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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウサギ
1980年
越後川のそばに住んでいた人が、目の細かい籠に兎を入れて飼っていた。秋の頃、月光が明るい夜にその籠を木に掛けておいたところ、中の兎が皆な籠から抜けて出て、川面を走り去ってしまった。兎は月光に向かうと身体を自由に変形し、どんな小さい隙間からも抜け出る事が出来るという。

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ウサギ
1941年 岐阜県
山の兎を捕まえてどんな厳重な箱に入れても、月の光を見たら姿を消すという。ある夜、大勢の人と一緒にいた話者が捕まえた兎を箱に入れてみた。案の定、翌日箱を開けてみたら兎がいなかったという。他の動物に関しても同類の話がある。
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キツネ,トウナイギツネ
1989年 鳥取県
戸上に藤内狐という狐がいて、馬子の魚を獲った。ある日、馬子の母に化けて出たので、馬の鞍に縛り付けて家に連れ帰り、焼けたベカ(鋤の金具)を尻に当てて仕返しした。藤内狐が住んでいたという洞窟が今もある。
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オトウカ
1978年 埼玉県
月明かりを頼りに釣りからの帰途につくと、道がわからなくなる。オトウカ(狐)に化かされたと思って河原に腰を下ろして一服すると、不思議に道がわかって腰を上げるが、籠に半分以上もあった魚は1匹残らずオトウカに取られてしまっていた。
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スナヲフラセルネコホドノモノ,ネコ,スナ
1916年 千葉県
ある男が月夜に利根川の堤の上を歩いていると、猫ほどの物が川端へ走り降り、水際で転がっているように見えた。また走り戻ってきて木に登った。何気なくその木の下を通ると、木の上からばらばらと砂を降らせてきたという。
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カワテング
1933年 東京都
夜、水田で鰌をとった帰り、後ろの方でざわざわと音がするので振り返ると、見える限り一面が洪水になっていた。駆け出す拍子に水田の中に転び、鰌を入れた籠を取り落とした。夜が明けてもついに籠は見つからなかった。川天狗の話。
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ガラッパノバケモノ
1982年 鹿児島県
ある家の下男が馬を川に連れて行き杭に繋いだところ、その杭は河童が化けたもので、馬は驚き逃げた。河童は繋がれていたのでそのまま引っ張られていき、馬屋に繋がれてしまった。女中が水を掛けると力を取り戻して縄を切って逃げた。
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トイトイ,オニ,ヤマチチ
1943年 高知県
ある馬が鰯、塩、大根を積んで歩いていたところ、目が一つのトイトイ(鳥)が追いかけてきたので、男はすべてを投げ出して民家に逃げ込んだ。ところがそこはトイトイの住居であった。が、運良く釜の中にトイトイを閉じ込めることができ、退治した。トイトイは鬼だとも、ヤマチチだともいう。
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オオネコ
1974年 和歌山県
紀州熊野の山陰の洞窟に、虎のような獣がいて、里の犬や狐などを補食していた。時々人間を追いかけるので、里人が鉄砲で撃つと素早く逃げた。ある者が仕掛けをして捕まえると、猪ほどもある大きな猫であったという。これは貞享2年5月のことであった。
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ツチノコ
1977年 和歌山県
夏に、柴刈りに行って兎が跳んでくるのかと思ったらつちのこだったという話がある。これを見た人は、2・3人寝込んでしまったという。
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カッパ
1961年 岩手県
兎は猿と河童を利用して馬車ひきの荷物を盗みとった。河童には塩を分け与えたが川で溶けてしまい、茣蓙を割り当てられた猿は滑って尻を剥いてしまった。兎は豆を喰べてひとり得をしたが、体毛に豆をつけてまめぼろしができて損をしたふりをした。
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リュウ,カクシガミ
1985年 岐阜県
夕暮れに女が行方不明になる。下駄が釜の淵でみつかった。女は親の夢枕にたって、「子どもが増えて釜の淵では住めんようになったで、水に乗って出て行く」と告げた。大雨で川が氾濫し、釜の淵から竜が出て行った。竜になった女の話である。
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(マショウノコドモ)
1979年 徳島県
ある炭焼きにマンという子がおり、親は毎朝子を連れて炭窯に通ったが、マンは炭窯へ行かず川で魚を捕っていた。ある日マンは親より先に炭窯に行き、煙を食べていた。親がそれを見たときから、マンは家に帰らなかった。親は数年後、土佐の山中で異形となったマンに会う。マンは「母の身体を借りて産まれたが、魔性のもので人間とは一緒に暮らせない」と語り、人を見ると食い殺したくなるからと山に入っていった。
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ヌレオナゴ
1983年 愛媛県
越の尻の山沿いの道で、長洲村の庄屋佐藤家へ行く飛脚がヌレオナゴに出合った。赤ん坊を抱かされたがその赤ん坊が石に変じ、捨てて逃げた為に追いかけられた。ヌレオナゴの髪は釣針のようになっており、飛脚が飛び込んだ佐藤家の板戸には、その髪の毛でひっかいた跡がついていた。
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テンヨリクルトイフモノ
2000年 静岡県
駿府城の庭に、四肢に指がなく破れた衣を着て青蛙を食べる乱髪の者がどこからともなくやってきた。どこから来たのか尋ねると、天から来たと言った。家来が殺そうとしたが、徳川家康の命令により、城外に放った。
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ヘビ
1981年 和歌山県
大水が出たときに、川を風呂のようにままきな丸太が流れた。蛇が化けていたのかもしれない。蛇は山で千年、海で千年、川で千年、人に見られずに生きると竜になるという。
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クモ
1986年 埼玉県
農夫が昼寝をしていたら一匹のくもが出てきて自分の足に糸をかけて滝の中に入っていった。農夫が糸をほどいて木にかけると、突然その木が滝の中に引き入れられた。
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ガラッパ
1982年 鹿児島県
昔、馬を川に置いて離れたら馬が逃げ帰ってきた。よく見ると馬の綱に河童がからまっていた。そこで河童を馬屋に縛りつけておいたら2,3日後にしなびてしまった。女中が水を掛けると力を取り戻して綱を切って逃げた。
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オキツネサン
1972年 岐阜県
有鳥では、オキツネさんがいて、人が見ていないと家の中を狐のような飛び方で飛び回った。揖斐町の北の方にこれを離してくれる家があって、着物を全部持っていって離してもらったという。
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ウサギ
1918年
兎は一箇所に糞をするので肛門が多いと思われている。お月様の夜は臼の中に入れていてもいなくなる。
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カッパ
1982年 群馬県
林家の人が馬洗い渕で馬を涼ませて帰ったら、馬の舟(馬の水、餌の桶)で音がする。見るとカッパが舟にはまっていたので、逃がしてやった。それから毎晩カッパがたらいに魚を入れに来たが、ある日、庭に絣の着物を干しっぱなしにしていたのを見て、カッパは来なくなってしまった。カッパは絣の着物が大嫌い。絣を着ていれば川でカッパに尻を抜かれない。
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