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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(カイチョウ),(ウメキドリ)
1982年 京都府
享保11年、岡崎辺、聖護院森の際に怪鳥が現れた。その声は人のうめき声に似ているためうめき鳥と呼ばれた。その姿を見ようと、近所の者が森林を捜索したが、声しか聞こえなかった。近所の古老が言うには、300年前にもこの辺りで鳴いたと伝えられているという。その姿は鷺のようで青いという。

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イチョウ
1983年 東京都
武州豊島郡新堀村の名主・権四郎の家の近くにある杉の梢から、4月の中頃より夜な夜なポンポンと無く声が聞こえた。その声は6町四方に響いていた。先月13日頃にその異鳥を捕らえた者があり、それによると、大きさは鵁の2倍ほど、羽の色は黒く、羽先は瑠璃色に光り、眼のふちは金色に光って大きく、足は黄色かったという。
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ヨタカ,カイシ,セキコ
1976年
夜鷹は恠鴟とも言い、昼は伏し、夜に行き、鳴き声で怪を為す怪鳥であり、一名に隻狐ともいう。今井良臰が荏原郡戸越村に住んでいた頃、黄昏時に木立の茂みより立ち出る鳥があり、道路に伏して、人が通れば移動してまた伏したのを見たという。形は定かに見えなかったというが、これは夜鷹だろう。
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ヒカリモノ
1982年
享保12年2月15日朝、光り物が東から出現して雲に入った。大きな音がした。
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イジュウ
1974年 京都府
延宝年間のこと、京の南にある吉祥寺村で、吉祥天女のご開帳があるというので、近隣の村々から六斎念仏を行う者が多く集まった。その彼らが打つ鐘や太鼓の音を恐れたのか、怪獣が出てきて、ある百姓の家の縁の下にかけ入った。それを生け捕りにすると、顔は狸に似て、鼻から額まで黒く、うなじは白い。さらに背は黒く、腹は白く、徳利のような丸い尻をしており、尾はなくて前足はモグラのようで、後ろ足は長く犬のような獣だった。餌は串柿だけ食べたという。
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ヌエ
1975年
どのような鳥であるか名状は明らかではないが、怪鳥であるとある。
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シンシノトリ
1931年 長野県
蓼科の峯に雷鳥に似た神鳥がいる。朝と暮れに時を知らせる声が麓まで聞こえることがある。雄は色黒で白斑があり、碁石鳥に似ている。雌は黄雌鳥に似ていて、胸は黒く、白斑がある。足は踵の際まで毛がある。雛は鳩と同じように松の実や松のみどりの葉をついばむという。
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アヤシキトリ,キツネ
1974年 京都府
兼好法師が内の宿直から退出しようとした際、萩の戸の庭の方に怪しげな鳥が羽をふって、嘴を怒らして飛び下ってきた。人々が恐れていたので法師が2羽を弓で打ち落としたところ、一つは足に黒い毛が生えており、もう一つは非常に赤い色をしていたという。博士を呼んでこの鳥の名前を聞いても答えられず、しばらくすると2羽とも狐になって消えたという。
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コエ
1975年 広島県
備後国深津郡引野村で文政2年3月、百姓の家の榎の根の地中から、人のうめき声のような声がする。その家では息のように、3,4町離れるとよほど大きく聞こえる。次第にかすかになり、ついに止んだ。その後も変わったことはないという。
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シロカラス
1974年 新潟県
天保3年春に、越後魚沼郡塩沢に住む鍵屋治左衛門の園の樹に鳥が巣を作り、雛が3羽生まれた。その中に真っ白な烏の雛を見つけた。はじめは嘴と足が薄紅だったが、成長していく内にそこも真っ白となったという。
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(カイチュウヨリアガリソウロウモノ)
1982年 京都府
