の裏に居住以来開けたことがない納屋があり、そこが怪しいと多人数で開けようとしたが、なかなか開かなかった。ようやく開いたがこれというものはなく、鋭い爪をもった獣の足跡を認めたとのことだった。
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