タケコマジンジャ 1956年 宮城県 承和2年(835)4月、参議小野篁が国司に任ぜられ多賀国府に下るとき、京の稲荷山の分霊を陸奥に勧請するため長櫃に収めて下った。途中、千貫松のふもとで八声鳴いて白狐が長櫃から飛び出し、武隈の森に走り込む。ここに社を建てよという神の告げとして分霊を祀る。陸奥に下った能因法師が、篁卿の建てた社の所在を竹馬に乗って遊んでいる童子に教えられたというので、寺を開き竹駒寺と称して別当とする。
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カラス(ゾクシン) 1990年 栃木県 カラスが4声、2声と鳴くと人が死ぬ。月夜に鳴くと女が、闇夜に鳴くと男が、忙しく鳴くと若い人が、それぞれ死ぬ。
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キツネノギョウレツ 1956年 宮城県 お稲荷様の小祠があって,岩沼竹駒神社宵祭の夜遅くに竹駒様がここに渡って来るといわれていた。近年までは,提灯を連ねたその行列を実見した人も2,3人いた。
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キツネ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 狐が鳴いて出ると人が死に、鳴いて入ると子供が生まれる。
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キツネ 1981年 ある時、荒川八左右衛門という人物が多賀への帰路で狐の子を見つけ捕らえた。彼の家来が狐を所望したので与えた。後日その家来の子に狐が憑いた。
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(アゴナシジゾウ) 2000年 島根県 隠岐に配流されていた小野篁が、同地で親しくなった阿古奈という女性と親しくなる。篁が赦免された際、歯痛の持病がある阿古奈のために、一体の地蔵を彫った。これが腮無地蔵の謂れで、歯痛の神として信心を集めている。
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〔センビキイシ,チビキイシ〕 1956年 宮城県 多賀国府があったころ、この里に住む女に通う男があった。近くに大石があり他所へ運んで砕かれることとなったが、男はその大石の精であった。運ばれていく前夜、男は女に別れを告げ「明日は何百人で引いても動かぬが、あなたになら引かれよう」という。はたして動かない石を「わたしがひく」と女が申し出る。気狂いに引かせるのも面白いと女に引かせると軽々と動く。女は国府から褒美をもらって幸せになる。これを千引石といい、志引観音堂の丘の下の田に残る。
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カラス,ヨチョウ,シノヨチョウ 1950年 島根県 烏が墓場の方から鳴くと死人の、荒神社から鳴くとお産の知らせである。
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フウボク 1980年 和歌山県 紀州藩の御蔵に楓木という枯木がある。干ばつの際、この木に一点の泥を塗って長櫃に納め、干ばつしている所に持っていくと、忽ち雲が起こり、大雨が降るという。寛政8年(1796)に紀州で干ばつがあった時も楓木が出されると、忽ち大雨が降ったという。
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ヘビ 2003年 愛知県 加賀の新田氏の落人が産土神を分霊して祀ったのが白山神社である。白山神社の御分霊は蛇を従えてくるという。よって白山神社の近くには小蛇が多く、その親蛇は非常に長い上に太いという。
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ウワバミ 1938年 京都府 稲荷山の洞穴には蠎蛇がいて、何百年か前には人身御供を毎年出していた。
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キツネ,(ゾクシン) 1942年 富山県 狐がカンカン鳴けば死人が出る。また、寺院の境内で狐が鳴くと死人が出る。
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カラス 1953年 鹿児島県 八幡神社の森の上で、カラスが鳴くと、近くに死人がでるという。
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カネコイナリ 1986年 埼玉県 金子越前守という者が住んでいた。ある晩美しい女が訪ねてきた。暫くこの女をとどめておいたが、次第に心を惹かれるようになり女は子を孕んだ。しかし女は、「つい長い年月を過ごしてしまいました。この子を産んだら京に帰らねばなりません。」と泣いた。次の夜、赤ん坊の泣き声に驚いて女の寝間に行くと一匹の狐が東の窓を打ち破って逃げていった。越前守は京へ上り、伏見稲荷の分霊を持ち帰り、庭に祠を建てて祀った。これが今の金子稲荷である。また、これ以来金子家では東に窓を作らないと伝えている。
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キツネ 1974年 京都府 昔、京の北にある船岡山に夫婦の老狐がいた。夫婦も5匹の子も異相であった。夫婦は5匹の子を連れて稲荷山に参り、稲荷の眷属になりたいと誓願した。すると明神がそれを認めたという。
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タケコマイナリ,キツネ 2003年 福島県 昔、鎌田村の竹駒稲荷に加茂左衛門という男が奉仕していた。加茂左衛門は竹駒稲荷の神位昇叙の際に手を出し、自らの手に正一位の印を押されてしまった。竹駒稲荷の宮司は加茂左衛門に永久に社に仕える事を要求したが、両親に会いたくなり帰宅する。しかし加茂左衛門はいつの間にか口裂け眼光りの狐になってしまっていて、自宅から追い出される。信夫山の狐である権坊に助けを求めるが、村に戻った加茂左衛門は村人から恐れられ法印の祈祷によって石ヶ森の岩窟に封じられた。
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キツネ 2000年 石川県 狐がコンコン鳴くと吉事があり、カンカン鳴くと逆に凶事がある。
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キョウノイワノナナフシギ 1987年 長野県 京の岩に伝わる七不思議。
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アマンジャク 1982年 群馬県 弘法大師が霊場を捜して寺を建てる八十八谷を捜したが、アマンジャクが1谷隠してしまい、大師はあきらめて、八十八谷ある高野山に本山を開いた。
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カミサマタチ 1974年 宮城県 神様たちが、「今からお産に行くが、その子の寿命は十八まで」と言っているのを聞いたので、おかんのん様がその家に行って八十八のお守りを書いてやったら、寿命が八十八まで延びた。
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タヌキ 1915年 愛媛県 松山には八百八狸の大将がいたという。
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