享保11年2月25日、海中より、首は鳩のようで長さ1尺程、胴の長さ5尺程、腹は赤白斑で、歯は喉まで生え、甲は唐傘の骨のようで筋が少し高くタバコの葉に似て、胴の幅は3尺程、鰭は柔らかである物が上った。これが上った前の夜は、海中でうめき声がして1里四方に聞こえた。翌日その死体が浜に上った。
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シャレコウベ
1982年 東京都
享保12年6月6日、江戸で激しい雷の最中、吹上げの御殿に異形のしゃれこうべが落ちてきた。その頭の長さ6寸幅は8寸、眼の穴は2つあり、くちばしの様な口があり、歯が上唇のみに生えていた。どのような魚鳥の骨であるのかはわからなかった。
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ジゴクチョウ
1981年 東京都
昔、高尾の山に地獄鳥がいて、夜の12時・1時に鳴ると里に出て鳴いた。その鳥に鳴かれるとあまりの恐ろしさに村民は悶絶した。それであるおじいさんが地獄鳥の正体を突き止めるために山に入ったが、地獄鳥に鳴かれ悶絶してしまった。翌日、消防の人50人が鉄砲を持って地獄鳥を探したが、それ以来地獄鳥は姿を消してしまった。
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オゴメ
1956年
山中で笑う怪鳥にオゴメというものがある。江戸時代には、難産で死んだ産婦がこの怪鳥となり、下半身を血で染めて夜空を泣き飛ぶなどと記されている。
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ヤテイ,ヤッテ,オヤテ
1983年 岡山県
ヤテイはヤッテ、オヤテともいい、県下のほぼ全域に伝承されている。これは氏神や鎮守の樹林の辺りにいるとされており、多くの場合、狐に似た動物と考えられている。これは村に異変や災難があるのを知らせるために異様な声で鳴くといわれているが、その声を聞いたという人は少ない。
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シラトリ
1976年 京都府
寛徳2年2月、羽の長さ4尺、身の丈3尺の白鳥が侍従池に来住した。その鳥は飯有り菜無しと鳴いたという。
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イギョウノコ
1982年 京都府
享保17年4月17日、福知山長町のある女が異形の子を産んだ。頭は犬に似て羽根、甲羅があり、手足には水かき、額に角があり牙2枚が生えていた。
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イチョウ,ウトウ
1935年 青森県
允恭天皇のとき、烏頭中納言安潟は勅勘を蒙ったが 高倉の霊夢により外ヶ浜についた。安潟の死後、どこからかひと番の異鳥が飛んできて、雄がうとうと鳴けば雌はやすかたと鳴いた。ある時猟師がその雄を捕らえると、メスはそれを悲しんで啼いたが、まもなく猟師も非業な病に倒れた。里人は恐れて塚を立てて祀った。後に勅使が下って三角相という桶にこの善知鳥安潟をとらえ、大神宮に祀ったという。一説にはこの鳥は海鳥で、砂の中に巣をつくり雛を養育し、母鳥がうとうと呼べば、子鳥がやすかたと答えるという。
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(ジュウチョウ)
1981年
正徳4年4月12日、奥州しゆ原山に大きさ10間余り、亀甲で腹は蛇形、首は鳥で耳の長さ4尺8寸、尾の長さ2間2尺、翼があり、足の長さ2間で太さ3尺の獣が現れた。息は火炎のようで鳴き声は雷鳴のようであった。鉄砲10挺で撃ち止めた。見物の男女で毒気にあたり病死するものも出た。この件は江戸へ注進した。
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ショクカケイ,カズハル,ヒクイドリ
1978年
丁卯11月に姫路侯の邸で変わった鳥を見た。形はだちょうのようで、とさかは金色、首の毛は翠で赤いところもあり、全体に黒い毛で覆われ猪のようであった。爪は銅色で中指ほどの大きさで、高く飛ぶことはできない。炭火や石を食べ、饅頭なら1日100個を食べた。
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アオドリニナッタボクフ
1932年 北海道
昔、牧場の主人が愛する青という馬がいなくなった。見張り役の牧夫が探し回ったが、見つからなかった。帰らない牧夫を村の人々が捜していると、牧場のあたりの笹藪で「青、青、青、エーンエーン」という牧夫に似た声がし、見ると小鳥が鳴いていた。牧夫が嘆き悲しみ鳥となったのだとして、この鳥は青鳥と呼ばれ、以来、毎年牧場に来て鳴いている。
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